【2024年】スズキ ジムニーシエラの納期や価格、燃費などを解説

ジムニーシエラのおすすめポイント

・エンジン排気量は1.5Lなので、ジムニーの2倍以上の駆動力を発揮する

・小さなボディは狭い林道でも扱いやすく、悪路走破力はナンバーワン

・悪路走破力を高める各種の装備を充実させ、安全装備も進化

ジムニーシエラのレビュー・評価

ジムニーシエラは、軽自動車サイズの悪路向けSUVとして人気のあるジムニーをベースに開発された小型車です。

ボディサイズはジムニーよりも全長が155mm長い3550mm、全幅が170mm大きい1645mmとなっています。ただし、車内の広さは同じです。

エンジンは直列4気筒1.5Lが搭載されています。ジムニーと異なりターボは装着されていませんが、排気量が軽自動車の2倍以上なので、低回転域でも十分な駆動力を発揮します。そのため、運転がしやすくて、悪路走行でも有利です。

ジムニーシエラは、全車に悪路での駆動力を高めることができる副変速機付きの4WDが搭載されています。トランスミッションは4速ATと5速MTが選択できます。

悪路走破力はジムニー以上に高く、日本で購入できるSUVのナンバーワンと言えます。

5段階採点の解説

外観（エクステリア）

ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーと比べるとフェンダーがワイドに張り出して、視覚的な安定感も感じられます。水平基調のボディは視界が良好です。

内装（インテリア）

内装の造りや車内の広さは、ジムニーとほぼ同じです。

ジムニーシエラも3ドアボディのため、後席の広さや乗降性はクーペに近いですが、4人乗りは可能です。

走行性能

ジムニーシエラは悪路走行を重視したSUVなので、操舵に対する反応は鈍めです。

一方、軽自動車のジムニーと比べると運転感覚は自然で、動力性能も優れています。

運転のしやすさ

コンパクトなボディと4.9mの最小回転半径により、狭い裏道でも運転しやすいでしょう。水平基調のボディで視界が良好なため、ボディの四隅も把握しやすいです。

乗り心地

悪路走行に適した足回りと短いホイールベース（前輪と後輪の間隔）により、前後方向の揺れが大きくなっています。

しかし、突き上げ感は抑えられています。

価格の割安度

LEDヘッドランプとアルミホイールを装備するジムニーシエラのJCグレードの4速AT車は、208万4500円で販売されます。

ジムニーのXCグレードと比較すると、約18万円安くなります。

総合評価の解説

総合評価の5段階採点：4点

ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーと同じように悪路走行に強いSUVです。搭載されている4WDシステムはカーブで前後輪の回転数を調節できないパートタイム式のため、悪路以外では4輪駆動を使えません。そのため、悪路走行の機会が少ない場合は、機能を十分に発揮できません。

また、悪路走行に適した機能を備えているため、乗り心地はジムニーよりは良いですが、快適とはいえません。また、ステアリング操作に対する車両の反応も鈍く、後席や荷室も狭いため、実用性はクーペと大差ありません。

一方で、悪路走行では抜群の走破力を発揮します。日本で購入できるSUVの中で、ジムニーシエラ以上に悪路走破性に優れた車両は存在しません。

そのため、悪路走行のニーズが高い場合は、ジムニーシエラは非常に価値の高い車です。しかし、悪路走行の機会が少ない場合は、他の車種の方が適しているかもしれません。

また、購入時には必ず試乗をして、自分の使い方に合っているかどうかを確かめましょう。

ジムニーシエラの基本スペック・価格表

ジムニーシエラのボディサイズ

ジムニーシエラの燃費

ジムニーシエラの4速AT仕様のWLTCモード燃費は14.3km/Lにとどまります。

ノーマルエンジンを搭載するトヨタ ハリアーの4WD搭載車と同程度です。

ジムニーシエラの発売日と納期の目安

販売店によると、ジムニーシエラの納期は依然として1年から1年半程度かかるとのことです。納期の遅延はコロナ禍以前から始まっており、すでに5年以上も続いています。

また、ジムニーとジムニーシエラは、SUVの中でもフルモデルチェンジの周期が長く、20年程度に達します。そのため、当分の間フルモデルチェンジは行われないと考えられます。

