クルマって車両代だけでは買えないの!? 意外にかかる! クルマの登録にかかる諸費用とは?【クルマ購入術】

画像ギャラリーはこちら

家の次に高い買い物と言われるクルマ。まず最初に気になるのは販売価格でしょう。実際に販売店で見積もりを取得してみると、車両の価格に加え「諸費用」として計上される額の多さに驚かされます。

「えー、クルマって車両代だけでは買えないの!?」

そんなあなたのために、今回はクルマの登録にかかる諸費用について解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. クルマを買うための諸費用には「法定費用」と「代行費用」の2つがある
  2. 法定費用は全国どこで買っても共通の諸費用
  3. 「代行費用」は各店舗で独自に価格設定! その差をしっかりチェックしておこう

クルマを買うための諸費用には「法定費用」と「代行費用」の2つがある

クルマを購入するとき、多くの人がもっとも重要視すると思われるのが価格でしょう。

新車であれば各メーカーのホームページやディーラーでもらえるカタログに同封している価格表などで確認できますし、中古車であればほとんどの場合、店頭に並んでいる車両のフロントガラスに大きく価格が表示されていることがほとんど。

しかし、ここで表示されている価格はあくまで「車両本体価格」であり、実際に購入して乗り出そうとすると他にも費用が発生することをご存知でしょうか? それこそが「諸費用」というものなのです。

この諸費用とは読んで字のごとく、諸々の費用ということなのですが、大きく分けて「法定費用」「代行費用」の2つに分けられます。

法定費用は全国どこで買っても共通の諸費用

法定費用とはクルマが車検を受けて(車検付きの車両であれば名義を変更して)ナンバーを取得し、公道で走行できるようにするために支払わなければならないもので、自動車税、環境性能割(自動車取得税の代わりに新たに導入された税)、自動車重量税、消費税、自賠責保険料、リサイクル料金などがそれに当たります。

これらは車種や購入月、新車・中古車などの違いによって金額が異なってくるものの、同じ車種・同じ購入月であれば、全国どこで購入しても金額が変わることはありません。税金ですから当然ですね。

「代行費用」は各店舗で独自に価格設定! その差をしっかりチェックしておこう

面倒くさがらずしっかりチェックしたい代行費用の明細

一方の代行費用に関しては、登録に必要な車庫証明の提出の代行や車検や名義変更を行う費用、購入したユーザーへ車両を納車するための陸送費用などが該当します。

また、中古車の場合では登録前に実施する点検の費用や、整備が必要になった場合の整備費用、納車前に車両をキレイに仕上げるための費用なども発生します。

これらは各店舗が独自に定めている金額となりますので、かかる金額も購入する場所によってまちまちとなります。面倒くさがらず細かくチェックしましょう。複数の店舗で見積もりを取得し比較をしてみると、意外な差が出てきたりします。

特に登録費用や納車費用は距離に応じて高くなる傾向がありますから、いくら車両本体価格が安い車両を見つけたからといって、自宅から何百キロも離れた中古車から購入すると、登録と陸送費用だけでその差額が埋まってしまうということも考えられます。

気をつけろ! 価格で釣って諸費用でたっぷり稼ごうとする業者はいまだにある

最近ではかなり数も減ってきていますが、中には安い車両本体価格でお客を釣っておいて、高額な諸費用で利益を出そうとする店舗もなくはないです。

代行費用や整備費用の内訳はしっかり確認し、納得した上で購入するようにしたいものです。

ネットオークションやフリマアプリなどの個人間売買でも諸費用は発生する

ちなみにこの諸費用というのは、当然ながらネットオークションやフリマサイトといった個人売買でも発生します。その際は書類の作成や登録の手続きなどもユーザーが自分で実施しなければなりません。

とはいえ、必要書類を自分で作成するのはなかなかに大変なもの。そんなときは代書屋と呼ばれる行政書士にお願いすれば、必要書類を作成してもらうことができます。

さらに最近では名義変更から登録までを代行してくれる「代行業者」なるものも存在しているため、個人売買で車両を購入した際は活用してみるのも一つの手段と言えるでしょう。

どちらにしても、自動車は土地や建物と同じく所有権が発生する財産のひとつ。登録にまつわる手続きはしっかりやらなければならないものですから、そこに費用がかかってしまうのもやむを得ないところですね。

[筆者:小鮒 康一]

「いまさら聞けないクルマ購入術」バックナンバーをもっと見る!

クルマを買うならどっち? 新車と中古車、それぞれのメリット・デメリットとは

“登録済未使用車”って何!? 新車なの? 中古車なの!?

目指せ高価買取り! 大切にしてきた愛車、少しでも高く売るためにはどうすればいい?

【N-BOX vs タント】王道軽カー対決! どっちが買い? 人気の軽自動車で内外装徹底比較【前編】

記事で紹介した商品を購入した場合、売上の一部が株式会社MOTAに還元されることがあります。

商品価格に変動がある場合、または登録ミスなどの理由により情報が異なる場合があります。最新の価格や商品詳細などについては、各ECサイトや販売店、メーカーサイトなどでご確認ください。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる