日産 新型コンパクトミニバンは予想価格299万円〜で2028年秋発売へ! 外観や内装の特徴は? 全車「e-POWER」搭載でシエンタ・フリードのライバルに

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/和田 清志/日産自動車/MOTA編集部
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日産から待望の新型コンパクトミニバンが登場する可能性が浮上しました。発売は2028年秋ごろ、注目の予想価格は299万円〜370万円と見られています。

ボディサイズは狭い市街地でも運転しやすい全長4200mm台の5ナンバーサイズとし、全車にモーター駆動ならではの滑らかな走りと低燃費を両立する第3世代「e-POWER」を搭載。トヨタ シエンタやホンダ フリードの2強が占める市場において、新たな有力候補となる実力を秘めています。

この記事では、気になる外観デザインや3列目シートの実用性に加え、「NISMO」や「オーテック」といった多彩なグレード構成など、最新情報をカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが徹底予想・解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 日産が新型コンパクトミニバンを2028年秋に発売へ! 投入の背景とは
  2. ボディサイズは全長4295mm前後の5ナンバー! シエンタ・フリードに対抗
  3. 外観はキックス風の顔立ち、リアは便利なデュアルバックドア
  4. 内装・シートアレンジを予想! 3列目シートの使い勝手は?
  5. パワートレインは全車「第3世代e-POWER」 燃費は最大27.0km/L
  6. グレードは標準・ハイウェイスター・NISMO・オーテックの4系統
  7. 価格は299万円~370万円と予想! グレード別に紹介

日産が新型コンパクトミニバンを2028年秋に発売へ! 投入の背景とは

日産が2028年度以降(2028年4月以降)に、コンパクトミニバンを発売すると報じられました。この報道は事実と考えて良いでしょう。

なぜなら今の日産は、海外市場の販売不振に苦しみ、今まで軽視してきた国内市場を改めて重視するようになったからです。

ちなみに2026年の国内メーカー販売ランキングで、日産は5位に留まっています(1位トヨタ、2位スズキ、3位ホンダ、4位ダイハツ)。この状況から脱却するには、国内で好調に売れる「日本のユーザーのための新型車」が必要で、それが新型コンパクトミニバンなのです。

今のコンパクトミニバン市場は、実質的にトヨタ シエンタとホンダ フリードのみで、両車とも国内販売ランキングの上位に入ります。そこに日産も参入します。

ボディサイズは全長4295mm前後の5ナンバー! シエンタ・フリードに対抗

ライバルに対抗するうえで、まず気になるのがクルマの大きさです。

日産の新型コンパクトミニバンのボディサイズは、全長4295×全幅1695×全高1780mmの5ナンバー車になると予想されます。

現在、日産のコンパクトカーはノートとノートオーラだけで、トヨタ ルーミーのような背の高いコンパクトカーはありません。

日産は新型コンパクトミニバンで、背の高いコンパクトカーのユーザーまでカバーする必要があります。そこで全長を4200mm台に抑えて、コンパクトカーのような運転のしやすさも訴求します。

以下はライバルのシエンタ、フリードのボディサイズと、新型コンパクトミニバンの予想ボディサイズの比較表です。

車種全長全幅全高ホイールベース
日産 新型ミニバン(予想)

4295mm

1695mm

1780mm

2750mm

トヨタ シエンタ

4260mm

1695mm

1695mm

2750mm

ホンダ フリード

4310mm

1695mm

1755mm

2740mm

(※)いずれも2WD。フリードはAIRグレード

また、日産は現時点でコンパクトミニバンを用意していないため、日産 セレナの標準ボディを5ナンバーサイズに収めています。セレナとの差別化を考えても、新型ミニバンの全長は4200mm台に設定されるでしょう。

プラットフォームは、ノートやノートオーラと同じタイプが採用されます。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は拡大されて、ライバル車のシエンタやフリードと同等の2750mmと予想されます。

外観はキックス風の顔立ち、リアは便利なデュアルバックドア

ボディサイズがイメージできたところで、次はスタイリングを予想します。

ボディスタイルは、今の日産の特徴を明確に表現したものになります。フロントマスクは、日産 キックスのようなデザインになるでしょう。フロントピラー(柱)とウィンドウの角度は、ミニバンなので比較的立ち気味です。

