ホンダ オデッセイが2026年中に生産終了へ!? 後継SUV「パイロット」は予想価格600万円〜で2027年2月以降に日本上陸か?

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂 幸正/本田技研工業/MOTA編集部
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ホンダのミニバン「オデッセイ」は、2026年度中の国内販売終了が濃厚です。一度は復活を遂げたものの、なぜ再び販売終了となってしまうのでしょうか? その理由に迫ります。

また、そのLサイズミニバンであるオデッセイの後継として浮上するのが、ミニバンではなく北米仕様の大型SUV「パイロット」。3列シートを備えた全長5100mm級のLサイズSUVで、日本仕様にはハイブリッド「e:HEV」やスポーティな「RS」グレードの設定も見込まれています。

カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、パイロットの想定サイズやパワートレイン、価格・発売時期の見通しに加え、購入時の注意点、マツダ CX-80やトヨタ ランドクルーザー300といったライバルSUVとの比較まで詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 2026年中にオデッセイが再び生産終了へ! 要因は低迷する販売台数
  2. オデッセイの後継はミニバンではなくSUV! 北米で販売される「パイロット」の概要
  3. 日本仕様は「e:HEV」ハイブリッド&スポーティな「RS」を設定の見込み
  4. 気になる予想価格は600万円前後! 発売は2027年2月ごろと予想
  5. パイロットを選ぶ際の「2つの注意点」
  6. ライバルとなるマツダ CX-80やトヨタ ランドクルーザー300との違いを徹底比較
  7. まとめ:ホンダがオデッセイを諦めるのはまだ早い

2026年中にオデッセイが再び生産終了へ! 要因は低迷する販売台数

オデッセイはホンダの伝統あるLサイズミニバンですが、現在の売れ行きは低調です。なお、後継車種としては2027年2月ごろに北米向け大型SUV「パイロット」が約600万円で導入されると予想されています。

2026年1〜6月の1か月平均登録台数は約600台にとどまっており、同じホンダのミドルサイズミニバンであるステップワゴンの約10%しか売れていません。

さらに、コンパクトミニバンのフリードに比べると約7%という厳しい状況です。

そこで2026年中に、オデッセイは国内販売を終了する可能性が高いと見られています。販売店を取材すると、「オデッセイの納期は約3か月で、10月までは生産します。終了する話は、今のところ正式には聞いていません」とのことでした。

オデッセイの後継はミニバンではなくSUV! 北米で販売される「パイロット」の概要

ここで注目されるのがオデッセイの後継車種です。それはミニバンではなく、3列のシートを備えたLサイズSUVの「パイロット」になる可能性が高いと噂されています。

CR-Vの3列シート仕様を開発することも考えられますが、ここではパイロットについて解説しましょう。

パイロットは元々、北米市場を中心に販売されている大柄なSUVです。

そのためボディサイズは非常に大柄で、日本仕様のサイズも、全長5100mm×全幅1995mm×全高1800mm程度になると予想されます。

車種全長全幅全高
パイロット

5100mm程度

1995mm

1800mm

オデッセイ

4860mm

1820mm

1695mm

CR-V

4700mm

1865mm

1680〜1690mm

ゆとりある室内空間とオーソドックスで使いやすい内装

シートは前述の通り3列構成で、2列目がセパレートタイプになる7人乗り仕様が用意される見込みです。ボディが大柄なので、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2890mmと長く、3列目のスペースもSUVとしては広く確保されます。

インパネなど内装のデザインは、比較的オーソドックスにまとめられています。エアコンのスイッチは、使用頻度が高いために手前にせり出して装着されており、使い勝手も非常に良いです。

日本仕様は「e:HEV」ハイブリッド&スポーティな「RS」を設定の見込み

パワーユニットに関して、北米仕様はV型6気筒3.5Lのノーマルガソリンエンジンを搭載していますが、日本仕様にはハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載される見込みです。

これは直列4気筒2.0Lエンジンが主に発電を受け持ち、効率を高められる走行状況でのみ、エンジンがホイールを直接駆動するシステムです。

このe:HEVの動力性能は、現行型のオデッセイやCR-Vに搭載されるタイプと基本的には同じです。主にモーターが駆動するため、アクセル操作に対する反応が機敏で、加速性能も優れています。

項目北米仕様日本仕様(予想)
パワーユニット

V型6気筒3.5L ガソリン

直列4気筒2.0Lエンジン+モーター

駆動の特徴

エンジン直接駆動

主にモーター駆動

WLTCモード燃費

16.0km/L前後(予想)

同システム搭載車

現行オデッセイ、CR-V

北米で販売される3.5Lノーマルガソリンエンジンに相当する力強い動力性能を発揮し、ハイブリッドなので燃費も優れています。WLTCモード燃費は、16.0km/L前後になるでしょう。

ホンダ伝統の「RS」グレードが本命

パイロットのグレード展開は、CR-Vと同じく「RS」になる可能性が高いです。「RS」は1974年に初代シビックに設定されて以来、ホンダ車のスポーティグレードとして、さまざまな車種で人気を高めてきました。

現在はホンダのスポーティなブランドイメージを取り戻すため、「RS」をシビック、フィット、ヴェゼルなど数多くの車種に用意しています。パイロットにも「RS」を設定することで、SUVとしてのスポーティな雰囲気を強める狙いがあります。

気になる予想価格は600万円前後! 発売は2027年2月ごろと予想

パイロットの予想価格は、前輪駆動の2WDモデルで600万円です。前述の通りオデッセイの人気が低いため、パイロットも導入されるグレードの数を少なく抑える方針のようです。

