残クレは本当に「やばい」のか? 地獄と言われる3つの理由と後悔しない契約満了時の選択肢とは

  • 筆者: MOTA編集部

「残クレはやばい」「残クレ地獄」。残価設定ローン(正式には残価設定型クレジット)、いわゆる残クレを調べると、こうした言葉が並びます。契約を迷っている方にとっては不安になる情報ばかりで、すでに契約した方にとっては「自分は損をしたのだろうか」と気になるはずです。

残クレは、購入者の状況によって良い選択肢にも悪い選択肢にもなり得ます。仕組みそのものが罠なのではなく、損得を分けるのは「どんな乗り方をするか」と「満了時にどの出口を選ぶか」の2つです。

この記事では、残クレが「やばい」と言われる理由を3つに整理したうえで、月間申込数10万件(2026年8月実績)の実績を持つ「MOTA車買取」の査定実績データを使い、想定される残価と実際の買取相場を比較します。同じ残クレでも、返却したほうが合理的なクルマと、売却したほうが手元にお金が残るクルマにはっきり分かれます。

契約を迷っている方は自分が向いているかどうかを、すでに契約している方は満了前に何を確認すべきか、参考にしてください。

目次[開く][閉じる]
  1. そもそも残クレ(残価設定ローン)とは? 仕組みをやさしく解説
  2. 残クレが「やばい」「地獄」と言われる3つの理由
  3. 残クレで損・後悔を避ける方法
  4. 残クレで得をする人・向いている人
  5. 残クレを契約して後悔したときの対処法
  6. まとめ|残クレで後悔しないために確認すること

そもそも残クレ(残価設定ローン)とは? 仕組みをやさしく解説

残クレでは契約時に、3年後や5年後のクルマの価値をあらかじめ見積もり、その金額を残価として据え置きます。新車価格に対するこの割合が「残価率」です。

たとえば300万円のクルマで、5年後の残価が150万円に設定されたとします。分割で支払うのは差額の150万円分で、残りは最終回にまとめて支払う形で先送りされます(満了時の選択肢は後述します)。

つまり月々の支払いが軽くなるのは値引きされているからではなく、残価の支払いを後ろへ回しているからです。契約前の方は見積書で、契約している方は契約書で、残価がいくらなのかを確認しておくのがおすすめです。

残クレ3つのメリット

残クレの主なメリットは3つあります。

残クレの主なメリット
・月々の支払いを抑えられるため、同じ予算でワンランク上のクルマを検討しやすい
・頭金なしでも契約できる場合があり、手元の現金を残したまま新車に乗れる
・満了時に返却すれば、次のクルマへの乗り換え手続きがスムーズに進みやすい

ただし当てはまるかどうかは人によって違います。3つのうちどれが自分に当てはまるか、契約前に確認するのがおすすめです。

所有権はディーラーや信販会社にある点に注意

あわせて所有権の扱いも押さえておきましょう。残クレの契約期間中、クルマの所有権は信販会社やディーラー側にあり、支払いを続けている間も完全に自分のものにはなっていません。

売却や名義変更には所有権の解除という手続きが必要になるため、途中で手放す可能性があるなら、解除にかかる手続きと費用を契約前に販売店へ確認しておくと安心です。

残クレが「やばい」「地獄」と言われる3つの理由

残クレにネガティブな評判がつきまとう理由は、無理な資金計画、金利のかかり方、契約上の制限の3つに整理できます。

無理な資金計画だと「残クレ地獄」に陥る

残クレ地獄とは、支払いから抜け出せなくなる状態を指します。満了時に残価を一括で払えず、かといって返却もしたくない。そこで残価をもう一度ローンに組み直し、それでも払いきれずに次の残クレを組む。この繰り返しで、いつまでもクルマの支払いが終わらなくなる状態です。

原因は残クレの仕組みそのものではなく、返済計画にあります。月々の支払いが軽く見えるため、本来の予算では届かない価格帯のクルマを選んでしまい、同じクルマに乗り続けたくても満了時に残価を用意できなくなるのです。

口コミの例
残クレの支払いが最終回に近づいたものの、残価を一括で払う貯金がなく、再ローンを申し込んだという相談です。「再ローンに落ちた場合どうなりますか」と、審査に通らなかったときの扱いを尋ねています。
参照:Yahoo!知恵袋(投稿者個人の事例です。契約内容によって扱いは異なります)

残価は消えたのではなく、支払いを先送りしているだけ。乗り続ける予定なら、契約前に確かめるべきなのは月々の支払額ではなく、数年後に最終回の残価を払える見通しがあるかどうかです。最終回の金額は契約書に記載があるので、貯蓄や乗り換えの予定と並べて確認するのがおすすめです。

据え置いた残価にも金利がかかり総支払額が増えやすい

残クレの金利は、率そのものを見ると通常のローンより低いこともあります。ホンダファイナンスの場合、2026年4月以降の申込分は通常の新車クレジットが実質年率5.8%、残価設定型クレジットが5.2%。

ただし適用されるのは申込時の金利で、同社は再クレジットの金利を2026年10月1日以降5.2%から5.6%へ引き上げると告知しています。

問題は率ではなく、金利がかかる対象です。先送りした残価にも契約期間中ずっと金利がかかり続けるため、最後まで乗り続けた場合の総支払額は通常のローンより増えやすくなります。

新車価格300万円のクルマを5年60回払いで契約した場合の試算が次の表です。

支払い方法月々の支払い利息の総額総支払額買い取る場合

通常のローン実質年率5.8%

5万7720円

46万3200円

346万3200円

残クレ 残価100万円実質年率5.2%

4万2259円

53万5540円

353万5540円

残クレ 残価150万円実質年率5.2%

3万4944円

59万6640円

359万6640円

出典:ホンダファイナンスが公表する2026年4月以降の申込分の金利(実質年率5.8%と5.2%)をもとに編集部で試算/条件:新車価格300万円・60回払い・頭金なし・ボーナス払いなし・元利均等・残価据え置き/残クレの行は、60回目にあたる最終回で表の残価(100万円・150万円)をまとめて支払う前提の試算です/円未満は四捨五入/金利は2026年9月時点の公表値です。同社は2026年10月1日以降の再クレジット金利を5.6%へ改定すると告知しており、新車の金利も見直される場合があります/実際の金利・残価・支払方式は販売会社や契約時期により異なります。適用されるのは申込時の金利なので、商談時に最新の金利をご確認ください。

月々の支払いは、残価150万円の残クレのほうが通常のローンより約2万2800円軽くなります。その一方で、最後まで乗り続けた場合の利息は約13万3000円多くなる計算です。

適用される金利は残クレのほうが0.6ポイント低いのに、利息の総額は残クレのほうが多い。率の低さは、総額の安さには直結しません。

さらに残価を高く設定するほど月々は軽くなる一方、先送りする元金が増えるぶん利息はむしろ増えます。残価率が高いクルマほど得とは言い切れないため、比べるときは月々の額ではなく総支払額で判断するのがおすすめです。

なお、銀行系のマイカーローンは年1〜4%程度が目安とされ、ディーラー系より低金利になりやすい傾向があります。実際の水準はこれを下回ることもあり、横浜銀行のマイカーローンは変動金利で年0.90〜3.30%(2026年8月3日時点)、常陽銀行は年1.45〜3.45%です。いずれもホンダの通常のクレジットを下回ります。金利を重視するなら、銀行のマイカーローンの事前審査を受けてから商談に臨む方法もおすすめです。

走行距離やカスタムに制限があり、超過すると返却時に精算金が発生する

残クレで返却を選ぶ場合、契約時に決めた条件を満たしていることが前提になります。走行距離とキズなどによる減点が契約の範囲内なら、原則として追加の支払いなしで返却できるという約束(残価保証)です。

メーカー・販売会社選べる走行距離返却時の状態の条件

ホンダ

月1000km月1500km

内外装に関する減点が100点以内

日産

月1000km月1500km

内外装の損傷による修理費用が免責基準額(10万円・15万円・20万円のいずれか。車種により異なる)以内

SUBARU

月500km月1000km月1500km

内外装の損傷による査定減価額が普通車・小型車で10万円以内、軽自動車で5万円以内

愛知トヨタ

年1万2000km

内装および事故歴に関する減点が150点以内

出典:ホンダファイナンス、日産フィナンシャルサービス、SUBARU、愛知トヨタの各公式サイト(2026年8月時点)/条件は販売会社・車種・契約時期により異なります/トヨタは販売会社ごとに条件が設定されるため、一例として愛知トヨタの内容を掲載しています/減点はメーカーが独自に定めたものではなく、ホンダの場合は一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)の査定基準に準拠しています(1点=1000円換算)。減点の点数は一般的な目安で、実際の判定は査定士が現車を確認して行います。

走行距離の超過

条件を超えた場合の負担額も公表されています。ホンダは走行距離1kmの超過につき5〜10円(車種により異なる)、内外装の減点1点につき1000円。愛知トヨタは走行距離1kmの超過につき5円、査定減点1点につき1000円という単価です。

たとえば月1000kmのプランで3年契約し、3万6000kmの上限を1万km超過すると、1kmあたり5円なら5万円の負担になります。減点の点数は査定士が現車を確認して判定するため、事前に確定はできません。一方で走行距離の超過分は自分で計算できるので、年間走行距離の実績から精算金の目安を先に出しておき、返却と売却を金額で比べてみましょう。

カスタムの制限

制限は走行距離だけではありません。カスタムを施した場合は、返却時に買ったときの状態へ戻す原状回復が必要です。返却の条件には、純正以外の部品が取り付けられていないこと、違法改造や修復歴がないことが含まれる場合がありますが、SUBARUは純正部品でのカスタマイズなら可能と案内しています。社外パーツを組み込んで長く楽しみたい方は、返却前提の残クレではなく通常のローンを選ぶほうが自由度が高くなります。

残クレで損・後悔を避ける方法

残クレで後悔するかどうかは、契約した時点ではまだ決まりません。満了時にどの出口を選ぶかで、手元に残るお金が変わります。

満了時は返却・乗り続け・売却を比較すれば損を避けやすい

残クレ地獄は、満了時に残価を払えず、かといって返却もしたくないという行き詰まりから始まります。この行き詰まりが起きるのは、出口が返却か再クレジット(残価を組み直すローン)の2つしかないと思い込んでいるときです。

実際には、残価を精算したうえで売却するという3つ目の出口があります。買取相場が残価を上回っていれば、売却代金で残価を精算してもお金が手元に残るため、まとまった現金を用意できなくても残価の問題を処理できます。

一方で返却を選ぶと、クルマの市場価値が残価を上回っていても、その差額を受け取ることはできません。残価はあくまで契約時点で決めた想定価格で、数年後の実際の相場と一致するとは限らないからです。

返却は手続きが最も簡単なぶん、比較をしないまま選ばれやすい選択肢でもあります。そのため残クレ地獄を避けるには、満了前に3つの出口を金額で比べておくのがおすすめです。

残クレで選べる3つの出口(返却・乗り続け・売却)

満了時に選べる出口は3つあり、それぞれ手元に残るお金が変わります。

満了時に選べる3つの出口
1. 返却する:残価保証の条件を満たしていれば最終回の支払いは不要。ただし手元に残るお金も0円で、走行距離の超過や修復歴があれば追加精算が発生します
2. 残価を精算して乗り続ける:残価を一括、または再クレジットで支払い、そのまま所有します
3. 残価を精算して売却する:残価を精算してクルマを自分のものにしてから買取業者に売却します(精算は買取業者が代行できる場合もあります)。手元に残るのは買取額から残価と諸費用を引いた金額です

売却の方法にはディーラーの下取りも含まれますが、下取り額は、一括査定で複数社を競わせた買取額より安くなりやすい傾向です。乗り換えが前提であっても、下取り額をそのまま受け入れる前に買取相場を確認しておけば、返却・乗り続け・売却の3つを同じ金額の尺度で比べられます。乗り換えの商談に入る前に、いちど買取相場を確認しておきましょう。

3年落ちのリセール率と想定残価率の比較

MOTAの査定実績データで3年落ちの普通車を集計すると、条件に当てはまった54車種のうち47車種で、リセール率が今回の比較基準である想定残価率65%を上回りました。

対象は走行3万km以内で、リセール率(査定価格が新車価格の何割にあたるか)と、3年契約でよくある残価率の目安として仮定した65%を比べています。

次の表は、残クレで選ばれやすい価格帯とカテゴリから10車種を抜き出したものです。

車種リセール率残価率65%との差差額の目安

トヨタ ヴォクシー

99.4%

+34.4pt

+123万円

トヨタ ヤリスクロス

99.0%

+34.0pt

+82万円

トヨタ アルファード

96.1%

+31.1pt

+163万円

スバル フォレスター

92.7%

+27.7pt

+95万円

ホンダ ヴェゼル

86.7%

+21.7pt

+65万円

日産 セレナ

78.7%

+13.7pt

+50万円

日産 ノート オーラ

68.8%

+3.8pt

+11万円

日産 ノート

62.0%

-3.0pt

-7万円

メルセデス・ベンツ Cクラス

55.3%

-9.7pt

-69万円

フォルクスワーゲン T-Roc

49.5%

-15.5pt

-77万円

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:普通車・3年落ち・走行3万km以内・修復歴なし・集計対象が100件以上の車種/対象年式:2022〜2023年式(3年落ちは査定日の年から年式を引いた値が3の車両。査定日が2025年のものは2022年式、2026年のものは2023年式で、集計対象の54車種における構成は2022年式15.2%・2023年式84.8%)/集計期間:査定日2025年9月〜2026年8月/集計時点:2026年9月/リセール率=査定価格÷新車価格(税込・車両本体)×100/新車価格はメーカー希望小売価格で、メーカーオプション・ディーラーオプションは含みません/走行距離は区分で記録されているため、「3万km以内」は3万kmまでの各区分を合算した値です。残クレの3年契約の上限(3万6000km)よりやや短い条件になります/査定額が相場から著しく外れたデータは車種ごとに集計から除外しています/対象年式が2年分にわたるため、その間にフルモデルチェンジがあった車種(トヨタ アルファード、日産 セレナなど)は新旧両世代を含みます/条件に該当したのは54車種で、リセール率の実際の範囲は49.5〜130.9%です。表にはこのうち10車種を、残クレで選ばれやすい価格帯とカテゴリが偏らないように抜き出して掲載しています/リセール率が100%を超えた8車種は看板の数字にしないため表から除いています/想定残価率65%は3年契約の仮定値で、実際の残価設定額は車種・契約時期・販売会社により異なります/差額の目安=その車種の平均新車価格×(リセール率−65%)

掲載した10車種のリセール率は49.5〜99.4%に分かれ、7車種が想定残価率の65%を上回りました。

最も高いトヨタ ヴォクシーは、差額の目安が約123万円。3年落ちでも新車に近い査定額がつくため、国産の人気ミニバンやSUVを残クレで契約したなら、返却よりも売却を検討したほうが手元にお金が残りやすくなります。

なお、この表には査定額が新車価格を上回った8車種を載せていません。現時点のMOTAの査定実績では、トヨタ ランドクルーザー300が130.9%、スズキ ジムニーシエラが124.2%と、新車価格を超える水準にあります。表には含めていませんが、こうした車種では売却有利の傾向がさらに強くなります。

反対に、日産 ノート、メルセデス・ベンツ Cクラス、フォルクスワーゲン T-Rocの3車種は65%を下回りました。値落ちが大きいクルマでは、残価保証を使って返却するほうが有利になりやすいと言えます。自分の車種がどちら側かを、上の表で確認するのがおすすめです。

売却時は残価精算や名義変更の「諸費用」も考慮する

もう1つ注意したいのが、差額がそのまま手元に入るとは限らない点です。残クレのクルマを売るには、まず残価を精算して自分の名義にする必要があり、その精算や名義変更に諸費用がかかります。

