ロードスターの「おすすめ」「やめとけ」グレードはどれ? 国産人気スポーツカーとリセール比較も! 安く買って高く売れる方法を解説
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:堤 晋一/茂呂 幸正/和田 清志
スポーツカーは趣味性が高く「贅沢なクルマ」というイメージがありますが、実は賢く選べば、一般的な乗用車よりもお得に乗れることをご存知でしょうか。その鍵を握るのが、将来手放す際の「リセールバリュー(残価率)」です。
この記事では、数ある国産スポーツカーの中でも特に人気を集めるマツダ ロードスターが、なぜ今「お得なスポーツカー」として注目されているのかをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが徹底解説します。
月間申込数10万件を誇る「MOTA車買取」の最新査定データをもとに、トヨタ GR86やスバル BRZ、日産 フェアレディZといったライバル車とリセールバリューを比較。データから見えてきたロードスターの本当の資産価値に迫ります。
さらに、ロードスターを購入するなら絶対に知っておきたいリセール最強の「おすすめグレード」と、リセール重視なら避けるべき「やめとけグレード」の違いも紹介。
残価設定ローンを活用して月々の支払いを抑える賢い買い方まで、後悔しないスポーツカー選びのノウハウをお届けします。
スポーツカーのリセール率比較データ
今は高値で売却できるクルマといえばSUVが思い浮かびますが、スポーツカーも意外に割安に買えて、しかも高く売れる(リセールバリューが高い)のです。
MOTA独自の豊富な査定実績データで国産の人気スポーツカー4車種の「リセール率」を見てみましょう。
リセール率とは、新車価格に占める売却時の査定価格の割合で「査定価格÷新車価格×100=リセール率」です。リセール率が高いほど、クルマが高く売れることになります。
リセールバリューの詳しい仕組みや重要性については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
| 調査概要 | |
|---|---|
| 対象車種 | トヨタ GR86/マツダ ロードスター・ロードスターRF/スバル BRZ/日産 フェアレディZ |
| 条件(3年落ち) | 2022〜2023年式・走行3万km以内・修復歴なし |
| 集計時点 | 2026年5月 |
| ソース | MOTA独自の査定実績データ |
| リセール率の定義 | 査定価格 ÷ 新車価格(税込)× 100 |
| リセール率の算出方法 | 各車両の年式に対応した新車価格(車両本体価格)と査定額をもとに、1台ずつ個別に算出し、その平均値を掲載 |
| 順位 | 車種 | 平均リセール率 |
|---|---|---|
1位 | トヨタ GR86 | 86.6% |
2位 | マツダ ロードスター | 80.5% |
3位 | マツダ ロードスターRF※ | 76.0% |
4位 | スバル BRZ | 75.5% |
5位 | 日産 フェアレディZ | 73.5% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ 査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています。※は集計30件未満の参考値で、数値が変動しやすい車種です。
GR86やロードスターのリセール率の高さを見ると、クルマの「売るときの価値」の大きさを実感しますよね。
実は今の愛車も、思っているより価値が残っているケースがあり、その額はそのまま次のスポーツカーの予算に回せます。
その相場を手軽に確認できるのがMOTA車買取です。
実車査定の前に最大20社が競った概算額が最短3時間でわかり、複数社からの電話ラッシュもないため、今の愛車の実力を知るのに最適です。
売るかどうかは金額を見てから決めれば良い(利用料・キャンセル無料)ので、まずは今の価値を確認してみませんか?
