新車を購入するのにベストなタイミングは登場直後だった? ライフプランによって買い時は変わる!

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少しでもクルマを安く買いたいというのは、ほとんどのクルマ好きにとって共通の思い。具体的にいえば、新車を買うなら値引き幅が大きなタイミングで購入するのがベストと考えるだろうが、それは早急だ。

じつはライフプランによってはベストのタイミングは変わる。ここでは3つの視点から考えてみよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 3年で乗り換えるのなら登場直後がベスト
  2. マツダ車は欲しいタイミングが買いどき!
  3. 値引きが期待できるのはボーナス商戦?

3年で乗り換えるのなら登場直後がベスト

まず、リセールを最重視する場合です。クルマを安く買うのも大事ですが、高く売ることにも配慮しておくと、トータルでオトクなカーライフを送ることができるからです。

何年経ってもリセールバリューが高いクルマというのはありますし、長く大事に置いていると数十年経って価値が生まれることもありますが、そうした特別なケースを除き、一般論として考えると、そのクルマが現行モデルのほうがリセールは高い傾向にあります。

つまり、3~5年でクルマを買い替えるつもりであれば、フルモデルチェンジやデビュー直後に購入しておけば、下取り価格や買取価格といったリセールバリューを高めることが期待できるというわけです。

たとえば、年次改良を基本としているスバルのクルマではアプライドDと呼ばれる4年目にビッグマイナーチェンジを実施するのが常ですから、フルモデルチェンジ直後に買っておいて、アプライドDに進化する前に下取りして次のクルマに買い替えるというのはリセールバリュー的には有利になることが期待できるのです。

逆に、ビッグマイナーチェンジやフルモデルチェンジをしてしまうとリセールバリューは下がってしまうことが多くなります。

もちろん、気に入ったクルマを長く乗るというのもアリですから短期で乗り換える前提で考える必要はありませんが、値引きではなくリセールバリューも考えて買うとしたら、デビュー直後がもっとも有利な傾向にあるのも事実です。

マツダ車は欲しいタイミングが買いどき!

逆に、フルモデルチェンジ直後が買い時と言いづらいのが最近のマツダ車です。

なぜなら、最新の技術や知見を積極的に取り入れ商品力を向上させるというのが、マツダの方針で、商品改良のスパンが非常に短いモデルがあったりします。

たとえば、マツダの基幹モデルといえるMAZDA3の場合、現行モデルはわずか2年間で次のように商品改良を受けています。

2019年5月フルモデルチェンジ

2019年11月SKYACTIV-X搭載車発売開始

2020年2月2.0Lガソリン車にAWD追加

2020年4月100周年特別記念車の予約開始

2020年5月 セダンに1.5Lガソリン車追加

2020年11月 商品改良(ソフトウェアアップデート)

2021年4月 商品改良(燃費性能の改善など)

2021年2月には既販車においても運転支援システムなどのソフトウェアアップデートを実施するという発表もありましたが、これだけのペースで商品改良を進めていくとなると、リセールバリューや値引きといった要素ではなく、欲しいタイミングが買い時と捉えるのがベストです。

「もっとよくなるかも」と思って待っていてはいつまで経っても買い時になりませんし、購入後の商品改良に悔しく思うのもしゃくに障ります。欲しいタイミングが買い時と考えれば、気持ちよく買うことができるでしょう。

またマツダが商品改良を短期スパンで実施するというのは商品力を維持するためであり、それは冒頭で触れたリセールバリューの維持につながります。商品改良は回りまわってユーザーのメリットにもなるのです。

値引きが期待できるのはボーナス商戦?

とはいえ、同じクルマを買うのであれば値引きの大きいときに買うのが気持ちよく買えるというのはユーザー心理です。

一般論でいえば値引きが期待できるのは、年度末の決算期とボーナス商戦期となります。

ただし年度末については年度内に納車できることが値引きの条件となったりしますから、遅くとも3月前半には決算期向けの大幅値引きのタイミングは終わったりしますので注意が必要です。むしろボーナス商戦のほうが交渉しやすいかもしれません。

とはいえ、直近の状況でいうと半導体不足・コロナ禍による調達の滞りといった課題があって、新型車の納期がとんでもなく長くなっていたり、納期未定となっていたりするケースも珍しくありません。もはや値引きよりも、どれだけ速く納車できるのかが、販売店の腕の見せ所となっている部分もあります。

なお、過去の経験でいえば、値引きが大きいモデルほどリセールバリューが落ちる傾向にあります。

値引き最優先でモデルを選んでいると、数年後に後悔するかもしれません。目先の値引きよりリセールバリューを重視するのが最近のクルマ選びの基本といえるのではないでしょうか。

【筆者:山本晋也】

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山本 晋也
筆者山本 晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ1969年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、雑誌編集長などを経て、2010年代からWEBを舞台に自動車コラムニストとして活動している。タイヤの数や有無にかかわらずパーソナルモビリティの未来に興味津々。「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることもポリシーのひとつ。個人ブログ「クルマのミライ」やYouTubeチャンネルでも情報発信中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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