軽にもここまで安全装備が備わった! 未然に事故防止に役立つ「標識認識機能」「誤発進抑制機能」【I LOVE 軽カー】(2/2)
- 筆者: 工藤 貴宏
アクセルとブレーキを踏み間違えても、勢いよくぶつかるのを防ぐ「誤発進抑制機能」
続いて、誤発進抑制機能について紹介しよう。
基本的な働きとしては、車両の進行方向にある障害物を検知し、障害物がある場合はアクセルを踏んでも勢いよく飛び出さないように抑制するのが基本的な仕掛けだ。障害物があるのにアクセルを踏み込んだと判断すると、表示と音による警告と同時にエンジン出力を抑えてクルマが飛び出すのを抑えてくれる。もしアクセルとブレーキを踏み間違えても、勢いよくぶつかるのを防ぐというわけだ。
たとえばホンダは、前方の障害物はミリ波レーダーで検知し、停止状態や時速約10キロ以下から障害物があるのにアクセルを踏み込んでしまった場合に作動。急加速を防いでくれる。後方は超音波センサーで障害物を検知。超音波なので、ガラスも障害物としてしっかり検知できるのがポイントだ。だから店先などでバック駐車する際、ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んでしまっても急加速せず、衝突事故を防いでくれる。
ほかのメーカーも基本的には同じ流れだが、ホンダ以外は前方の状況把握はカメラを使うことが多い(ただしカメラ単体ではガラスを認識しにくいのがウィークポイント)。なかには加速を抑制するだけでなくブレーキを作動させるものもある。また前方の障害物把握に超音波センサーも活用するタイプもあり、システムが高度になるにつれて正確性が高まると同時に、より対応できる状況が広がるのがユーザーメリットだ。最新の軽自動車の装備状況は以下のとおりである。
メーカー別、誤発進抑制機能
ホンダ N-WGN
誤発進抑制機能(把握方法):前(レーダー)/後(超音波センサー)
ブレーキ制御:なし
日産 ルークス/三菱 eKスペース
誤発進抑制機能(把握方法):前(カメラ+超音波センサー)/後(超音波センサー)
ブレーキ制御:あり
ダイハツ タント
誤発進抑制機能(把握方法):前(カメラ+超音波センサー)/後(超音波センサー)
ブレーキ制御:あり
スズキ ハスラー
誤発進抑制機能(把握方法):前(カメラ)/後(超音波センサー)
ブレーキ制御:なし
エンジン出力を抑えるだけ大事故を防げる可能性は高まるが、さらにブレーキ制御まで備わっていればより安心できる。
機能や作動できる環境はメーカーや車種により違うので、しっかりとチェック!
今どきの軽自動車は、ひと昔前に比べて安全装備が大幅に充実している。しかし、機能や作動できる環境にメーカーや車種による差は存在するのは事実。そこでクルマ選びにおいては、他車と同様の機能がついていたとしても、その中身をしっかりとチェックすることをオススメする。
[筆者:工藤 貴宏]
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