【2024年】スバル 新型インプレッサの燃費やサイズ、スペックなど最新情報をお届け|ベーシックなSTグレードでも満足できるがe-BOXERエンジンの満足度は高い

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スバルの主力車種、新型インプレッサが2023年3月2日に先行予約を開始、4月20日に価格が発表されました。

今回はそんな新型インプレッサの価格や内装、スペック、買い得グレードなどの詳細な買い方を、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型インプレッサのおすすめポイント
  2. 新型インプレッサのレビュー・評価
  3. 新型インプレッサの基本スペック・価格表
  4. 新型インプレッサのボディサイズ
  5. 新型インプレッサの燃費
  6. 新型インプレッサの発売日と納期の目安
  7. 新型インプレッサのおすすめグレード
  8. 新型インプレッサのカラーバリエーション

新型インプレッサのおすすめポイント

・走りのバランスが先代型以上に向上している

・4名で乗車するなどファミリーカーとして活用する場合でも快適に移動できる

新型インプレッサのレビュー・評価

総合評価 4.0 ★★★★☆

外観

3.0

★★★☆☆

内装

4.0

★★★★☆

走行性能

4.0

★★★★☆

運転のしやすさ

5.0

★★★★★

乗り心地

4.0

★★★★☆

燃費

4.0

★★★★☆

価格の割安度

5.0

★★★★★

5段階採点の解説

外観

新型インプレッサは、同じスバルから登場したSUVの新型クロストレックからSUV風のパーツを取り去ったクルマです。

これまでのインプレッサと同様、洗練されたデザインであり、スバル車独特の顔つきになっているのが特徴的です。

内装

インパネなど内装のデザインは大人しい雰囲気ですが、視認性や操作性は良く、各部の質感も高いです。

インパネの中央に配置される縦長の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムは、見やすくてタッチパネルの操作性も良好です。

走行性能

新型インプレッサが搭載するパワーユニット(動力源)は、水平対向4気筒2Lのノーマルタイプと、同じく2Lのe-BOXERと呼ばれるマイルドハイブリッドです。

駆動方式は、すべてのグレードに前輪駆動の2WD(スバルはFWDと呼ぶ)と4WD(同じくAWD)が設定されています。

走行安定性も優れ、カーブを曲がる時に旋回軌跡を拡大させにくいです。

また危険の回避を想定して、カーブを曲がりながらアクセルペダルを戻したり唐突な車線変更を行っても、後輪がしっかりと接地して車両の進路を乱しにくいです。

左右にあおられる動きは、先代インプレッサも小さく抑えていましたが、新型はさらに安定させています。

走行安定性を高める上でメリットになるのが、スバルの4WDシステムです。雪道や雨天に加えて、乾燥した舗装路のカーブを曲がる時でもメリットが感じられます。

またアクセルペダルではなく、ブレーキペダルを踏んで駆動力が伝わっていない時でも、前後輪に駆動力を配分する多板クラッチが的確な制御を行うことで四輪の接地性が高まり、安定性を向上させます。

悪路を走る機会の少ないユーザーにとっても、4WDは価値のあるメカニズムです。

運転のしやすさ

e-BOXERの動力性能は、基本的にはクロストレックと共通です。

特にパワフルではありませんが、実用回転域の駆動力に余裕があり、運転しやすいです。

特に高速道路を巡航中など、エンジン回転が1500回転前後まで下がっている時(低回転域)にアクセルペダルを踏み増すと、e-BOXERのメリットを感じます。

一般的なエンジンでは、回転数を高めて駆動力を強めますが、e-BOXERならマイルドハイブリッドながらもモーターの駆動力でカバーできます。

フル加速時には、e-BOXERのメリットをあまり感じません。しかし、日常的な街中走行などでは低回転域で緩く加速する場面は多いです。この時の加速が滑らかで、今のスバル車全体の方針に沿った自然な運転感覚に仕上げました。

つまり、低回転域での走行となる街中走行時、高速道路での巡航時などにe-BOXERのメリットを感じやすいです。

乗り心地

運転席の座り心地は、硬い印象はありませんが、腰の下側から大腿部に掛けて骨盤を中心に確実に支えます。ツボを押されているような感覚があります。

長距離を移動する時も疲れにくく、峠道などを走っても着座姿勢が乱れにくいです。

後席はボディサイズの割に足元空間が広いです。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半です。

この足元空間の前後長は、トヨタ ハリアーのような全長が4700mmを超えるSUVと同等です。ファミリーカーとして快適に使えます。

良かった点

・前後席の居住性が快適で内装の仕上げも上質

・走行安定性が優れ、割安な4WDのメリットも大きい

気になった点

・2世代前の4代目インプレッサに比べて後方視界が悪い

・動力性能はもう少し余裕があると運転が楽しくなる

新型インプレッサの基本スペック・価格表

エンジン

トランスミッション

駆動方式

価格(税込)

ST

2.0L DOHC直噴

リニアトロニック

FWD(2WD)

229万9000円

AWD(4WD)

251万9000円

ST-G

2.0L DOHC直噴+モーター(e-BOXER)

FWD(2WD)

278万3000円

AWD(4WD)

300万3000円

ST-H

FWD(2WD)

299万2000円

AWD(4WD)

