【解説】ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」/渡辺陽一郎(1/2)

【解説】ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」/渡辺陽一郎
ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール) 画像ギャラリーはこちら

激減した5ナンバーセダンへ、ホンダが新型車を投入

「セダンがサッパリ売れない」と嘆くメーカーの関係者は多いが、これは当然の結果ともいえるだろう。

1989年、税制改正で3ナンバー車の不利が撤廃されると、各メーカーはワイドボディの海外向けセダンを国内にも投入するようになった。開発と生産は合理的になったが、日本のユーザーは取りまわし性に不満を感じた上に、海外向けのためデザインセンスなども日本市場とは合致しない。結果、セダンは売れ行きを下げた。個人的には、日本におけるセダンの商品力は25年前に比べて低下しているように思える。

ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール)ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール)

そして今や5ナンバーサイズのセダンは、タクシーなどの旅客運送事業用を除くとたったの「4車種」しか無くなってしまった。この状況を鑑みると、2014年12月1日に発表されたホンダの新型セダン「グレイス」は大いに歓迎されそうだ。

グレイスはコンパクトな5ナンバーサイズの4ドアセダンで、ハイブリッドを搭載。国内市場に適したサイズの貴重なセダンだろう。

まずはボディサイズから。全長が4,440mmで全幅は1,695mm。全長は「トヨタ カローラアクシオ」よりも80mm、「日産 ラティオ」より15mm長く、全幅はカローラアクシオやラティオと同じ値で5ナンバーサイズに収まる。ホイールベースは2,600mmで、これも全幅と同様に2車と同じ値だ。

全高は1,475mm(FF)と、カローラアクシオより15mm高いがラティオに比べれば20mm低い。コンパクトセダンの中心的なサイズに収められている。

フィットとの共通部分が多く見られるエクステリアとインテリア

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外観については、フロントマスクは昨今のホンダ車に共通するデザインで、印象としてはややフィットに似ている。また、リアウィンドウの角度が寝かされ、トランクフードが短く見える。ちなみに、プラットフォームはフィットと基本的に同様だ。

サスペンションも、フロント側がストラットの独立式で、リア側は2WDがトーションビーム4WDはド・ディオンアクスルの車軸式とフィットの形式を踏襲。ショックアブソーバーもフィットと同じく、入力分離式マウントが採用されている。

ただし、グレイスはセダンとしての快適な乗り心地を実現するため、足まわりのチューニングが独自に行われている。さらに、ホイールベースはグレイスの2,600mmに対しフィットは2,530mmと、グレイスが70mm拡大されている。

ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF)

インパネのデザインは、フィットハイブリッドに似ている。助手席の前側などは形状が少し異なるが、ATレバーやスイッチ類の配置は同じだ。インパネの中央部分はドライバー側に傾けた。フルオートエアコンはタッチパネル式で、質感もセダンとして満足できる水準に達している。

室内空間は、コンパクトセダンでは広い部類に入る。前述の通り、全高を1,475mmと高めに設定し、ホイールベースも2,600mmまで伸ばしたからだ。特に後席の足元空間はフィットよりも広く、大人4名が快適に乗車できる。

さらに燃料タンクを前席の下に搭載したから、トランクスペースの容量はタップリ。フィットやヴェゼルと違って後席の座面を持ち上げる機能はないが、背もたれを前に倒すと、トランクスペースの床面積をワゴンのように拡大できる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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