【2025年】新型ムーヴはスライドドア搭載で5月予約開始? 予想価格135万円〜

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:森山 良雄/ダイハツ工業/MOTA編集部
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ダイハツ 新型ムーヴは、ディーラー(販売店)の情報によると2025年5月12日(月)から予約受注が行われます。メーカーからの正式発表は6月5日(木)の予定ですが、納車を伴う発売日は未定です。

今回は新型ムーヴの予想価格や気になるスライドドア搭載、ボディサイズ、外観・内装の特徴、グレード構成と主要装備、今後のハイブリッド追加などについて、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが販売店で得た最新情報を元に解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. ダイハツ ムーヴとは?
  2. 新型ムーヴのグレード構成と主要装備
  3. 新型ムーヴの予想価格
  4. 新型ムーヴの注目ポイントはスライドドアへの変更
  5. 新型ムーヴのボディサイズなどのスペック
  6. 新型ムーヴの外観(エクステリア)
  7. 新型ムーヴの内装(インテリア)
  8. 新型ムーヴのシート
  9. 新型ムーヴの発売日は未定|予約受注開始は5月上旬
  10. 新型ムーヴは今後ハイブリッドが追加される?

ダイハツ ムーヴとは?

1995年に登場したダイハツ ムーヴは、スズキ ワゴンRと共に軽ハイトワゴン(トールワゴン)という新たな市場を切り開いた先駆的な車種です。

全高1600mm以上のゆとりある室内空間は、それまでの軽自動車のイメージを覆し、ファミリー層を中心に幅広い支持を集めました。

ムーヴの登場により、軽自動車は単なるセカンドカーから、ファーストカーとしても十分に使える存在へと進化。

その後も、ムーヴは時代に合わせて進化を続け、低燃費技術や安全装備の充実など、常に時代のニーズに応えてきました。

現在では、スライドドアを備えたスーパーハイトワゴンの人気が高まっていますが、ムーヴでは先代となる6代目まで横開き式のヒンジドアが採用されていました。

次期型となる新型ムーヴは、当初2023年6月に正式発表され、7月には生産、納車が開始される予定でした。しかし、ダイハツの認証不正問題の影響を受け、発売が大幅に延期されていました。

2年近くの延期を経て、新型ムーヴがようやく発売される見込みです。

新型ムーヴのグレード構成と主要装備

新型ムーヴのグレードは、従来通りユーザーのニーズに合わせて多様な選択肢を提供するため、標準ボディとエアロパーツを装備した上級シリーズの2つのカテゴリーに分けられます。

グレードカテゴリーエンジン主な特徴
L

標準ボディ

ノーマル

基本的な装備

X

標準ボディ

ノーマル

充実した装備

G

上級シリーズ

ノーマル

エアロパーツ、アルミホイールなど

RS

上級シリーズ

ターボ

スポーティな外観、高性能エンジン

標準ボディには、基本的な装備を備えた「L」グレードと、より充実した装備を持つ「X」グレードがあります。

一方、上級シリーズでは、外装パーツにエアロパーツやアルミホイールなどを採用し、スポーティな外観を際立たせた「G」グレードと、さらに高性能なターボエンジンを搭載した「RS」グレードが用意されます。

エンジンに関しては、「RS」グレードがターボエンジンが搭載されるのに対し、「L」「X」「G」の各グレードではノーマルタイプのエンジンが採用されています。

また、駆動方式については、全てのグレードで2WD(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)のいずれかを選択できます。

新型ムーヴの各グレードの装備は以下のとおりです。下位グレードとの違いを記載しながらと予想価格をまとめています。

条件主な装備

全車標準装着

衝突被害軽減ブレーキ
サイド&カーテンエアバッグ
LEDヘッドランプ
左右分割ロングスライドシートなど

X以上のグレードに標準装着

キーフリーシステム
プッシュボタンスタート
左側スライドドアの電動機能など

G以上のグレードに標準装着

(Xの装備に加えて/価格アップは約21万円)
電動パーキングブレーキ
アダプティブドライビングビーム
純正ナビ装着用アップグレードパック
TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
エアロパーツ
サイドストーンガード
14インチアルミホイールなど

RSに標準装着

(Gの装備に加えて/価格アップは約18万円)

アダプティブクルーズコントロール
右側スライドドアの電動機能
15インチアルミホイール
スポーティサスペンションなど

ディーラーオプション

ブラインドスポットモニターなど

Lグレードの装備と予想価格

新型ムーヴのラインナップの中で、最も手頃な価格帯に位置するLグレードは、2WDモデルで約135万円と予想されています。

この価格帯は、同じダイハツの軽自動車であるタフトよりもわずかに安い設定です。

Lグレードでは、日常の運転をサポートする基本的な安全装備として、衝突被害軽減ブレーキやLEDヘッドランプが標準で装備されています。また、後席には左右分割式のロングスライドシートが採用されており、乗車人数や荷物の量に応じて柔軟なシートアレンジが可能です。