ボディ側面のデザインは、サイドウィンドウの下端を低めに抑えて、ウィンドウの面積を広く確保します。これは車内の広さや明るさを表現して、視界も向上させるためです。

そうなるとボディ側面の形状は、セレナの標準ボディに近いですが、全長は約400mm短く、全高も90mmほど下がります。そしてリアピラーの部分では、サイドウィンドウの下端が少し持ち上がり、躍動感を表現します。

ミニバンなので、後席側のドアはもちろんスライド式です。

以下は新型コンパクトミニバンとセレナのボディサイズ比較表です。

比較項目新型ミニバン(予想)セレナ(「X」2WD)
全長

4295mm

4690mm

全幅

1695mm

1695mm

全高

1780mm

1870mm

ホイールベース

2750mm

2870mm

リアゲートには、セレナと同様の「デュアルバックドア」が採用され、リアウィンドウの部分だけを開閉できるようになります。縦列駐車をしている時など、ボディ後方の空間が狭い場所でも、荷物を出し入れできます。

内装・シートアレンジを予想! 3列目シートの使い勝手は?

外観に続いて、気になるのが室内の使い勝手です。

12.3インチ大型ディスプレイを2枚装備した先進的な内装

内装では、インパネのデザインがキックスに近いものになるでしょう。

メーターは12.3インチの「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」で、その左側には、同じく12.3インチの「日産コネクトインフォテインメントシステム」をオプション装着できる見込みです。

多彩なシートアレンジで車内移動もラク

シートは3列が基本で、荷室の広い2列仕様も用意されます。3列仕様は、セレナと同様、2列目の中央部分にロングスライド機能を採用する可能性があります。

1列目の間までスライドさせると、2列目の中央部分に空間ができるため、車内の移動もしやすくなります。3列目の乗員が2列目に移動して、スライドドアから乗り降りすることも可能です。

3列目も実用的、荷室の使い勝手も良好

全長が4200mm台のコンパクトミニバンですが、3列目は相応に実用的です。

身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りこぶし1つ分まで詰めると、3列目に座る乗員の膝先にも、同程度の空間が確保されます。

膝先空間はあまり広くないですが、2列目および3列目に座る乗員の足が、それぞれ1列目および2列目の下側にスッポリと収まるため、意外に窮屈には感じないでしょう。

以下はライバルのシエンタ、フリードと新型コンパクトミニバンの3列目シートの居住性を比較した一覧表です。

比較項目新型ミニバン(予想)シエンタフリード
3列目の膝先空間

こぶし1個分

余裕なし(膝が触れる)

こぶし約1.5個分

足元の居住性

○ 前席下に足が収まり窮屈感は少なめ

△ 狭く短距離向き

◎ 全体的にゆとりあり

新型コンパクトミニバンは、セレナと異なり3列目のスライド機能は備わりません。しかし、3列目の格納時には軽く左右に持ち上がるため、荷室を広げる操作はしやすいです。

路面から荷室開口部の下端までの高さは、約500mmに抑えられ、3列目を格納して自転車を積む時も、前輪を大きく持ち上げる必要はありません。

荷室高にも余裕があり、荷物の収納性も優れています。

以下はシエンタ、フリードと新型コンパクトミニバンの3列目シート格納や荷室の使い勝手をまとめた表です。

比較項目新型ミニバン(予想)シエンタフリード
3列目格納方式

左右跳ね上げ

床下格納(2列目下)

左右跳ね上げ

格納のしやすさ

○ 軽くて扱いやすい

△ 2列目を動かす手間あり

◎ 単純で簡単

荷室への張り出し

あり(左右)

なし(すっきり収まる)

あり(左右)

荷室の特徴

◎ 低床で自転車も楽に積める

○ 床面がフラットで積みやすい

△ 格納時に横幅が狭くなる

パワートレインは全車「第3世代e-POWER」 燃費は最大27.0km/L

広い室内と並んで購入の決め手になるのが、走りと燃費性能です。

新型コンパクトミニバンのパワーユニットは、ハイブリッドの「e-POWER」のみを搭載します。キックスに採用された第3世代の「e-POWER」です。

直列3気筒1.4Lの発電用エンジンは、主に2000回転以下/2000回転/2400回転という高効率な回転域で回すことにより、燃費効率を向上させます。

駆動用モーターの最高出力は140馬力、最大トルクは30kg-mくらいになると予想されます。

WLTCモード燃費は26.0~27.0km/L、「e-4ORCE」も設定

新型コンパクトミニバンのWLTCモード燃費は、3列シート仕様の場合で、26.0~27.0km/Lになるでしょう。駆動方式は、前輪駆動の2WDと、後輪を前輪とは別のモーターで駆動する「e-4ORCE」が用意されます。

