【2024年】スバル 新型インプレッサの価格や内装などを解説! 買い得グレードは229万9000円〜のベーシックな「ST」だ

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スバルの主力車種、新型インプレッサが2023年3月2日に先行予約を開始しました。販売店ではグレード構成と価格を明らかにしています。

今回は新たに発表された価格や内装、スペック、買い得グレードなどの詳細な買い方を、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型インプレッサの価格&グレードリスト
  2. 新型インプレッサのグレード別主要装備
  3. スバル 新型インプレッサの評価
  4. スバル 新型インプレッサの基本スペック表
  5. 新型インプレッサのエンジン、グレード
  6. スバル 新型インプレッサの発売日、納期
  7. スバル 新型インプレッサのおすすめグレード
  8. 新型インプレッサと新型クロストレック比較
  9. 新型インプレッサの走行性能
  10. 新型インプレッサの内装(インテリア)
  11. スバル 新型インプレッサの燃費
  12. スバル 新型インプレッサのボディカラー

新型インプレッサの価格&グレードリスト

グレード

2WD

4WD

ST

229万9000円

251万9000円

ST-G

278万3000円

300万3000円

ST-H

299万2000円

321万2000円

新型インプレッサのグレード別主要装備

●2L・ST(直噴ノーマルエンジン)

アイサイト サイド&カーテンエアバッグ 歩行者保護エアバッグ LEDヘッドランプ 17インチアルミホイール パドルシフトなど

●2L・ST-G(e-BOXER/ハイブリッド)

*STの装備に加えて 運転支援テクノロジー ドライバー異常時対応システム リヤビューカメラ コネクティッドサービス LEDフロントフォグランプ キーレスアクセス&プッシュスタート 11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム サイドシルスポイラーなど

●2L・ST-H(e-BOXER/ハイブリッド)

*ST-Gの装備に加えて 視界拡張テクノロジー 自動防眩ルームミラー フルLEDヘッドランプ LEDリヤゲートランプ 運転席と助手席の電動調節機能 アルミパッド付きスポーツペダルなど

スバル 新型インプレッサの評価

外観

4.0

★★★★☆

内装

4.0

★★★★☆

走行性能

4.0

★★★★☆

運転のしやすさ

3.0

★★★☆☆

乗り心地

4.0

★★★★☆

価格の割安度・燃費・維持費

3.0

★★★☆☆

良かった点

・ボディサイズの割に車内が広く、内装の仕上げも上質

・低重心の高剛性ボディによって走行安定性が優れている

気になった点

・先代に比べてサイドウインドウの下端が高く斜め後方の視界が不満

・ベーシックなSTが最も割安で、上級グレードほど割高になるので、上級グレードにはお得感がない

スバル 新型インプレッサの基本スペック表

新型インプレッサのボディサイズ

新型インプレッサ

新型クロストレック

先代インプレッサ

全長

4475mm

4480mm

4475mm

全幅

1780mm

1800mm

1775mm

全高

1450〜1515mm

1550〜1575mm

1480〜1515mm

最低地上高

135mm

200mm

130mm

新型インプレッサは、2022年の9月以降に情報が順次公表された新型クロストレック(XVの後継)と基本部分は共通です。従来はインプレッサを先に発売して、次にXVでしたが、今はSUVの人気が高く順序も逆になりました。

従来のインプレッサは5ドアのスポーツとセダンのG4を用意しましたが、新型は前者のみです。車名もスポーツを省き「インプレッサ」になります。

新型インプレッサは、新型クロストレックからSUV風のパーツを取り去ったクルマと考えれば良いです。

新型インプレッサのボディサイズは、全長が4475mm、全幅は1780mm、全高は1450〜1515mmです。新型クロストレックに比べると、全長は5mm、全幅は20mm、全高は60〜100mmほど下まわります。