日産 ノート オーラのように差額の目安が約11万円の車種では、諸費用を引くと手取りが返却とほとんど変わらなくなることも。差額が100万円を超える車種なら、諸費用を引いても売却が有利に残りやすい水準です。

判断は、諸費用を引いても買取相場が残価を上回るなら売却、下回るなら返却、そのクルマに乗り続けたいならそのまま乗り続ける、の3択になります。いずれも売却額から残価と諸費用を差し引いた「手元に残る金額」で比べるのがおすすめです。

自分の乗り方が残クレに向いているか確認する

出口の選び方と並んで重要なのが、そもそも自分の乗り方が残クレの条件に合っているかどうかです。走行距離、乗り換えの周期、クルマの使い方、資金の状況という4つの観点で確認できます。

判断の前提になるのは、今のクルマにいくらの値段がつくかです。

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残クレで得をする人・向いている人

残クレが向いているのは、走行距離が短く、短い周期で乗り換え、クルマをきれいに使い、手元の現金を残したい方です。4つの条件それぞれについて、自分が当てはまるかを判断できる目安を解説します。

走行距離が短い人

残クレの標準的なプランは月1000km、年間で1万2000kmが上限です。片道20kmのクルマ通勤があると、このプランには収まりません。

3年契約なら3万6000km、5年契約なら6万kmが上限になります。

片道8kmのAさんと片道30kmのBさん、片道20kmのCさんで、月あたりの走行距離を計算しました。

内訳Aさん片道8kmCさん片道20kmBさん片道30km

通勤

336km

840km

1260km

送り迎え・買い物

160km

160km

160km

長距離の外出

100km

100km

400km

合計(月)

月約600km

月約1100km

月約1820km

通勤は往復×平日21日、送り迎え・買い物は1日20km×週末8日、長距離の外出はAさんとCさんが月1回(往復100km)、Bさんが月2回(往復200km)として計算した目安です/実際の距離はお住まいの地域や生活パターンにより異なります/ご自身の年間走行距離は、車検証や点検記録簿の走行距離から把握できます。

Aさんは年間約7200km、5年で約3万6000kmと、上限に対して余裕があります。片道10km程度までのクルマ通勤なら、収まりやすい水準です。

片道30kmのBさんは年間約2万1800kmで、月1500kmのプランを選んでも足りません。

境目にあたるのがCさんです。片道20kmだと月1000kmのプランには収まりませんが、月1500kmのプランなら範囲内に収まります。片道15kmを超えるあたりから月1000kmのプランでは足りなくなるため、通勤距離が長い方は月1500kmのプランか通常のローンで検討するのがおすすめです。

3〜5年の短い周期で乗り換える人

クルマの値落ちは、新車登録からの最初の数年が最も大きくなります。残クレは返却条件を満たせば3〜5年後の価値が残価として保証され、その残価を支払わずに次のクルマへ乗り換えられる仕組みです。そのため、同じクルマを長く所有する方よりも、3〜5年の周期で乗り換える方に向いています。

反対に、7年、10年と長く乗り続ける前提の方には向きません。据え置いた残価にも金利がかかり、満了時には残価を精算したり再クレジットを組んだりする手間も加わります。

そのため同じクルマを長く乗るつもりなら、最初から通常のローンや現金で購入するほうがおすすめです。

クルマをきれいに使える人

返却時に問われるのは、傷の有無ではなく元に戻せるかどうかです。

洗車で落ちる汚れ、磨いて消える程度の擦り傷、シートにこぼした飲みものの跡は、表面の清掃で戻る範囲であれば精算金の対象になりにくい水準。注意すべきなのは、板金や部品交換が必要な凹み、原状回復できないカスタム、そしてタバコのニオイと焦げ跡の3つです。ニオイは洗浄しても残り、灰による焦げ穴は生地の交換でしか直せません。

さらに影響が大きいのが、骨格部分を修理した履歴である修復歴です。3年落ち・走行3万km以内の普通車のうち、修復歴あり・なしの両方で集計できた11車種でリセール率を比べました。