Xグレードの装備と予想価格

標準ボディの上級グレードであるXグレードは、2WDモデルで約147万円と予想されています。

Lグレードの装備に加えて、Xグレードでは「キーフリーシステム」や「プッシュボタンスタート」が標準装備となり、日常の使い勝手が向上します。

また、左側のスライドドアには電動機能が追加され、乗降時の利便性が高まります。実用的な装備を充実させながらも、150万円を下回る価格設定は、新型ムーヴの中で特にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

Gグレードの装備と予想価格

エアロパーツを備えたGグレードは、2WDモデルで約168万円と予想されています。

標準ボディのXグレードよりも20万円以上も高くになりますが、外観のスポーティさを高めるエアロパーツや14インチのアルミホイールが標準装備となります。

また「電動パーキングブレーキ」や、夜間の運転をサポートする「アダプティブドライビングビーム」など、先進的な機能も追加されます。Gグレードは、外観のカスタマイズと先進装備の両方を求めるユーザーにとって魅力的な選択肢です。

RSグレードの装備と予想価格

新型ムーヴの最上級グレードであるRSは、ターボエンジンを搭載し、2WDモデルで約186万円と予想されています。

RSグレードでは、ノーマルエンジンの1.7倍の最大トルクを発揮するターボエンジンにより、力強い走行性能を実現しています。また、専用となる硬めのサスペンションや15インチのアルミホイールが装備され、スポーティな運転感覚を楽しむことができます。

運転支援機能として「アダプティブクルーズコントロール」も標準装備となり、高速道路などでの長距離ドライブを快適にサポートします。

買い得グレードは標準ボディの「X」

新型ムーヴの各グレードを比較すると、機能と価格のバランスが最も優れているのは標準ボディのXグレードと言えるでしょう。

しかし、GグレードやRSグレードも、それぞれの特徴的な装備や性能を考慮すると価格以上の価値を提供しています。

新型ムーヴの予想価格

新型ムーヴの予想価格は、約135万円~約198万円です。

ただし、これらの価格はあくまで予想であり、実際の販売価格はグレードやオプションによって変動する可能性があります。

販売店では「法規に対応した変更や原材料費の高騰により、前回(2023年)の予約受注時に比べて数万円の値上げが見込まれる」との声もあります。

そのため、予約受注の際に提示された金額から5万円前後の値上げとなる可能性が考えられます。

新型ムーヴの予想価格は以下のとおりです。

ボディ種類グレード名駆動方式価格(税込)

標準仕様

L

2WD

約135万円

4WD

約147万円

X

2WD

約147万円

4WD

約159万円

エアロ仕様

G

2WD

約168万円

4WD

約180万円

RS

2WD

約186万円

4WD

約198万円

※価格はいずれもアイドリングストップ非装着車で表記。

新型ムーヴの注目ポイントはスライドドアへの変更

新型ムーヴの注目ポイントは、後席側にスライドドアが装着されることです。従来型のヒンジ式(開き戸)に比べると、大幅な変更です。

後席側のドアがスライド式になることで、乗降時にドアパネルが外側へ大きく張り出しません。隣に駐車する車両との間隔が狭い場所でも、乗り降りしやすいでしょう。

グレードによってはスライドドアに電動開閉機能が備わり、子供を抱えている時も乗り降りがしやすくなるはずです。そのためにスライドドア装着車は子育て世代のユーザーに人気で、新型ムーヴもファミリーユーザーに適していると予想されています。

新型ムーヴはムーヴキャンバスとほぼ同等サイズのスライドドア搭載車になる

そうなると新型ムーヴは、すでにスライドドアを装着するムーヴキャンバスに似たクルマになると考えられます。

新型ムーヴの全長と全幅は、軽自動車の規格枠(全長3400mm以下、全幅1480mm以下)いっぱいの数値と想定され、ほかの車種と共通です。

新型ムーヴの全高は1655mm、ホイールベースは2460mmとの情報もあります。現行モデルとは数値が異なりますが、ムーヴキャンバスと等しいです。

新型ムーヴのボディサイズなどのスペック

新型ムーヴのボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1655mm、ホイールベースは2460mmと予想されます。先代に比べて全高が25mm高くなります。

新型ムーヴの予想スペック一覧は以下のとおりです。

全長

3395mm

全幅

1475mm

全高

1655mm

ホイールベース

2460mm

最小回転半径

4.4m(14インチタイヤ装着車)

室内高

1270mm

スライドドアの開口幅

595mm

スライドドアの開口高

1216mm

前後席に座る乗員同士のヒップポイント間隔

1055mm

新型ムーヴの外観(エクステリア)

新型ムーヴは、現行モデルの外観デザインを踏襲しつつ、よりスポーティでシャープなデザインになるでしょう。

スライドドアが装備され、ムーヴキャンバスと同様の使い勝手を実現しますが、両車は異なるキャラクターを持ちます。

新型ムーヴでは直線基調のデザインを採用し、精悍な印象を与えます。またグリルとバンパーを前方に張り出させることで、存在感を強調。フロント周りだけを見ても、ムーヴキャンバスのような丸みを帯びたデザインとは印象が大きく異なります。