車種別に見るリセール率の傾向と理由
まず、以下の国産人気スポーツカー4車種について、平均リセール率に差が生じる背景を車種ごとに解説します。
基本を共通化したGR86とBRZ、ロードスター、フェアレディZの順にリセールの状況を解説しながら、GR86とロードスターが買い得な理由を解説します。
トヨタ GR86とスバル BRZのリセール状況:実質同じクルマなのに平均リセール率に約11%の差
スポーツカーの中でも、平均リセール率が高いトヨタ GR86では、3年落ち(2022〜2023年式)が86.6%に達します。
GR86と基本部分を共通化したスバル BRZは75.5%なので、GR86の平均リセール率は、実質的に同じクルマでも約11%高いです。
GR86とBRZでここまで差が開いた理由は、認知度や販売/サービスネットワークの違いです。
BRZを扱うスバルの新車販売店舗数は、全国に約460箇所です。GR86を売るトヨタの新車販売店舗数は約4300箇所なので、10倍近いネットワークがあります。
購入後の点検などは、BRZをトヨタの店舗に持ち込むことも可能ですが、多くのユーザーはネットワークが強力なGR86の安心感が高いと判断します。
また今は、中古車ユーザーの多くがインターネットで検索します。この時には、BRZよりも、認知度の高いGR86の検索件数が増えます。
そうなるとGR86の中古車は需要が多く、中古車価格も高くなり、ユーザーの売却額を押し上げます。
この状況を考えると、BRZが特に欲しい場合を除き、資産価値や売却額を重視するならGR86を選ぶ方がトクする可能性が高いです。
マツダ ロードスターのリセール状況:ソフトトップとRFで平均リセール率が異なる
マツダ ロードスターも注目されます。直列4気筒1.5Lエンジンを搭載するソフトトップの3年落ち(2022〜2023年式)は、平均リセール率が80.5%に達します。
一方、ロードスターに直列4気筒2.0Lエンジンを搭載して、電動開閉式ハードトップを備えたRFは、平均リセール率が76%に留まります。
ロードスターのソフトトップとRFの価格を、「RS」グレード同士で比べると、エンジン排気量やメカニズムの違いによってソフトトップが約47万円安いです。
| 比較項目 | 1.5 RS | RF RS |
|---|---|---|
| 屋根構造 | ソフトトップ | ハードトップ |
| 排気量 | 1.5L | 2.0L |
| 価格(税込) | 374万円 | 436万7000円 |
| 平均リセール率 | 84.8% | 78.3% |
また、ロードスターの本流はソフトトップと考えるユーザーが以前から多く、RFよりも人気が高いです。
これらの事情により、平均リセール率はソフトトップが上まわり、新車価格の割に高値で売却できます。
日産 フェアレディZのリセール状況:現行型の平均リセール率が意外に低い
スポーツカーなのに平均リセール率が意外に低い車種は日産 フェアレディZです。
現行型の発売は2022年で、3年落ちの2022〜2023年式は、新型車として売られています。平均リセール率も高くなりそうですが、実際は73.5%に留まります。
フェアレディZはV型6気筒3.0Lツインターボエンジンを搭載して、2026年7月現在の価格は550〜700万円に達します。高価格車になり、中古車価格が追い付かず、平均リセール率も伸び悩んでいます。
| グレード | トランスミッション | 価格(税込) |
|---|---|---|
| ベースグレード | 6速MT | 549万7800円 |
9速AT | 549万7800円 | |
| Version S | 6速MT | 634万7000円 |
| Version T | 9速AT | 595万9800円 |
| Version ST | 6速MT | 675万9500円 |
9速AT | 675万9500円 |
また現行フェアレディZは、発売直後の大幅な納期遅延や、受注停止が発生しました。
そのために中古車価格が新車価格の1.5倍に跳ね上がった時期もありますが、納車が順調になるとこの反動で中古車価格も一気に下がり、今では平均リセール率が低下しています。
【結論】資産価値で選ぶならGR86かロードスター(ソフトトップ)
以上のように高値で売却できる資産価値の高いスポーツカーが欲しいなら、平均リセール率の優れたGR86と、ロードスターに1.5Lエンジンを搭載したソフトトップを選ぶと良いです。
「1.5 S スペシャルパッケージ」など本命グレードが見えてくると、いよいよ資金計画が現実味を帯びてきますよね。
今の愛車の相場を先に知っておけば、その分を購入資金に充てられて、無理なく狙えるラインがはっきりします。
その概算額を手軽に把握できるのがMOTA車買取です。
実車査定の前に最大20社が競った概算額が最短3時間でわかり、複数社からの電話ラッシュもないため、クルマ選びと並行した資金の見える化に最適です。
金額を見てから売るかどうかを決めれば良い(利用料・キャンセル無料)ので、まずは今の価値を確認してみませんか?
