新型RAV4の予想価格は340万円〜? フルモデルチェンジでどこが変わる?
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村 栄二/茂呂 幸正/トヨタ自動車
人気のミドルサイズSUV、トヨタ RAV4の待望のフルモデルチェンジが2026~2027年頃に実施されるとの情報が入りました。発売から人気の続く現行モデルからどのように進化をするのでしょうか?
新型RAV4の気になる内外装デザインや安全装備、パワートレインの変更点や継承される部分や価格についてや、2WDモデルの追加の可能性も含め、新型RAV4の予想情報をカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。
トヨタ RAV4とは
トヨタ RAV4は、トヨタの「SUV」(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ラインナップの一つです。SUVは、荷物をたくさん積めて街乗りからアウトドアまで幅広く使える、近年人気の高い車種です。
その中でもRAV4は、ミドルサイズに分類されます。同じトヨタのミドルサイズSUVである「ハリアー」が都会的で高級感のあるデザインなのに対し、RAV4はより活動的で、自然の中が似合うような力強い魅力を持つモデルとして位置づけられています。
現行モデルは前輪駆動(FF:フロントエンジン・フロントドライブ)をベースにしていますが、そのコンセプトやデザインは、トヨタを代表する大型の四輪駆動(4WD)であるランドクルーザーのような、本格的なオフロード車に近い、頑丈そうなイメージを持っています。
フルモデルチェンジは2026年から2027年?
近年、SUV市場では都会的なモデルが増える一方で、RAV4のようなオフロード感の強いモデルが改めて注目されています。
そのRAV4が、2026年から2027年にかけてフルモデルチェンジを行うとの情報が入ってきました。現行モデルの登場から2025年時点で6年が経過していることもあり、フルモデルチェンジの実施のタイミングです。そのため、待望の新型登場に期待が高まります。
新型RAV4の価格帯は、トヨタのSUVラインナップにおいて、よりコンパクトな「カローラクロス」とハリアーの中間に位置します。
近年、原材料費の高騰などにより高価格化が進むSUV市場において、様々な機能を持ちながらも比較的手の届きやすい価格帯を維持するという重要な役割も担っています。トヨタの綿密な市場戦略に基づき開発される、注目のモデルです。
新型RAV4の外観デザイン予想
新型RAV4の外観は、現行モデルと同様に、デコボコした未舗装路も走れそうな、頑丈で力強いデザインが引き続き採用されると予想されます。
一方で、車の顔にあたるフロントマスクは、より鋭角的なデザインに変更され、最新のトヨタ車デザインのトレンドを反映し、トヨタ クラウンシリーズのSUV「クラウンエステート」にも通じるシャープな印象になる可能性があります。
外観のサイドビューは、大径で幅広いタイヤを覆うために外へ張り出したフェンダーやその縁を飾るホイールアーチモールなど、現行RAV4の特徴を受け継ぎ、SUVらしい力強さを強調するでしょう。
新型RAV4の内装予想
新型RAV4の内装は、ハリアーに比べるとシンプルなデザインが引き続き採用されると予想されます。
変更点は、運転席の計器類や操作パネルがあるインパネ中央に配置されるディスプレイオーディオです。現行モデルに採用されている10.5インチから12.3インチへと一回り大きくなる可能性が高いです。
これは、カーナビゲーションシステムの情報表示に加え、進化する安全装備などの各種情報を分かりやすく表示するために必要な変更と考えられます。
新型RAV4の室内空間・荷室予想
新型RAV4の室内空間の広さは、現行モデルと同程度が確保される見込みです。現行モデルは身長170cmの大人4人が乗車しても後席の膝周りにはこぶし2つ半(約20cm)の十分な余裕があり、快適な移動が可能でしょう。
また、新型RAV4ではSUVの実用性として荷室も重視されます。
そのため、荷室容量も現行モデル(後席使用時奥行き1015mm、格納時奥行き1880mm)と同等以上の使い勝手が確保されるでしょう。
レジャーやアウトドアでの利用シーンを考慮し、積載性を損なわない設計が期待されます。
新型RAV4のボディサイズ予想
新型RAV4のボディサイズは、全長4600~4700mm、全幅1850~1900mm、全高1700mm前後と、現行モデルに近いサイズ感が維持される見込みです。
新型RAV4は現行モデルよりも若干大きく、ハリアーやクラウンスポーツに近いサイズ感でありながら、全高はより高くSUVらしい堂々とした印象になるかもしれません。ランドクルーザー250やクラウンエステートと比較すると、一回り以上コンパクトなサイズになるでしょう。
