ホンダ パスポートの予想価格は800万円〜! 発売時期や外観・内装、ランクル300超えのサイズを徹底解説

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:佐藤 正巳/島村 栄二/本田技研工業/トヨタ自動車/MOTA編集部
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ホンダが北米市場で展開するLサイズSUV「パスポート」が、いよいよ日本へ導入される見込みとなりました。今回投入されるのは、悪路走破性を高めた上級グレード「トレイルスポーツ エリート」です。

全幅2mを超える規格外のボディサイズや、左ハンドル仕様のみという割り切った設定など、従来の国産SUVとは一線を画す特徴を持っています。予想価格は800万〜900万円と、国内のホンダ車としては異例の高価格帯となる見込みです。

この記事では、気になる外観・内装の特徴から、予想される発売時期、そして異例の導入となった背景まで、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新たな認定制度により米国製ホンダ「パスポート」が日本導入へ!
  2. 全幅2m超え! ランドクルーザー300をしのぐ規格外のボディサイズ
  3. メッキ装飾を抑えたタフな外観デザインと専用18インチタイヤ
  4. 上質な内装と左ハンドル仕様のみとなる理由
  5. ホイールベース2885mm! 大人4名が長距離を快適に移動できる広い室内空間
  6. シティ派SUVをベースにしたプラットフォームと駆動方式
  7. 悪路走破性を高めた上級グレード「トレイルスポーツ エリート」の専用装備
  8. 実用域で扱いやすい3.5L V6ガソリンエンジンと10速AT
  9. 予想価格は800万〜900万円! 国内の販売戦略とは無関係に決まった裏事情
  10. 発売は2026年9月以降? ホンダファンの興味をそそる新たな選択肢

新たな認定制度により米国製ホンダ「パスポート」が日本導入へ!

アメリカのトランプ大統領が「アメリカでは日本車をたくさん売っているのに、日本ではアメリカ車をほとんど買わないのは不公平だ」という主張を行い、これを受けて国土交通省が車両の保安基準を一部改正しました。

アメリカの基準に適合すれば、安全性などが確保されたと判断して、日本の追加試験を受けずに輸入販売できるのです。

この新たな認定制度を利用して、ホンダはアメリカの工場で生産するLサイズSUVの「パスポート」と、スポーツモデルの「アキュラ・インテグラ」を輸入販売します。

予想価格800万〜900万円、全幅2m超え、さらに左ハンドル仕様のみという、従来の国産SUVの常識を覆す特徴を持つパスポート。

本記事では、その気になる詳細と、異例の日本導入となった背景を取り上げます。

パスポートと同じく北米から上陸! スポーティな「アキュラ インテグラ」を画像で見る

全幅2m超え! ランドクルーザー300をしのぐ規格外のボディサイズ

パスポートのボディサイズは、全長が4865mm、全幅は2020mm、全高は1860mmです。その全長はトヨタ ハリアーよりも長く、トヨタ ランドクルーザー300よりは短いです。

全幅は2mを超えるので、ランドクルーザー300よりもさらに40mm幅広いです。日本の自動車メーカーが全幅で2mを超える乗用車を国内で販売することは珍しく、一般的な立体駐車場やコインパーキング(制限幅1850〜1900mm程度)の利用は困難になるため、購入時は駐車環境の確認が必須となります。

全高は1860mmなので、ハリアーよりは200mmほど高く、ランドクルーザー300よりは120mmほど低いです。全幅を筆頭に、パスポートは大柄なSUVであることが分かります。

以下はパスポートとハリアー、ランドクルーザー300のボディサイズを一覧にまとめた表です。

車種全長全幅全高
パスポート

4865mm

2020mm

1860mm

ハリアー

4740mm

1855mm

1660mm

ランドクルーザー300

4950〜4985mm

1980〜1990mm

1925mm

メッキ装飾を抑えたタフな外観デザインと専用18インチタイヤ

パスポートの外観のデザインは、フロントマスクからボディの側面までシンプルに仕上げられています。

全幅が2m前後のLサイズSUVには、存在感を強調するためにフロントマスクなどへメッキパーツを装着する車種も多いですが、パスポートの装飾は控え目です。

タイヤサイズは18インチ(275/60R18)を装着しています。

上質な内装と左ハンドル仕様のみとなる理由

内装は左ハンドル仕様のみです。パスポートは北米向けに開発されたので、開発者によると「構造的に右ハンドルには変更できない」とのことです。

上級SUVとあって、その内装は相応に上質です。日本で購入できる既存のホンダ車の中では、CR-Vに近い雰囲気があります。そのため、パスポートはCR-Vの拡大版と捉えることもできます。

ホンダ パスポートの内装を画像でもっと見る!

パスポートと似た上質空間を持つ兄弟車? ホンダの主力SUV「CR-V」の解説記事はこちら!