ロードスターの「トクする」推奨グレードと「やめとけ」グレードを解説
特にロードスターは、各種の改良、特別仕様車の追加、新しいボディカラーの設定などを積極的に行っています。
直近では特別仕様車「PS」の追加や新色のボディカラー「ジンクグリーンメタリック」が採用されるなどの一部改良も発表されました。
ユーザーの関心も高いので、ロードスターのソフトトップのリセール率を細かく見てみましょう。
ソフトトップを装着したロードスターの3年落ち(2022〜2023年式)の平均リセール率は、前述の80.5%です。そして各グレードを個別に見ると以下のようになります。
| 調査概要 | |
|---|---|
| 対象車種 | マツダ ロードスター(ソフトトップ) |
| 条件 | 3年落ち(2022〜2023年式)・走行3万km以内・修復歴なし |
| 集計時点 | 2026年5月 |
| ソース | MOTA独自の査定実績データ |
| リセール率の定義 | 査定価格 ÷ 新車価格(税込)× 100 |
| リセール率の算出方法 | 各車両の年式に対応した新車価格(車両本体価格)と査定額をもとに、1台ずつ個別に算出し、その平均値を掲載 |
| 順位 | グレード | 平均リセール率 |
|---|---|---|
1位 | 1.5 S | 84.9% |
2位 | 1.5 RS | 84.8% |
3位 | 1.5 S スペシャルパッケージ | 83.4% |
4位 | 1.5 NR-A | 81.9% |
5位 | 1.5 990S | 80.3% |
6位 | 1.5 ネイビー トップ | 79.7% |
7位 | 1.5 ブラウン トップ | 79.2% |
8位 | 1.5 S レザーパッケージ ホワイト セレクション | 77.9% |
9位 | 1.5 S レザーパッケージ | 77.5% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ 査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています。990S以外は30件未満の参考値です。
リセール率1位「1.5 S」:84.9%
「1.5 S」は6速MT専用のベーシックなグレードで、現在の価格は295万9000円です。新車価格が安いため、売却額の比率が高まり、リセール率も押し上げました。
リセール率2位「1.5 RS」:84.8%
「1.5 RS」は6速MT専用で、「1.5 S」とは対称的に装備を充実させています。
たとえば、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、LSD(駆動力の伝達効率を高めるリミテッドスリップデフ)、レカロ製シート、運転席と助手席のシートヒーターなどを標準装着しています。
現在の新車価格は374万円と高いですが、スポーツカーで人気の装備が充実していて、中古車人気とリセール率を向上させています。
リセール率3位「1.5 S スペシャルパッケージ」:83.4%
ベーシックな「1.5 S」に、エアコンのフルオート機能、リアスタビライザー(ボディの傾き方を制御する足まわりのパーツ)、LSDなどを加えて、6速MTの価格は314万6000円です。「1.5 S スペシャルパッケージ」は、実用装備を充実させて価格は割安なので、ロードスターの「買い得かつ売れ筋グレード」です。
【注意】リセール率が下がる「やめとけ」グレードはRF
逆にロードスターの「やめとけグレード」は、平均リセール率が下がる電動開閉式ハードトップのRFです。
ソフトトップの1位が84.9%、5位が80.3%に対して、ハードトップのRFは1位が79.1%、5位が68.0%と全体的にリセール率が低いことがわかります。
| 調査概要 | |
|---|---|
| 対象車種 | マツダ ロードスターRF(電動ハードトップ・2.0L) |
| 条件 | 3年落ち(2022〜2023年式)・走行3万km以内・修復歴なし |
| 集計時点 | 2026年5月 |
| ソース | MOTA独自の査定実績データ |
| リセール率の定義 | 査定価格 ÷ 新車価格(税込)× 100 |
| リセール率の算出方法 | 各車両の年式に対応した新車価格(車両本体価格)と査定額をもとに、1台ずつ個別に算出し、その平均値を掲載 |
| 順位 | グレード | 平均リセール率 |
|---|---|---|
1位 | 2.0 S | 79.1% |
2位 | 2.0 RS | 78.3% |
3位 | 2.0 VS テラコッタ セレクション | 75.3% |