新型インプレッサのエンジン、グレード

グレードは3種類で、水平対向4気筒2Lのノーマルエンジン搭載車がSTです。2Lのe-BOXER(マイルドハイブリッド)は、中級のST-Gと最上級のST-Hに搭載されます。駆動方式は、すべてのグレードに、前輪駆動の2WD(スバルはFWDと呼ぶ)と4WD(AWD)を設定しました。

2Lのe-BOXERの場合、エンジン性能は、最高出力が145馬力、最大トルクは19.2kg-mです。モーターは13.6馬力・6.6kg-mで、いずれも新型クロストレックと共通です。

2Lのノーマルエンジンは、新型クロストレックには搭載されず、154馬力・19.7kg-mです。なお従来型には水平対向4気筒1.6Lエンジンも用意されましたが、新型インプレッサでは新型クロストレックと同様に廃止されました。

スバル 新型インプレッサの発売日、納期

新型インプレッサは2023年3月2日から販売店で、先行予約を開始しました。発表は2023年春に予定されています。

2023年3月上旬に納期を販売店に尋ねると「インプレッサは3か月、クロストレックは4か月」と案内されました。クロストレックは2022年から情報が公開されているため、納期が既に延びています。

ただし今後は、インプレッサも受注が増えて納期が延びる可能性が高いです。商談はなるべく早めに開始しましょう。

スバル 新型インプレッサのおすすめグレード

購入時には、まず2WDか4WDを選びます。4WDの価格は2WDに比べて22万円高いですが、後者にはヘッドランプウォッシャーとリヤフォグランプも加わり、これらの装備は3万円に換算されます。つまり4WDの正味価格は19万円ですから、4WDも割安です。

お買い得なグレード「ST」

駆動方式が決まったら、次はグレードを選びます。機能や装備と価格のバランスから、最も買い得なグレードはベーシックなSTです。

2WDの価格は229万9000円ですから、トヨタ カローラスポーツに2Lのノーマルエンジンを搭載するG・X(220万円)に近いです。インプレッサSTには、アルミホイール、歩行者保護エアバッグなどが標準装着されます。そこでSTを選び、必要に応じてオプションを加える方法が合理的です。

STにはないオプションを選ぶなら「ST-G」

中級のST-Gには、マイルドハイブリッドのe-BOXERが搭載されます。さらに後方の並走車両などを知らせる運転支援テクノロジー、ドライバー異常時対応システム、キーレスアクセス&プッシュスタート、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイなども標準装着されます。

ST-Gの価格は、2WDが278万3000円ですから、STに比べて48万4000円高いです。ST-Gに加わる装備の価格換算額は、約42万円に相当するため、残りの約6万円がe-BOXERの対価です。

運転支援テクノロジーなどは、STにはオプション装着できないため、これらが欲しい場合は必然的にST-G以上のグレードを選びます。

お買い得度は下がる「ST-H」

最上級のST-Hは装備が充実しますが、デジタルマルチビューモニターなどを含んだ視界拡張テクノロジー、運転席と助手席の電動調節機能などは、ST-Gにもオプション装着できます。

ST-Hのみに装着される装備は、自動防眩ルームミラー、アルミパッド付きスポーツペダル、LEDリヤゲートランプなどに限られます。サンルーフのオプション設定もST-Hのみですが、選ぶ価値の高いグレードではないでしょう。買い得度を考慮するとST-Gで十分です。

以上のように最も買い得なグレードはSTで、装備を充実させたいなら、オプションを加えたりST-Gにグレードアップさせると良いです。

またすべてのグレードに用意される4WDは割安ですから、積極的に選びたいです。4WDはスバルのブランドイメージにも合っています。

新型インプレッサと新型クロストレック比較

新型インプレッサと新型クロストレックも比べましょう。

両車で装備の近い仕様は、新型インプレッサST-H(299万2000円/2WD)と、新型クロストレックリミテッド(306万9000円/2WD)です。

価格は新型クロストレックが7〜8万円高いですが、SUV風の外装パーツが装着されます。アルミホイールのサイズも、新型インプレッサST-Hは17インチですが、新型クロストレックリミテッドは18インチに拡大されます。

