ランボルギーニ ウルス試乗|オンもオフもパーフェクトな頼もしい“猛牛”に乗る!(1/3)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:ランボルギーニ・ジャパン

後部座席とドアが4枚ある“平たくない”ランボルギーニ!

スーパーカー消しゴム世代の私にとって、ランボルギーニは永遠のスーパーヒーロー。当時私がいちばん好きだったのは、カウンタックLP400で、あの平たい感じとシザーズドアが、なんとも言えずカッコよかったんですよねぇ。

時は流れて今に至っても、やはりランボルギーニは大好き。東京に住んでいると、ランボルギーニよりフェラーリを見かけることの方が多いので、フェラーリを見ても何も言わないけれど、ランボルギーニを見かけると「あ!ランボルギーニだ」と、ついつい言いたくなったりすることがあるくらい、大好きなのであります。

ところが!そんな私のランボルギーニの常識が引っくり返っちゃいそうなランボルギーニが出てきちゃったんです。その名は「ウルス」。平たくない!ドアが4枚ある!後部座席だってある!

なんとまぁ、SUVのランボルギーニが登場しちゃったんですよ~!こんな衝撃なかなかない。もちろんランボルギーニ初のSUV、スーパーカー初のSUVとなります。

■急勾配も砂利道も水たまりもヘッチャラなランボルギーニ ウルスの画像をもっと見る

普通に使えるSUVでも中身はやっぱりスーパーカー

ウルスのベースは、ベントレー ベンティガや、ポルシェ カイエン、アウディ Q8などと同じアーキテクチャーとなりまして、搭載されるパワートレインは4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジン。最高出力650hp/6000rpm、最大トルク850Nm/2250〜4500rpm。車両重量は2197kgなので、クラストップのパワーエイトレシオを誇ります。

この軽さを実現するために、ボディやシャシーにはアルミが多く使われています。パフォーマンス的には、最高速305km/h、0-100km/h加速が3.6秒。最高速度は市販されているSUVの中ではトップでございます。

ボディサイズは全長5112mm×全幅2016mm×全高1623mmということで、押し出し感の強さは半端ない感じに思えますが、これが意外にもそうでもなかったりして。ウルスという名は、他のランボルギーニと同じく闘牛の世界に由来していますが、ランボルギーニとしてはかなり大型の外観に合わせ、家畜の先祖にあたる大型の野生牛、別名オーロックス=ウルスから取られたそうなんですが、実は他のランボルギーニのラインアップから比べると、おとなしい印象を私は受けたんですよ。

無論、どこからどう見てもランボルギーニであることは間違いなくて、例えば全体の2/3がボディ、1/3が窓という比率は、スーパースポーツカーと同じ割合だったり、最近のランボルギーニで使われている6角形モチーフやY字モチーフをいたるところに取り入れ、往年のランボルギーニのモチーフを散りばめて…といった具合です。

でも、ボディカラーを白とか黒とかの、つまりあまり派手な色を選ばなければ、その辺のコンビニエンスストアに行けるレベルの感覚なんです。そうは言っても、ウルスに乗るなら、派手な色でバーンと景気よく乗ってほしい気もしますけどね。

インテリアの仕立てもランボルギーニ流

ちなみに、Y字モチーフがふんだんにあしらわれたインテリアも、どこからどう見てもランボルギーニ。ランボルギーニの世界観なのに、アイポイントが高いので、シートに座った状態がいちばん不思議な感覚を感じるかもしれません。そのシートは電動12段階調整ですが、小柄な私の体格だと、もうひと声シートが上に上がってくれたら…といったところ。正直なところを言うと、サイドミラーも大きいので、左タイトコーナーなんかはちょっと見えにくいんですよね。

ちなみにラゲッジスペースは616Lですが、リアシートを畳むと長さ1050mm、容量1596Lまで拡大することができるので、いわゆる普通のSUV感覚で使えるといっていいでしょう(笑)。

>>この猛牛は、よく走り・よく止まり・よく曲がる!【次ページ】

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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