車の維持費を軽減する意外な方法!上手に活用すれば実はお得な個人間カーシェア
- 筆者: オートックワン 編集部
人気の車種ならカーシェアサービス登録で月間維持費の60~98%が軽減可能
2017年度 Anyca維持費軽減率ランキング(東京23区内)
順位 | メーカー | 車種名 | 合計シェア回数 | 月額平均維持費 | 月額平均受取金額費 | 維持費軽減率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | トヨタ | ノア | 149回 | ¥20,545 | ¥20,163 | 98% |
2 | トヨタ | アルファード | 343回 | ¥41,481 | ¥32,615 | 79% |
3 | レクサス | RX | 140回 | ¥54,800 | ¥41,752 | 76% |
4 | 日産 | エルグランド | 191回 | ¥34,834 | ¥24,173 | 69% |
5 | ホンダ | ステップワゴン | 88回 | ¥23,526 | ¥15,800 | 67% |
6 | ポルシェ | ボクスター | 117回 | ¥47,772 | ¥30,223 | 63% |
7 | BMW | 1シリーズ | 187回 | ¥31,888 | ¥19,902 | 62% |
8 | ポルシェ | カイエン | 494回 | ¥64,462 | ¥39,905 | 62% |
9 | アウディ | TTクーペ | 75回 | ¥32,657 | ¥19,896 | 61% |
10 | 日産 | セレナ | 201回 | ¥34,792 | ¥21,186 | 61% |
個人間カーシェア「Anyca」から、2017年4月1日~2018年3月31日の間にAnycaでカーシェアに出された車の車種別維持費軽減率データが発表された。
もっとも軽減率が高いトヨタ ノアでは、ローンなどを含めた月間維持費の98%をAnycaでの貸し出し収益でカバーできるデータとなっている。
レンタカーに代わるサービスとして、徐々に普及しつつあるカーシェアリングだが、今回は個人間カーシェアリングの貸す側の収益にフォーカスして調査した。
個人間カーシェアリングって何?
カーシェアリングサービスには、今回紹介する「Anyca」のようなCtoCタイプと、事業者が車を所有・管理し、一般ユーザーが好きな車を借りるBtoCタイプがある。
BtoCタイプには「タイムズカープラス」や「オリックスカーシェア」などがあり、タイムズカープラスの利用者を街中でよく見かけるようになってきた。BtoCタイプは普及が著しく、気軽に利用できるようになってきたが、事業者は車の利用率を上げるため、コンパクトカーなど収益率のいい車を中心に事業展開を行っている。
一方のCtoCタイプでは、一般ユーザーが自分の所有している車を登録している。まだ利用できるエリアや登録台数は限られているものの、BtoCタイプに比べると登録されている車の種類が豊富で、スポーツカーや高級車もカーシェアで利用できるのが特徴だ。
個人間カーシェアリングサービスを提供している事業者は今回データを取り上げるAnycaが代表的だが、NTTドコモも2017年末から「dカーシェア」のサービス内に個人間カーシェアリングのメニューも設けている。
カーシェアリングで貸す側のメリットとは?
一般社団法人 日本自動車工業会がまとめた「2015年度乗用車市場動向調査」によれば、日本人の年間運転時間は301.3時間。1年のうち、車が稼働している時間は約3.4%となっている。つまり、車は1年のうち、96%以上の時間を駐車場で無駄にしていることになる。車を使わない、この無駄な時間に車をカーシェアに出し、車の維持費のいくらかでも回収しようというのがカーシェアリングで貸す側のメリットだ。
もちろん中には、自分が好きな車の魅力を知って欲しいと思い、カーシェアに出すユーザーもいるが、多くの貸し出し側ユーザーにとっては月額、年額の維持費を少しでも減らしたいという意図で、個人間カーシェアリングに愛車を登録している人が大多数だろう。
車の維持費は最初に紹介した表の車種だと2万~6万円/月もかかっている。年間に直すと24万~72万円だ。この費用が半分でも軽減できれば御の字、100%軽減できるとしたら、これほどありがたい話はない。
どんな人がカーシェアを利用するの?
全体の50%以上の登録車両は首都圏に集中
Anycaが2017年に発表した「データで見るAnycaの今」によるとカーシェア用に登録されている約4000台の車のうち、35%が東京で登録されている。また、東京・神奈川・千葉・埼玉まで広げると、全体の57%が首都圏に集中している。カーシェアを利用するユーザーも車の登録地域周辺の人に限られてしまうのが、個人間カーシェアリングの現在の課題だ。
車の登録ユーザーは30~50代、借りるユーザーは20~30代が中心
車を登録しているユーザーは上記表の通り30~50代が中心、車を借りるユーザーは20~30代が中心となっている。他にお金を使いたい趣味がある、給与が低いなど理由はさまざまだが、若い世代ほど車の所有欲が低いデータがあるため、個人間カーシェアリングを利用するニーズが高いのだろう。
車の維持費が高額な都心でのニーズが高い
東京23区を例にすると、駐車場料金が2万~5万円と高額なエリアで車をローンで購入することも考えると、車の月額維持費が5万円以上になることも珍しくない。こういった地域に住むユーザーが、車種によっては24時間の利用料が2000円を切るカーシェアリングに流れるのは当然の結果と言えよう。
乗ってみたい車をカーシェアで借りるニーズも
また、個人間カーシェアリングでは、価格的になかなか手が出せない高級車も利用できる。今は買えないけれど、興味がある車を借りて乗ってみたいユーザーにも個人間カーシェアリングは魅力的な選択肢となる。他にも、一度は乗ってみたいヴィンテージカーを借りるというのも、個人間カーシェアリングらしい面白い利用方法だ。
儲けるのは期待せず 維持費の50%ほどを軽減できればまずまず?
Anycaに登録されている車を見てみると2000円前後/24時間、高級車でも1万円/24時間で利用することができる。珍しい車やヴィンテージカーでも2万円/24時間を超えることはまずない。最初に紹介した表の例ではポルシェ カイエンの月額平均受取金額が約4万円なので、月に2~3回ほどカーシェアに利用されているのだろう。
カイエンは新車価格が約1000万円以上の車だ。5年ローンで購入しても利息抜きで月額のローン支払い額は16万円以上となる。仮に残価設定ローンで購入したとしても、新車購入ユーザーがカイエンの月額平均維持費を6万4000円に抑えるのは難しいはず。しかし、維持費の30~40%ほどをカーシェアでカバーするのは可能だろう。
利用者からのニーズが高いミニバンを相場より少し安い金額で登録し、平日だけではなく週末もカーシェアの予約を受け入れるようにすれば維持費の大半をカーシェアでカバーすることも難しくないだろう。登録する車を中古車で購入した場合は、カーシェアで維持費のほとんどをカバーする、もしくは多少の利益を出すことも現実的になってきた。
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