サイドビューはフロントピラー(柱)とフロントウィンドウをムーヴキャンバスよりも寝かせることで、スポーティな印象を強めることができます。サイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げることで、流れるようなシルエットを演出しています。

2023年頃、販売店が一部ユーザー向けに新型ムーヴのパンフレットを配布していました。パンフレットには外観や内装などが掲載されています(ただし、当時の情報であり、外観デザインなどはその後変更されている可能性があります)。

新型ムーヴの内装(インテリア)

新型ムーヴのインパネは、エアコンの吹き出し口やATレバーの配置など、基本的にムーヴキャンバスと同じレイアウトとなるでしょう。

それでも細部は装飾類を含めて外観と同様に直線的なデザインとなりそうです。立体感もあり、柔和な印象のムーヴキャンバスとは異なるデザインになると予想されます。

新型ムーヴのシート

新型ムーヴの居住空間の広さは、ムーヴキャンバスとほぼ同じです。

新型ムーヴの前席は、ムーヴキャンバスに比べて囲まれ感があり、外観と同じくスポーティに仕上げられるでしょう。

また、新型ムーヴのスライドドアの開口幅は595mmと予想され、これもムーヴキャンバスと同じです。前後席に座る乗員同士のヒップポイント間隔は、新型ムーヴは現行型よりも25mm広がって1055mmとなりそうです。

足元空間は従来以上に広々としており、このヒップポイント間隔もムーヴキャンバスと同程度です。

そのため新型ムーヴでは後席も広く、身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ3つ分の余裕があります。4名で乗車して、長距離を快適に移動できるでしょう。

新型ムーヴの発売日は未定|予約受注開始は5月上旬

多くの期待を集める新型ムーヴですが、納車を伴う正式な発売日はまだ確定していません。

しかし、販売店によると「新型ムーヴは2025年5月12日に予約受注を開始します。この1ヶ月後、6月5日ごろに正式発表され、メーカーのホームページなどでも新型ムーヴのグレード構成や価格が公表されます」とのことです。

正式発表と同時に、メーカーのホームページなどで新型ムーヴのグレード構成や価格が公表される予定です。

また、販売店では「予約受注は2025年5月12日に開始しますが、試乗車が配車されたり、納車を開始する時期は不明です」とコメントしています。

待望の新型車だけに、発売を心待ちにしている方も多いと思いますが、納車までには時間を要する可能性があります。最新情報を入手し、余裕を持った購入検討をおすすめします。

新型ムーヴは今後ハイブリッドが追加される?

新型ムーヴの発売後、半年ほど経過した時点で、マイルドハイブリッドではない本格的なストロングハイブリッドが追加される可能性が高いようです。

搭載されるハイブリッドシステムは、ダイハツ ロッキー&トヨタ ライズに搭載されているものと基本的に同じになると予想されます。

エンジンは発電を行い、駆動は専用のモーターが担当する、日産のe-POWERと同様のシリーズタイプのストロングハイブリッドです。

新型ムーヴ(ハイブリッドモデル)の予想燃費

開発者はWLTCモード燃費で30km/Lを超えることを目標としているようです。

現在、ムーヴキャンバスのWLTCモード燃費は22.9km/L(※1)、スライドドア装着車で最良の燃費を誇るスズキ スペーシアは25.1km/L(※2)、軽自動車で最良のスズキ アルトは27.7km/L(※3)です。

新型ムーヴのストロングハイブリッドは、これらの数値を上回る30km/Lオーバーを目指しているとのことです。

(※1)G・X 2WDの場合
(※2)HYBRID G 2WDの場合
(※3)HYBRID X・HYBRID S 2WDの場合

新型ムーヴ(ハイブリッドモデル)の予想価格

新型ムーヴのハイブリッド搭載モデルの価格は、ノーマルエンジン搭載モデルに比べて約23万円高くなると予想されます。

ロッキー&ライズの場合、ハイブリッドとノーマルエンジンの価格差は28〜29万円ですが、軽自動車である新型ムーヴでは価格上昇をロッキー&ライズに比べて5〜6万円抑えることができると考えられます。

仮にこの予想が正しい場合、新型ムーヴXのハイブリッド仕様は約170万円となり、ノーマルエンジンを搭載するエアロ仕様のGグレードと同程度の価格帯になります。

このように新型ムーヴには、発売後しばらくしてストロングハイブリッドが追加される可能性が高く、燃費性能と価格のバランスに優れた魅力的な選択肢となることが期待されます。今後の情報に注目しましょう。

(※)これらの情報はあくまで予想であり、実際の発売時期や価格は変更される可能性がある点にご留意ください。また、最新情報については、ダイハツ工業の公式発表をご確認ください。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:森山 良雄/ダイハツ工業/MOTA編集部】

ダイハツ/ムーヴ
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新車価格:
113.5万円178.2万円
中古価格:
7.8万円175.9万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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