クルマを買うならどっち? 新車と中古車、それぞれのメリット・デメリットとは【いまさら聞けないクルマ購入術】

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クルマを購入しようと考えたとき、大きく分けて2つの選択肢があります。それが「新車」にするのか「中古車」にするのかというもの。考え出すとこれが意外に悩ましいものです。

今回はそんな新車と中古車、それぞれのメリットとデメリットを改めておさらいしてみましょう。

目次[開く][閉じる]
  1. 新車を選ぶメリットとデメリットを考えてみる
  2. 中古車を選ぶメリットとデメリットを考えてみる
  3. 新車と中古車、それぞれに選ぶメリットとデメリットがあることを理解しよう

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新車を選ぶメリットとデメリットを考えてみる

新車のメリット1! やっぱり“新車”であること!

新車の一番のメリットはやはり“新車”であることでしょう。メーカーの工場から出荷されて初めてのオーナーになるわけですから、当然ながらすべてが新品ということになり、その高揚感は特別なものがあります。

そしてすべてが新品部品で構成されている新車であれば、トラブルが発生する可能性もほぼゼロという安心感もあります。ただ、“ほぼ”と書いたように、工業製品である自動車にはごく稀に初期不良のようなトラブルが発生する可能性もあります。

ただ、当然ながら新車保証が付帯されていますから、万が一初期不良が発生した場合でもユーザーの出費はありませんので心配はいらないということになるのです。

また、新車保証は多くの場合複数年に渡って付帯されるため、初期不良以外のトラブル(ユーザー起因のものを除く)はほとんどがカバーされる点も見逃せないポイントでしょう。

新車のメリット2! 色やオプションも自分好みに選ぶことが可能

そして、そのクルマに設定されているグレード、ボディカラー、オプションといった細かい部分まですべて自分好みにチョイスすることができるのも新車の特権。

ただし、オプションの組み合わせやボディカラーによっては納期がかかり、価格がグンと上昇する場合もありますので、注意が必要です。

新車のデメリットは!?

一方、新車のデメリットを挙げるとするならば、それはやはり価格面でしょう。購入時に値引き交渉ができるとはいえ、中古車に比べるとどうしても支払総額は高くなってしまいます。

また、前述したように注文をする仕様や、人気車種で注文が殺到しているような状態になると納期が数か月単位でかかる場合もあり、下取り車などがある場合はそれらを逆算しないといけません。

そして当然ながら注文後の仕様変更やキャンセルは基本的にできませんから、熟考に熟考を重ねて検討する必要があると言えます。

しかし、悩む時間が長くなればそれだけ納期もズレるという点もデメリットと言えそうです。

中古車を選ぶメリットとデメリットを考えてみる

中古車のメリット1! 何よりも“価格”が安い!

中古車を購入するメリットは価格でしょう。たとえ数千キロしか走行していないような個体であっても、新車で購入する場合に比べて圧倒的に支払総額が安くなる傾向が強くなります。

また、すでに新車で販売されていない憧れのクルマを購入することができるのも中古車のメリットでしょう。新車時は高くて手が出せなかったモデルも、中古車でならなんとか……というケースも少なくありません。

中古車のメリット2! 掘り出し物を探す楽しさ! 納車も早い!

購入後に装着予定だったカーナビゲーションやアルミホイール、エアロパーツなどのアフターパーツ(購入後に装着することが可能なカー用品・装備)に関しても、中古車に最初から装着されていると非常にお得感があります。

もちろんその分の金額が上乗せされていることもままありますが、それでも新品で購入して装着するよりは圧倒的に低コストと言えます。多くの在庫の中から、こういった掘り出し物を探すのも楽しいものです。

そして、中古車は基本的にすでにその個体がある上で商談をするため、商談が成立して支払いと必要書類が揃えば、すぐに登録納車がなされる可能性もあるというスピード感も、新車にはないメリットと言えます。

中古車のデメリット1! (当然ながら)新車ではなく、しかも1台1台がそれぞれ異なる状態であること

中古車は当然ながら過去にオーナーが存在していた車両という点がデメリットと言えるでしょう。もちろん登録からほとんど時間が経過しておらず、走行距離も進んでいないような個体も存在しますが、大なり小なり新車よりは劣化や消耗が発生していることは間違いありません。

また保証に関しても、車両によっては付帯されない場合や、保証期間が短いもの、新車のように手厚い補償内容ではないものなどが中心です。登録して間もない中古車であれば、新車保証を継承することもできますが、ある程度年数の経過した中古車は故障リスクが新車よりは高い点も注意が必要です。

中古車は当然ながら1点ものであり、1台1台の状態は異なります。しかも、自分の求める色や装備、仕様がすぐに見つかるとは限りません。そのため、根気強く希望の仕様が市場に出てくるのを待つか、一部装備を妥協する必要があるというのも中古車のデメリットと言えるでしょう。

中古車のデメリット2! 価格は市場の人気に左右される

そしてレアケースではありますが、クラシックカーのような古い価値のあるモデルや、人気があって新車の納期が非常に長いモデルなどはプレミア価格となって、新車価格よりも高い価格で販売される場合もあります。

すでに絶版となったクラシックカーであれば止むを得ませんが、数か月待てば正規の価格で手に入るモデルを早く手元に届くという理由だけで高い金額を払うべきかどうかは、今一度冷静になって考えてみる必要があるでしょう。

新車と中古車、それぞれに選ぶメリットとデメリットがあることを理解しよう

このように、新車と中古車それぞれにメリットとデメリットが存在していることを把握した上で、自分が求める車種はどちらなのかを判断して購入することが、クルマ購入の第一歩なのです。

不定期コーナー『いまさら聞けないクルマ購入術』では、皆様のクルマ購入に関するいまさら聞けない様々な疑問や謎についてご紹介していきます。気になることがあれば、コメント欄へお気軽にメッセージをお寄せください。お待ちしております。

それでは次回もお楽しみに。

[筆者:小鮒 康一]

▼前回の「いまさら聞けないクルマ購入術」はこちらから▼

■>>中古車を安く買いたい! 仕入れ元の“中古車オークション”から買うことは出来ないの!?

■>>クルマを購入するなら3月の年度末決算期が狙い目! 新車値引きのコツも伝授

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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