ランボルギーニ ウルス試乗|オンもオフもパーフェクトな頼もしい“猛牛”に乗る!(3/3)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:ランボルギーニ・ジャパン
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いよいよランボルギーニ ウルスでオフロードコースへ突入!

でも感動するのはここではまだ早かったんです! だってここからオフロードコースに行くって言うんですから。

今回の試乗路、中でもオフロードコースは結構ヘビーで、最大斜度30度くらいの壁の上り坂やら、プールのような水たまりやらがありまして、いわゆるクロカン4WD的な車種じゃないと使わないんですよね。

それをウルスがですよ! ピレリのオンロードタイヤのまんまで、ランボルギーニがですよ! 行っちゃおう! っていうんですから、あぁ恐ろしや…。

というわけで、ここでTamburoドライブモードセレクターを使って、車高を調整します。ウルスにはアダプティブエアサスペンションが装着されておりまして、通常は4つ、オプションを加えると6つのドライブモードを選択できるんです。

まず基本のSTRADAモードは、速度に応じて自動的に車高が変わりまして快適性を高めてくれます。続いてSPORTSモードでは、車高が低くなりまして、あらゆる速度での安定感と正確さが高まり、さらにCORSAモードでは横揺れが最小限に抑えられ、正確さが高まったパフォーマンス志向となります。ここまでがオンロードモード。そして雪上モードのNEVEまでを加えたのが標準装備となります。

ここからはオプション。オプション用意されているのが、オフロードモードのTERRAと、砂漠モードのSABBIA。この3つがオフロードモードとなり、最大約14センチ車高が高まります。

今回はTERRAモードを選択しまずは凸凹道、いやこれはモーグルと呼んだ方がいいですね!という道へ突入。ちなみにTERRAとSABBIAのドライブモードを組み込んだオプションのオフロードパッケージには、金属強化を施したバンパーと、アンダーガードが追加されているそうなので、そのあたりは安心はできます。とは言ってもですよ。片足浮いちゃうくらいのモーグル路面。なのにもかかわらず、室内にいるとフラット感さえ感じるほどなんですよね。

これはランボルギーニ初となる、電気機械式のアクティブ・ロール・スタビライゼーション・システムが採用されたおかげ。こちらは、スタビライザーハーフのアクティブな切り離しを通じて、凸凹道での揺れ角度を最大限低減してくれるシステムなんですけど、本当にあまりにフラットでちょっとビックリ。

斜度30度の崖もプールのような水たまりもグイグイ進む

続いて興奮冷めやらぬまま、前述した30度のオフロードの壁へと向かいます。

「ここをゆっくり上ってください。勢いつけていけば行けちゃうクルマもありますが、なんなら坂の途中で一回止まりましょう~」って、本当に大丈夫!? まぁ促すだけあって大丈夫なわけですが、いやはや。1mmたりともずり下がることなく、ホイールスピンもまったくせず、グイグイ上っていくさまは、巨大な牡牛のごとく圧巻でありました。これは、標準時40:60。最大時フロント70%、リア87%へとトルクを配分してくれるTorsen自動固定式デファレンシャル機構が活躍してくれているおかげでしょう。

なんなく坂の頂上には到着したものの、下ろうにも空しか見えない状態。ここで役立つのが前方カメラ。さすがは最新鋭、画像もキレイです。

カメラで路面がしっかり捉えられるので安心して下れるわけですが、急に上ったんだから下りも急なわけでして、ここではオフロード系統のモードに入れると自動的にONされるヒルディセントコントロールが大活躍。自分でコントロールするのはハンドルだけですから、安心して下ることができました。

その先はゆる~いクネクネ路。こちらでは、リア・ディファレンシャルを経由するアクティブ・トルク・ベクタリング機構が威力を発揮してくれます。ドライブモードと運転スタイル、路面のグリップによって、各々のホイールへ伝わる力を瞬時にコントロールして、STRADA、TERAA、NEVEモードでは、アンダーステアを低減させます。

SABBIAモードでは砂利や砂丘などグリップの弱い地形での機敏さと正確さを確保。ちなみにSPORTとCORSAではオーバーステア特性を高め、さらに俊敏な味付けへと導いてくれるんですよね。

というわけで、狙った場所へのライントレースが、いとも簡単に実現しちゃいましたよ~。

ラストは…プール!

本日は水深約10cmって、スーパーカーなら間違いなく溺れちゃう水深のところを、これまたカメラでド迫力の映像を見ながら進んでいく様は、映画十戒そのまんまでしたね(笑)。

ランボルギーニ ウルスの魅力を一般のお客様も体験できるプログラム

そんなビックリ体験の連続だったプログラムですが、こちらは私たちメディアではなく、一般のお客様に体験していただこうという「URUS TEST DRIVE PLUS」というプログラム。私はメディア枠でちょこっとお邪魔させてもらっただけですが、このオンロードもオフロードもパーフェクトな頼もしいランボルギーニに、もうす~っかり惚れてしまいました。が、しかし…。

お値段26,075,736円(税抜き)~。ランボルギーニとしてはお買い得なのはわかりますが…ねぇ。う~む。誰かプレゼントしてもらえませんか~!って、お後がよろしいようで。これまた失礼いたしました~!

[筆者:竹岡 圭/撮影:ランボルギーニ・ジャパン]

ランボルギーニ ウルスの主要スペック

ランボルギーニ ウルスの主要スペック
車種名 ランボルギーニ ウルス

グレード

ーー

パワートレイン

エンジン

複合燃費

12.7 L/100km

価格(消費税抜)

2574万円

全長

5,112mm

全幅(車幅)

2,016mm

全高(車高)

1,638mm

車両重量

2,200kg

乗車定員

5人

ホイールベース

3,003mm

エンジン種類

V型8気筒DOHCバイターボ

排気量

3,996cc

エンジン最高出力

478kW(650PS)/6,000rpm

エンジン最大トルク

850N・m/2,250-4,500rpm

最高回転数

6,800rpm

トランスミッション

8速オートマチック

駆動方式

トルク・ベクタリング式4輪駆動

燃料

無鉛プレミアム

燃料タンク容量

85L

パフォーマンス

最高速度

305km/h

0-100km/h加速

3.6秒

0-200km/h加速

12.8秒

100-0km/h制動

33.7m

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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