ホイールベース2885mm! 大人4名が長距離を快適に移動できる広い室内空間

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2885mmで、CR-Vやハリアーよりも約190mm長いです。全長は4865mm、全高も1860mmとサイズに余裕があるため、前後席ともに頭上と足元の空間が広いです。大人4名で乗車しても、長距離を快適に移動できます。なお、乗車定員は5名です。

以下はパスポートとCR-V、ハリアーのホイールベース比較表です。

車種ホイールベース
パスポート

2885mm

CR-V

2700mm

ハリアー

2690mm

シティ派SUVをベースにしたプラットフォームと駆動方式

プラットフォームは、ホンダ リッジライン(北米で売られる乗用車感覚のピックアップトラック)などと共通で、エンジンを横向きに搭載する前輪駆動をベースにした4WD(四輪駆動)です。

パスポートはランドクルーザーのような悪路向けの本格SUVではなく、走行安定性や乗り心地にも配慮したハリアーのようなシティ派SUVに分類されます。

悪路走破性を高めた上級グレード「トレイルスポーツ エリート」の専用装備

それでも日本に輸入されるグレードは、悪路走破力を高めた「トレイルスポーツ エリート」なので、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)を210mmに高めて、悪路向けの機能も充実させています。

駆動方式は4WDのみで、電子制御される多板クラッチを使って、前後輪に駆動力を分配します。さらにサスペンションには、悪路走破力を強化するチューニングを施しています。

悪路向けの装備としては、「トレイルウォッチカメラ」を標準装着しました。このカメラは、ドライバーの死角に入るタイヤに近い部分をモニター画面に表示するため、ドライバーは悪路の突起を避けながら運転できます。

実用域で扱いやすい3.5L V6ガソリンエンジンと10速AT

搭載されるエンジンは、V型6気筒3.5Lのガソリンです。アメリカの計測方法による最高出力は285馬力(6100回転)、最大トルクは36.2kg-m(5000回転)を発揮します。

輸入される「トレイルスポーツ エリート」の車両重量は2015kgに達するので、この3.5Lノーマルガソリンエンジンではパワフルとはいえませんが、実用回転域の駆動力を高めた設定なので運転しやすいです。

トランスミッションは、AT(オートマチックトランスミッション)が10速タイプに多段化されていることも特徴です。ギヤ比の割り方が細かく、例えばフル加速時には、エンジンを高回転域に保って力強い加速を続けられます。

以下はエンジンの性能を一覧にまとめた表です。

項目内容
エンジン種類

V型6気筒ガソリン

総排気量

3.5L

最高出力

285馬力(6100回転)

最大トルク

36.2kg-m(5000回転)

トランスミッション

10速AT

車両重量

2015kg

予想価格は800万〜900万円! 国内の販売戦略とは無関係に決まった裏事情

パスポートの価格は現時点で未定ですが、日本車のSUVとしては相当に高いでしょう。北米におけるパスポート「トレイルスポーツ エリート」の価格は5万2650ドルで、これを1ドル=155円で計算すると816万円に達するのです。

ちなみに一般的な日本車は、仮に海外メーカー製(海外工場での生産)であっても、日本の市場環境に合った価格を設定します。通常、価格を国内市場に合わせられない車種は輸入しません。

ところが今回のパスポートの輸入は、国内の販売戦略に基づくものではありません。トランプ大統領の希望に沿って、いわば外交上の理由でホンダは輸入に踏み切りました。

極端にいえば、日本側やホンダ側としては、北米生産車を輸入販売したという実績ができれば良いのです。そのため、大量に売る必要はなく、パスポートの価格も800〜900万円に高まる可能性が高いです。

先行事例に見るトヨタ タンドラの輸入価格

これに似た事例として、トヨタのLサイズピックアップトラック「タンドラ」があります。

タンドラはパスポートと同じくアメリカ生産車のための新たな認定制度を利用して、東京地区から輸入販売を開始しましたが、その価格は北米と同様の1200万円です。

タンドラと同型のV型6気筒3.3Lガソリンツインターボエンジンを搭載するランドクルーザー300 「ZX」が743万6000円なので、タンドラは450万円以上高いです。比率に換算すれば1.6倍です。

タンドラの1か月の販売基準台数はわずか80台で、メーカーとしても日本国内の積極的な販売は考えていません。

車種価格
パスポート

800万〜900万円(予想)

タンドラ

1200万円

ランドクルーザー300「ZX」(ガソリン)

743万6000円

価格はなんと1200万円! 同じく北米仕様のまま日本導入された「トヨタ タンドラ」の中身とは?

発売は2026年9月以降? ホンダファンの興味をそそる新たな選択肢

ホンダの販売店にパスポートの輸入について尋ねると、担当者からは以下のように説明されました。

「パスポートの輸入販売を開始するのは(2026年の)9月以降だと思います。メーカーから価格などの詳細は聞いておりません。それでもボディが大きく、価格も高く、輸入台数は少ないと思われます。そうなると国内の全店では扱わず、特定の店舗だけで限定販売する方法も考えられます」。

このパスポートについては、販売店も積極的とはいえませんが、その外観には従来の国産SUVとは異なる個性があります。

しかも前輪駆動をベースにしながら、悪路走破力を高めています。「こんなホンダ車もあったのか!」と、その魅力を再発見するホンダファンもいるでしょう。パスポートは、クルマ好きには興味をそそられる新型車だと思います。

まずは今後のホンダからの正式な国内発表や、販売店での実車展示情報をこまめにチェックしてみましょう。

ホンダ パスポートの外観・内装を画像でもっと見る!

予想価格800万円超えのパスポート。前向きに検討するなら、まずは資金計画の第一歩として「今の愛車がいくらで売れるか」をチェックしてみませんか?

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/島村 栄二/MOTA編集部 画像提供:本田技研工業/トヨタ自動車】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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