車種修復歴なし修復歴あり

トヨタ シエンタ

87.1%

70.9%

16.2pt

トヨタ ハリアー

80.6%

64.4%

16.2pt

トヨタ アルファード

96.1%

80.9%

15.2pt

トヨタ ヴォクシー

99.4%

84.7%

14.7pt

トヨタ ライズ

93.5%

79.7%

13.8pt

日産 セレナ

78.7%

64.9%

13.8pt

トヨタ ヤリスクロス

99.0%

87.2%

11.8pt

ホンダ ヴェゼル

86.7%

75.0%

11.7pt

レクサス NX

84.7%

73.7%

11.0pt

マツダ CX-5

73.5%

66.3%

7.2pt

トヨタ ランドクルーザープラド

101.4%

94.8%

6.6pt

11車種の平均

89.2%

76.6%

12.6pt

差の大きさは車種によって開きますが、修復歴があるクルマのリセール率は平均12.6ポイント低く、新車価格300万円のクルマなら約38万円の差になります。

残クレでも修復歴があると残価保証の対象から外れ、返却時に別途精算が必要になるのが一般的。事故のダメージは、返却でも売却でも損につながります。

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:普通車・3年落ち(2022〜2023年式)・走行3万km以内で、修復歴なしが100件以上かつ修復歴ありが30件以上あった11車種/集計期間:査定日2025年9月〜2026年8月/集計時点:2026年9月/車種と修復歴の有無の組み合わせごとに、査定額が相場から著しく外れたデータを除外したうえで平均を算出し、車種ごとの差の平均値を掲載しています(車種別の差は6.6〜16.2ポイント)/比較したのは修復歴あり(修理済み)のみで、未修理のクルマや走行できない状態のクルマは区分が異なるため含めていません/走行距離をそろえて比較しています/リセール率の表とは対象車種の絞り込みが異なるため、リセール率が100%を超える車種も含みます。

車内でタバコを吸う方、ペットをよく乗せる方、キャンプで泥や砂を持ち込む方は、清掃で戻せる範囲を超えやすくなります。クルマを趣味の道具として使いたいなら、返却前提の契約より通常のローンを選ぶほうがおすすめです。

初期費用を抑えて手元の現金を残したい人

残クレは頭金なしでも契約でき、まとまった現金を用意せずに新車へ乗れます。月々の支払いが通常のローンより軽くなることは、先の試算で見たとおりです。

このメリットは、単にお金がない方向けという話ではありません。手元の現金を教育費や住宅ローンの繰り上げ返済など、ほかの用途に回せるという意味があります。

つまり金利の負担が増えるぶんを資金の自由度を確保するためのコストと考えられるなら、残クレは合理的な選択肢になります。

口コミの例
子どもが中学生・高校生の時期に月々の支払額を抑えたかったので、その目的には残クレが合っていたという回答です。「1番お金が必要な時期のローン金額を抑える選択肢を選んでよかった」と振り返っています。
参照:Yahoo!知恵袋(投稿者個人の事例です。契約内容によって扱いは異なります)

ただし、月々の支払いが軽く見えることで予算以上のクルマを選んでしまうと、満了時に残価を用意できません。選ぶ基準は月々の額ではなく、最終回まで含めた総額に置いてください。

残クレを契約して後悔したときの対処法

すでに残クレを契約していて、条件に合っていなかったと感じている場合でも、満了を待たずに取れる手はあります。そのクルマに乗り続けたいのか、手放したいのかで方向が分かれます。

乗り続けたいなら通常のマイカーローンに借り換えを検討する

そのクルマに長く乗り続ける予定なら、検討したいのが銀行のマイカーローンへの借り換えです。残クレの残債(現在のローン残高)を銀行のローンで一括返済し、以降は銀行へ返済していく形になります。

金利の差は小さくありません。先に触れたとおり銀行系のマイカーローンは年1〜4%程度が目安で、実質年率5%台のディーラー系クレジットを下回ります。横浜銀行は残価設定型ローンでも借り換えができるとしており、残価設定期間が終わったあとの残価の借り換えにも対応すると明記しています。契約期間中に借り換えられるかは金融機関ごとに異なるので、申し込む前に確認してください。