321万2000円

スバルはクルマ好きの間で高い人気を得ているメーカーで、その基幹車種がインプレッサです。

MOTAでは2023年3月7日に、価格などのガイドを掲載しました。

4月20日にいよいよ発売され、プロトタイプ(試作車)をクローズドコースで試乗できました。先に触れた記事に加えて、今回は走行性能について詳しく解説します。

今回用意された試乗車は、e-BOXERを搭載する最上級のST-Hで、駆動方式は2WDと4WDです。

新型インプレッサの主要部分は、2022年12月に価格などを発表したクロストレックに準じます。ボディタイプは5ドアハッチバックのみです。

先代型にはセダンのG4もありましたが、新型では廃止されました。開発者は「セダンの人気は世界的に低調で、新型インプレッサは海外市場も含めてセダンを終了しました」と述べています。

新型インプレッサのボディサイズ

全長

全幅

全高

ホイールベース

ST

4475mm

1780mm

1450mm

2670mm

ST-G

1515mm

ST-H

※STの全高はルーフアンテナを倒した状態での数値です。シャークフィンアンテナ装着車は1480mmとなります。ST-Gの全高はオーディオレス仕様を選択した場合、ルーフアンテナを倒した状態での数値(1485mm)となります。

新型インプレッサのボディサイズは、全長4475mm、全幅1780mm、全高1450〜1515mmです。

最小回転半径は5.3mです。クロストレックとほぼ同じ大きさですが、全幅は20mm抑えられ、最小回転半径も0.1m少ないです。

全高は1550mm以下ですから、立体駐車場も利用しやすいです。クロストレックも街中で運転しやすいSUVですが、新型インプレッサは、さらに磨きを掛けました。

最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は、クロストレックが200mm、インプレッサは130〜135mmです。悪路のデコボコを乗り越えやすいのはクロストレックで、新型インプレッサは、重心が低く抑えられて走行安定性を向上させる上で有利です。

新型インプレッサの燃費

グレード

駆動方式

WLTCモード

市街地モード

郊外モード

高速道路モード

ST

2WD

14.0km/L

9.3km/L

14.8km/L

17.1km/L

AWD

13.6km/L

9.2km/L

14.3km/L

16.5km/L

ST-G/ST-H(e-BOXER)

2WD

16.6km/L

13.4km/L

17.0km/L

18.2km/L

AWD

16.0km/L

12.8km/L

16.4km/L

17.6km/L

新型インプレッサの発売日と納期の目安

新型インプレッサは2023年3月2日に先行予約を開始しました。2023年4月20日に正式に発表されています。

2023年3月上旬に納期を販売店に尋ねると「インプレッサは3か月」と案内されました。SUBARU公式ホームページ上でも4月7日時点で2か月程度と記載されていますが、伸びている可能性もあります。

気になっている方は早めにディーラーに問い合わせてみましょう。

新型インプレッサのおすすめグレード

●2L・ST(直噴ノーマルエンジン)

アイサイト サイド&カーテンエアバッグ 歩行者保護エアバッグ LEDヘッドランプ 17インチアルミホイール パドルシフトなど

●2L・ST-G(e-BOXER/ハイブリッド)

*STの装備に加えて 運転支援テクノロジー ドライバー異常時対応システム リヤビューカメラ コネクティッドサービス LEDフロントフォグランプ キーレスアクセス&プッシュスタート 11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム サイドシルスポイラーなど

●2L・ST-H(e-BOXER/ハイブリッド)

*ST-Gの装備に加えて 視界拡張テクノロジー 自動防眩ルームミラー フルLEDヘッドランプ LEDリヤゲートランプ 運転席と助手席の電動調節機能 アルミパッド付きスポーツペダルなど

新型インプレッサのグレード選びは、予算を抑えるなら、ノーマルエンジンを搭載するベーシックなST(価格は2WD:229万9000円/4WD:251万9000円)でも満足できます。

STを選び、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムやリヤビューカメラのセットオプションを加えます。

中級のST-G(価格は2WD:278万3000円/4WD:300万3000円)は、e-BOXERを搭載して、後側方警戒支援システム、ドライバーモニタリングシステム、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムなどを標準装着しています。価格はSTに比べて48万4000円高いです。

この価格差のうち、装備の違いが約42万円に相当するので、e-BOXERの正味価格は約6万円です。

ST-Gの魅力は、安全性を高める後側方警戒支援システムやドライバーモニタリングシステムを装着することなので、これらの装備が欲しい時はST-Gを選びましょう。

さらに運転席と助手席の電動調節機能、デジタルマルチビューモニター、アルミパッド付きスポーツペダルなどが欲しい時は、ST-H(価格は2WD:299万2000円/4WD:321万2000円)に上級化させます。

価格の割安度も考えた一般的な推奨グレードは、STかST-Gで、駆動方式は4WDを選ぶと走行安定性を一層高められます。高い安心感を得られることと、後席の快適な居住性が、新型インプレッサの魅力です。

4WDの価格は2WDに比べて22万円高いですが、ヘッドランプウォッシャーやリヤフォグランプも併せて装着されるため、4WDの正味価格は19万円です。

しかも4WDのWLTCモード燃費は、2WDと比べて3〜4%しか悪化しません。新型インプレッサの4WDは、高効率で価格は安いです。買い得なメカニズムです。

新型インプレッサのカラーバリエーション

ボディカラー

備考

クリスタルホワイト・パール

オプション価格3万3000円

アイスシルバー・メタリック

マグネタイトグレー・メタリック

クリスタルブラック・シリカ

ピュアレッド

サンブレイズ・パール

オプション価格3万3000円

サファイアブルー・パール

ホライゾンブルー・パール

オアシスブルー

オプション価格3万3000円

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:SUBARU/MOTA編集部】

スバル/インプレッサハッチバック
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新車価格:
264万円337.2万円
中古価格:
26.4万円347万円

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筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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