ちなみに現行オデッセイの駆動方式は2WDのみで、価格は最も高い「e:HEV アブソルート EX ブラックエディション」が545万500円です。

また、CR-Vの「e:HEV RS(2WD)」は512万2700円になります。これらの価格帯を考慮すると、パイロットの2WDの価格はおそらく600万円前後になりそうです。

車種・グレード(駆動方式)新車価格(税込)
パイロット(2WD)

600万円前後(予想)

オデッセイ e:HEV アブソルート EX ブラックエディション(2WD)

545万500円

CR-V e:HEV RS(2WD)

512万2700円

気になる発売時期は、2027年2月ごろと予想されます。

パイロットを選ぶ際の「2つの注意点」

パイロットを選ぶ時の注意点は、大柄なボディサイズと、3列目シートの居住性です。

街中での取り回しとサイズ感

まずボディサイズは国産SUVの中でも最大級なので、購入前には試乗車を使って、街中で運転しにくく感じないか確認しましょう。

特に縦列駐車や車庫入れは必ず試しておきたいポイントです。

ミニバンとは異なる「3列目シート」の床面構造

3列目の居住性はSUVとしては快適な部類ですが、ミニバンに比べると窮屈です。

ミニバンの床は平らに仕上げられ、3列目の床と座面の間隔も十分に確保していますが、SUVは構造が異なります。

SUVの3列目の床は、燃料タンクのために持ち上がっており、ミニバンに比べて床と座面の間隔が不足してしまうのです。そのため、いくらボディが大柄であっても、SUVの3列目は腰が落ち込んで膝が持ち上がる着座姿勢になりやすい傾向があります。

さらにパイロットにはスライドドアも採用されないため、ミニバンに比べると乗降性も良くありません。

つまりパイロットの3列目の居住性は、コンパクトミニバンのフリードと同等か、少し余裕がある程度です。ミドルサイズミニバンであるステップワゴンの3列目に比べると、居住性は下回ります。

ライバルとなるマツダ CX-80やトヨタ ランドクルーザー300との違いを徹底比較

パイロットがオデッセイの後継車種として発売されるとしても、車両のカテゴリーはあくまでSUVとなります。ここではライバルとなるマツダ CX-80とトヨタ ランドクルーザー300とパイロットを比較します。

マツダ CX-80との比較

既存のSUVで、性格が最も近い車種はCX-80でしょう。

CX-80のボディサイズは、全長4990mm×全幅1890mm×全高1710mmです。パイロットは5100mm×1995mm×1800mmと予想されるので、ボディはCX-80よりもひとまわり大きく、3列目の居住性も少し上回ります。

車種全長全幅全高
パイロット

5100mm

1995mm

1800mm

CX-80

4990mm

1890mm

1710mm

一方でCX-80の価格は、直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボを搭載する「XDプレミアムスポーツ(2WD)」が544万7200円なので、パイロットの予想価格(600万円前後)に比べると割安感があります。

トヨタ ランドクルーザー300との比較

ランドクルーザー300もLサイズSUVで3列シート仕様が用意されますが、こちらは悪路向けのクロスカントリーSUVであるため、室内の空間効率はそれほど高くありません。

そのためパイロットが市販されれば、SUVとしては最高峰の3列目居住性を実現できることになります。

車種全長全幅全高
パイロット

5100mm

1995mm

1800mm

ランドクルーザー300(ガソリン・ZX)

4985mm

1980mm

1925mm

ちなみにランドクルーザー300の価格は、V型6気筒3.5Lガソリンツインターボを搭載する売れ筋の「ZX」が743万6000円なので、悪路向けの重装備を持たないパイロット(予想価格600万円前後)の方が安価に手に入ります。

パイロットとライバル車との価格一覧表をまとめました。

車種・グレード(主な仕様)価格(税込)
パイロット(2WD)

600万円前後(予想)

マツダ CX-80 XDプレミアムスポーツ(2WD)

544万7200円

ランドクルーザー300 ZX(ガソリン)

743万6000円

まとめ:ホンダがオデッセイを諦めるのはまだ早い

なお、現在のオデッセイが売れない一番の理由は基本設計の古さにあります。現行型は2013年に発売され、すでに13年を経過しています。

しかも現行オデッセイは、2022年9月に国内販売を一度終了させたことで、多くのユーザーが他社へ離れてしまいました。

その後、2023年12月に中国製の輸入車として国内販売を再開したものの、一度離れたユーザーが戻ることはありませんでした。

時期オデッセイの動向
2013年

現行型オデッセイが発売

2022年9月

国内販売を一旦終了

2023年12月

中国製の輸入車として国内販売を再開

2026年(予想)

国内販売を再び終了する可能性

以上のような経緯がある中、ホンダは再びオデッセイを廃止する方針のようです。しかし、オデッセイは発売から13年を経過していても、ミニバンとしての内部構造や商品力は相応に高いものを持っています。

現行オデッセイがもう少し堅調に売れるように、適切なマイナーチェンジなどの改良を実施したり、販売促進対策をしっかりと行えば風向きは変わるはずです。

ホンダがオデッセイという偉大なブランドを諦めるのは、まだ早いように思います。現行オデッセイが気になっている方は、販売終了のアナウンスが出る前に、早めにディーラーへ足を運んで実車を確認しておくことをおすすめします。

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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正/MOTA編集部 画像提供:本田技研工業】

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筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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