最近の売れ行き＆人気度

ジムニーを除く、小型SUVのジムニーシエラの売れ行きも堅調です。

1か月あたり2000台以上が登録され、これはMサイズSUVの日産 エクストレイルに匹敵する台数です。ジムニーシエラの登録台数は、現行型になって大幅に増えました。

ジムニーシエラのリセールバリュー

リセールバリューの5段階採点：5点

ジムニーとジムニーシエラは、納期が長いため、中古車の需要が高まり、中古車価格が高騰しています。

ジムニーシエラJCグレード（4速AT）の場合、新車価格は208万4500円ですが、中古車価格は240万円から270万円が中心です。

つまり、中古車価格が新車価格を大幅に上回っています。そのため、売却時の金額も高くなり、好条件で手放すことがでしょう。

ジムニーシエラのおすすめグレード

おすすめグレード：JC（208万4500円／4WD）

ジムニーシエラのエンジンは、直列4気筒1.5Lのみで、駆動方式は4WDのみです。

グレードはJLと上級のJCの2種類があります。一般的におすすめなのは、LEDヘッドランプやアルミホイールを標準装備したJCグレードです。

一方、悪路走破性を重視するなら、JLグレードを選択するのも良いでしょう。JLグレードのホイールは耐久性の優れるスチール製なので、悪路でも安心して走行できます。

ジムニーシエラのライバル比較

悪路を走破するのに有利な副変速機を備えた国産SUVは、ジムニーとジムニーシエラを除くと、トヨタ ランドクルーザーシリーズのみです。

そのため、ジムニーシエラの競合車は実質的に存在しません。しいて挙げれば、トヨタ ヤリスクロスのようなコンパクトSUVがありますが、いずれもボディは5ドアです。

悪路を走破するのに適した3ドアボディのジムニーシエラは、走破性が抜群に高いです。一方、舗装路での使い勝手や快適性を重視したヤリスクロスのような5ドアボディのSUVは、居住性、積載性、燃費性能が優れています。

このように、同じSUVでも、車両の性格は大きく異なります。

ジムニーシエラのJCグレードは、ラダーフレームや4WD、サスペンションなど、悪路走破性に優れた装備を備えています。4速ATの価格は208万4500円と、ヤリスクロスの4WD最廉価グレード（212万7000円）よりも安くなっています。

また、ジムニーシエラは小型車ですが、軽自動車のジムニーも悪路走破性に優れています。そのため、どちらの車種を選ぶかは、車格や予算、用途などによって検討するとよいでしょう。

ジムニーシエラのカラーバリエーション

ジムニーシエラのカラーバリエーションを、グレードごとにご紹介します。

JLグレードは8色、XCグレードは2トーン3色を含む全11色から選択できます。

JLグレードのカラーバリエーション

JCグレードのカラーバリエーション

ジムニーシエラを販売店で試乗するときのポイント

ジムニーシエラを実車で確かめる際、室内空間では、運転席周辺の収納スペースが少ないため、不満がないか確かめましょう。

また、後席を使わないユーザーも、後席の座り心地や足元空間を確認したいところです。荷室は、後席を使った状態での広さや、後席を格納したときの広さの両方をチェックしましょう。

運転感覚では、乗り心地に注意しましょう。上下に揺すられる感覚が気にならないか確認しておくと安心です。

また、ステアリング操作に対する車両の反応もチェックしましょう。悪路向けのSUVであるため、舗装路を走る乗用車と比べると、乗り心地や操作感に違和感を感じる可能性があります。

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【筆者：渡辺 陽一郎】

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新車価格：

196.2万円～218.3万円

中古価格：

59.8万円～594.6万円

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