このボディサイズは、RAV4が日本だけでなく世界中で販売されるグローバルモデルであり、トヨタの他のSUVラインナップとの大きさのバランスを考慮するためと考えられます。
車種 | 全長 (mm) | 全幅 (mm) | 全高 (mm) |
---|---|---|---|
新型RAV4(予想) | 4600〜4700 | 1850〜1900 | 1700前後 |
現行RAV4 | 4600〜4610 | 1855〜1865 | 1685〜1695 |
ハリアー | 4740 | 1855 | 1660 |
クラウンスポーツ | 4720 | 1880 | 1565〜1570 |
ランドクルーザー250 | 4925 | 1940〜1980 | 1925〜1935 |
クラウンエステート | 4930 | 1880 | 1625 |
新型RAV4のパワートレイン予想
新型RAV4ののパワートレイン(エンジンやモーター)については、現行モデルで採用されているノーマルガソリンエンジン、エンジンとモーターを併用し効率よく使うハイブリッドシステム(トヨタ独自のTHS II)を継続する見込みです。
RAV4とプラットフォーム(車の土台)などを共有する兄弟車ともいえるハリアーは次期モデルでハイブリッド中心になると予想されています。
一方で、新型RAV4は価格上昇を抑えるため、現行モデルのパワートレインラインナップを継続する可能性が高いと考えられます。
・直列4気筒 2.0L ノーマルガソリンエンジン
・2.5L ハイブリッドシステム(THS II)
これにより、幅広いニーズと予算に対応できるでしょう。
新型RAV4の駆動方式には2WDが追加?
現行RAV4は全てのモデルが4WDとなっていますが、販売現場からは「価格の安い2WDを求める声」も聞かれます。
一般的に、2WDは4WDに比べて部品が少なく構造がシンプルなため、車両価格や燃費の面で有利になることがあります。雪道や悪路をあまり走らない場合は2WDで十分な場合も多いです。
そのため、新型RAV4ではタフな外観はそのままに、より多くのユーザーが選びやすいよう、価格を抑えた2WDモデルが登場する可能性も考えられます。
新型RAV4の安全装備予想
新型RAV4では、現行モデルに比べて安全装備は着実に進化し、衝突回避支援または被害軽減を目的とした最新のトヨタの先進予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が搭載されるでしょう。
これは、カメラやレーダーで周囲の状況を監視し、危険を知らせたり、自動でブレーキをかけたりする機能の総称です。
ぶつかる危険がある場合に自動でブレーキをかける衝突被害軽減ブレーキは、検知対象が拡大されるでしょう。現行モデルでの検知対象は歩行者や車、昼間の自転車のみでしたが、夜間の自転車や自動二輪車にも対応する可能性があります。
また、装備が充実した上位グレードには、先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光し、ハイビームを保持したまま走行できる頻度を高め、夜間の優れた視認性を確保する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」の採用も期待されます。
新型RAV4の予想価格
新型RAV4の売れ筋となるグレードの予想価格は、340万〜470万円となる見込みです。
現行モデルの最も安価で装備がシンプルな「X」グレード(4WD)は323万7300円です。RAV4では、仮に2WDが設定された場合でも、最も安価なノーマルエンジンのグレードで340万円程度からのスタートになると予想されます。
安全装備の充実や近年の原材料費高騰などを考慮すると、価格の上昇は避けられないため、全体的には値上げとなるでしょう。
新型RAV4の売れ筋価格帯の予想は以下の通りです(グレードやオプションによって価格は変動します)。
2.0L ガソリン車: 360万円~400万円
2.5L ハイブリッド車: 410万円~470万円
これにより、トヨタのSUVラインナップにおける価格帯は、コンパクトなカローラクロス(約220万~350万円)、新型RAV4(予想:約340万~470万円)、そして高級な新型ハリアー(予想:約470万~700万円)と、よりきめ細かく設定され、予算や好みに合わせて幅広いユーザー層をカバーすることになります。
まとめ
新型RAV4は、トヨタの綿密な市場戦略に基づいて開発が進められていると考えられます。
最新のデザインや安全装備を取り入れつつも、パワートレインの選択肢や価格設定において、ユーザーが選びやすいバランスを追求してくることが予想されます。登場は2026年以降となるでしょうが、期待の新型車がいまから楽しみですね。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:島村 栄二/茂呂 幸正 画像提供:トヨタ自動車】
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