4位 | 2.0 VS | 73.0% |
5位 | 2.0 VS ホワイト セレクション | 68.0% |
出典:出典:MOTA車買取 査定実績データ 査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています。いずれも集計30件未満の参考値で、数値が変動しやすいグレードです。
結論:リセール・価格のバランス最強は「1.5 S スペシャルパッケージ」
したがって、リセール率が高く、なおかつ価格も割安な「1.5 S スペシャルパッケージ」が推奨グレードです。予算や好みに応じて、「1.5 S」や「1.5 RS」も検討しましょう。
高く売るなら選択必須! 6速MT車がリセールに有利な理由
さらに、高値で売却するうえで重要なポイントが「6速MT」を選ぶことです。今は6速MTが貴重な存在になり、装着車は高値で売却できます。
ロードスターでリセール率が1位の「1.5 S」、2位の「1.5 RS」は、両グレードとも6速MT専用で、この状況を見ても人気の高さが分かります。
「1.5 S スペシャルパッケージ」では6速ATも選べますが、高値で売ることを重視するなら6速MTです。6速MTが売却額を高める傾向は、GR86やフェアレディZなど、ほかのスポーツカーにも当てはまります。
ロードスターを安く買うなら残価設定ローンがおすすめ
ロードスターを安く買う方法としては、残価設定ローンの利用が挙げられます。「1.5 S」の3年後の残価は、新車価格の59%で、人気の高いSUV並みに高いです。
平均水準の42〜48%を大きく上まわります。5年後でも45%です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象グレード | 1.5 S |
| 3年後の残価率 | 59% |
| 5年後の残価率 | 45% |
| 一般的な3年後の残価率 | 42%〜48%(平均値) |
この高い残価も、ロードスターが高値で売却できることを裏付けています。
また残価設定ローンでは、残価を除いた金額を分割返済するため、残価が高ければ月々の返済額を安く抑えられます。
ちなみにフェアレディZ「バージョンS(6速MT)」で残価設定ローンを利用する場合、3年後の残価は新車価格の45%に留まります。5年後では37%です。
フェアレディZの3年落ちの平均リセール率は、前述の通り73.5%に留まり、この状況は残価設定ローンの残価からも分かります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象グレード | フェアレディZ バージョンS(6速MT) |
| 3年後の残価率 | 45% |
| 5年後の残価率 | 37% |
ロードスターでは多額の値引きは引き出せませんが、残価設定ローンの利用により、トクする使い方は可能です。そして最終的に高く売れるので、トータルでは買い得なクルマになります。
目的別・おすすめスポーツカー早見表
ここまで触れた、国産の人気スポーツカーのおすすめ車種・グレードを目的別にまとめました。
| 重視する目的 | おすすめの車種・グレード | ポイント |
|---|---|---|
| 資産価値重視 | トヨタ GR86 | 86%超の極めて高いリセールバリューが魅力 |
| 予算重視 & 売却重視 | マツダ ロードスター 1.5 S系 | 初期費用を抑えつつ高いリセール率を狙える |
| 買い得バランス | マツダ ロードスター 1.5 Sスペシャルパッケージ | 残価率59%を誇る、装備と価格のバランスに優れた大本命 |
記事でも触れたとおり、フェアレディZのようにクルマの価値は時期によって大きく動くもの。今の愛車も、価値が落ちる前に相場を押さえておくと安心です。
その最新の概算額を手軽に確認できるのがMOTA車買取です。
実車査定の前に最大20社が競った概算額が最短3時間でわかり、複数社からの電話ラッシュもないため、今の価値を早めに把握するのに最適です。
売却は金額を見てから決めれば良い(利用料・キャンセル無料)ので、まずは実車確認に出かける前に今の価値を確かめてみませんか?
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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:堤 晋一/茂呂 幸正/和田 清志】
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