全高が1700mm台に収まり、ホイールベースも2750mmを確保するため、走行安定性と乗り心地のバランスもコンパクトミニバンとしては優れています。

項目内容・数値(予想)
発電用エンジン

直列3気筒 1.4L

駆動用モーター最高出力

140馬力

駆動用モーター最大トルク

30kg-mくらい

WLTCモード燃費

26.0~27.0km/L(3列シート仕様)

駆動方式

2WD(前輪駆動)

e-4ORCE(前後独立モーター4WD)

コンパクトミニバンながら上質な運転感覚も追求

また、これから登場する日産車の新しい特徴として、上質な運転感覚も追求されます。コンパクトミニバンでありながら、ステアリングホイールを回し始めた時から、車両の進行方向が正確に変わります。この運転感覚は、ドライバーに丁寧な操作を促し、安全性も向上させます。

グレードは標準・ハイウェイスター・NISMO・オーテックの4系統

実力がわかったところで、どんなグレードが選べるのかを解説します。

標準・ハイウェイスター・NISMOの特徴

新型コンパクトミニバンのグレード構成は、標準タイプと「ハイウェイスター」が中心です。

標準・ハイウェイスターの共通の特徴

・ベーシック〜上級の標準仕様

・標準セッティングの足回り

・シートや素材も標準仕様

・幅広いユーザー向けのグレード

その上で、内外装をさらにスポーティに仕上げて足まわりにも上質なパーツを使う「NISMO(ニスモ)」も用意されます。

ミニバンなので機敏な走りは追求しませんが、ショックアブソーバーなど走りのパーツに高いコストを費やすことで、先に述べたステアリングの操舵感、走行安定性、乗り心地を一層向上させます。

NISMO(ニスモ)の特徴

・スポーティな内外装

・ショックアブソーバー強化で走行安定性と乗り心地を向上

・走りの質感を高めた仕様

オーテッククロスオーバーなどSUV風グレードも追加

また「オーテッククロスオーバー」など、内外装をSUV風にアレンジしたグレードも加わります。撥水シート生地が採用され、荷室にも汚れを落としやすい素材を使うため、アウトドアでの使い勝手も優れています。

新型コンパクトミニバンは、選択肢を増やすことで、国内販売の大幅な増強を狙うのです。

オーテッククロスオーバーの特徴

・SUV風の内外装

・撥水シートや汚れに強い荷室素材を採用

・アウトドアでの使い勝手を重視

価格は299万円~370万円と予想! グレード別に紹介

グレードが出そろったら、いよいよ気になるのが価格です。

新型コンパクトミニバンの価格は全車がe-POWERを搭載するため、高めの設定になると予想されます。装備をシンプルに抑えた最も安価なグレードが299万円前後になるでしょう。

装備の充実した売れ筋グレードは、標準ボディが320万円前後で、ハイウェイスターは340万円くらいです。NISMO(ニスモ)は370万円くらいに達します。

それでも全車「e-POWER」搭載などの充実した装備内容を考慮すれば、魅力的な価格設定です。

グレード(予想)予想価格(税込)
エントリーグレード

299万円前後

標準ボディ(売れ筋)

320万円前後

ハイウェイスター

340万円前後

NISMO(ニスモ)

370万円前後

販売店では「新しいコンパクトミニバンの話はメーカーから聞いていませんが、人気のカテゴリーなので、ぜひ欲しいです」と期待していました。

ちなみに日産では、2000年代前半にコンパクトミニバンの開発を進めていましたが、2008年に発生したリーマンショックの影響で凍結された経緯があります。この後、日産は海外指向を強め、国内で発売される新型車も大幅に減って売れ行きが下がりました。

新型コンパクトミニバンは、この誤った市場戦略を元に戻す重要な車種です。待望の登場は2028年9月ごろと予想されます。

正式発表はまだ少し先ですが、購入を検討している方は、まずシエンタやフリードなどのライバル車に試乗して、コンパクトミニバンのサイズを体感しておくことをおすすめします。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/和田 清志/MOTA編集部 画像提供:日産自動車 予想CG制作:MOTA編集部】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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