最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)も異なり、新型インプレッサST-Hは135mmですが、クロストレックはSUV風のボディによって200mmまで拡大されます。悪路のデコボコも乗り越えやすいです。

以上の違いを考えると、同等のグレード同士で比べた場合、新型クロストレックが買い得です。新型インプレッサを選ぶ価値は、先に挙げた新型クロストレックが用意しないノーマルエンジンを搭載した低価格のSTになります。

つまり新型インプレッサと新型クロストレックでは、ベストグレードが異なり、互いが競争するのを絶妙に避けて両立を図っています。

新型インプレッサの走行性能

新型インプレッサの走りのバランスは、先代型以上に向上します。新型クロストレックと同じく、スバルグローバルプラットフォームを使い、フルインナーフレーム構造も採用します。サスペンションの設定も見直されます。

しかも新型インプレッサの車両重量は、新型クロストレックに比べて20〜30kg軽いです。全高と最低地上高も、前述の通り低いです。

基本的な機能は新型クロストレックと同じですが、低くて軽いために走行性能では有利です。重心が下がると、足まわりをセッティングする自由度も広がり、乗り心地にも優れた効果をもたらします。

新型インプレッサの運転感覚は、ドライバーの操作に対して忠実に反応することを重視します。例えばカーブの入口でステアリングホイールを回し始めた時、反応は機敏ではありませんが、車両の進行方向が操舵角に応じて正確に変わります。

このような挙動なら、車両が思い通りに動くために安全で、ドライバーには一体感が生じて運転する楽しさも高まります。

くわえて、後輪の接地性が特に高く、下り坂のカーブで危険を避ける操作をしても、挙動を乱しにくいです。これは先代インプレッサやXVなど、従来のスバル車にも当てはまる特性で、新型インプレッサでは、クロストレックと同じようにさらに進化しています。

新型インプレッサの内装(インテリア)

新型インプレッサの内装(インテリア)に目を向けてみましょう。

インパネなど、内装のデザインは基本的に新型クロストレックと同じです。

メーターは見やすく、ATレバーやスイッチ類も、見栄えはオーソドックスですが操作性は良好です。

グレードに応じて、インパネの中央には11.6インチのディスプレイが備わり、カーナビの地図画面など各種の情報を分かりやすく表示します。

シートも新型クロストレックと同様で、座ると少し体が沈んだところで骨盤をしっかりと支えます。上半身が前後左右に振られにくく、的確な運転操作が行えて、長距離を移動する時でも疲れにくいです。

車内の広さは基本的に従来型のインプレッサや新型クロストレックと同じですが、後席の足元空間は十分に広いです。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ2つ少々の余裕があります。後席に座った乗員の足が前席の下に収まりやすく、4名で乗車して快適に移動できます。

荷室にも十分な広さがあり、ファミリーカーとしても使いやすいです。

スバル 新型インプレッサの燃費

新型インプレッサのWLTCモード燃費は、2023年3月上旬時点では不明ですが、基本部分を共通化したクロストレックの場合、4WDの数値は2WDに比べて4%しか悪化しません。

価格も割安ですから、雪道などを走る機会があるユーザーは、4WDを積極的に選びましょう。舗装路での安定性まで高まります。

スバル 新型インプレッサのボディカラー

ボディカラー

備考

全グレード

クリスタルホワイト・パール

有料色

アイスシルバー・メタリック

マグネタイトグレー・メタリック

クリスタルブラック・シリカ

ピュアレッド

サファイアブルー・パール

オアシスブルー

有料色

ST-G/ST-Hグレードのみ

サンブレイズ・パール

有料色

ホライゾンブルー・パール

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:SUBARU/MOTA編集部】

スバル/インプレッサハッチバック
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新車価格:
229.9万円321.2万円
中古価格:
19.8万円359.5万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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