そのうえ借り換えれば満了時に残価をまとめて用意する必要がなくなり、走行距離やカスタムの制限からも解放されます。

注意点は、審査が必要になること、取扱手数料がかかること、返済期間が延びれば総額が増える可能性があることの3つ。金利を重視するなら、まず事前審査で自分に適用される金利と条件を確認してから比べるのがおすすめです。

手放すなら残債と査定額を比較して売却を検討する

支払いが負担になっている場合は、満了を待たずに売却して残債を精算する方法があります。査定額が残債を上回れば、差額が手元に残ります。

残クレの契約中はクルマの所有権が信販会社側にありますが、買取業者が残債の精算と所有権の解除、名義変更を代行するのが一般的。所有権が自分になくても売却はできます。

注意したいのは、売った金額がローンの残高を下回る残債割れ(売却額でローンを返しきれない状態)です。この場合は、差額を自分で用意して精算することになります。

そのため1社だけの査定で判断せず、複数社の査定額を比べて最も高い金額を引き出すことが、残債割れを抑える現実的な手段になります。

手順は、契約書で残価と残債を確認する、今の買取相場を査定で確認する、査定額が残債を上回るなら売却して下回るなら乗り続けるか返却を選ぶ、の3ステップです。

まとめ|残クレで後悔しないために確認すること

残クレで後悔しないために押さえておきたい点を、5つに絞って整理しました。

1
損得を決めるのは仕組みではなく出口の選び方
残クレそのものが損な買い方ではありません。満了前に返却・乗り続け・売却の3つを金額で比べておけば、後悔は避けられます。
2
売却有利か返却有利かは車種で分かれる
人気の国産ミニバンやSUVは買取相場が想定残価を上回りやすく、値落ちの大きいクルマでは返却が合理的です。自分のクルマがどちら側かを先に確かめてください。
3
選ぶ基準は月々の額ではなく総額に置く
据え置いた残価にも金利がかかるため、乗り続けるなら総支払額は通常のローンより増えます。月々の軽さで価格帯を上げると満了時に行き詰まります。
4
距離が多い人とカスタムしたい人には向かない
クルマ通勤の距離が長い方は、走行距離の枠に収まりません。社外パーツや車内での喫煙も精算の対象になるため、通常のローンのほうが自由です。
5
契約後でも打つ手は残っている
乗り続けたいなら銀行のマイカーローンへの借り換え、手放したいなら複数社の査定で残債割れを抑える。どちらも満了を待つ必要はありません。

つまり先にやるべきことは、今のクルマにいくらの値段がつくかを確かめることです。契約書に書かれた残価と買取相場を並べれば、返却・乗り続け・売却のどれが金銭的に有利かは数字で決まります。

満了が近い方は残債と査定額の比較から、契約したばかりの方は自分の年間走行距離が枠に収まるかの確認から始めてみましょう。

査定額を確認する手順は4ステップ

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MOTA車買取の査定の4ステップ。1.車の情報を入力 2.最大20社がWEBで入札 3.最短3時間で概算査定額を確認 4.高額査定の上位最大3社とやりとり

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いま乗っているクルマは、下取りより買取のほうが高くなることがあります。MOTA車買取の自社調査では、下取りと買取の差は平均30.3万円でした。

金額を見てから売るかどうかを決められ、納得できなければキャンセルも無料です。まずはお試し感覚で、愛車の価値をチェックしてみませんか。

※平均30.3万円はMOTA自社アンケートによるもの。回答3645件、2023年6月〜2024年5月。査定額・差額は車種や状態などにより異なります。/※最大20社の結果開示と同時に、上位3社よりご連絡が入ります。/※上位3社は入札額により自動で決まります。4位以下の買取店を追加することはできますが、上位3社を除外することはできません。/※車種やお住まいのエリアによって、査定に参加する買取店が3社未満になる場合や、対象外となる場合があります。/※WEBで開示される金額は概算です。実車査定の結果によって金額が変わることがあります。

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商品価格に変動がある場合、または登録ミスなどの理由により情報が異なる場合があります。最新の価格や商品詳細などについては、各ECサイトや販売店、メーカーサイトなどでご確認ください。

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  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

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