BMW i8 試乗レポート/五味康隆(2/3)
- 筆者:
- カメラマン:阿部昌也
長期間の試乗で再認識したi8の魅力の一つ、それは「空力性能」
現に、試乗を開始してまず初めに感じた・・・いや、「感動した」と言った方が良いだろう。i8の性能は鋭い旋回能力と鋭い加速力だが、今回長期間の試乗によってi8の魅力を深く再認識したのは「空力性能」。この性能は、世界中のどのモデルよりも優れていると感じている。
動画の方が解説&映像なので解り易いかもしれないが、i8の空力性能のキーワードは“滴”(しずく)。一滴の滴がポタッとたれたときの形状を、車体後方から前方に向けて表現している。
その形状を基本に仕上げているので、上下に加えて左右の空気の流れを理想的にコントロールでき、速度を上げるほどに路面に車体が押さえ付けられて安定するありきたりな感覚ではなく、四方から空気が車体を抑え込むと言えば伝わるだろうか、表現がとても難しいが「空気のなかにレールが敷かれ、卓越した安定と安心感と共に導かれる感覚」がある。
あの未来感溢れるエクステリアは、空力性能を追求した賜物でありリアの複雑な形状などはサイドリアウィングのような役目を果たすモノで、見るほどに様々な空力処理が見受けられる。
まさに効率よく運動性能を得られる空力性能もまた、BMW iの要と感じる。
「独創的」なi8の乗り味
そして見た目に負けず劣らず、その乗り味もまた「独創的」だ。その室内空間は乗り味で表現するより、世界観と表現するのが的確だろう。
i8の基本的な乗り心地にはコツコツ感があり、高級サルーンのように滑らかに走る特性は少ない。しかし振動収束の良いしっとり感と静粛性の良さに加えて稼動音が小さいモーター駆動が加わり、その走りは上質だ。
特に遮音性が高く、車外と室内が明確に遮断され、窓を開けると様々な稼動音が室内に入って来るが、窓を閉めていると心地良い音しか入ってこない。それは反響までコントロールされたオーディオルームで心地良い音楽を聴く様な感覚で、だからこそ「独創的」と表現した。
聞くと、それもそのはず。i8では全ての音がコントロールされている。それは直列3気筒エンジンが稼動した際の排気音、さらにはモーター走行している時の心地良い電気駆動音を演出しているというのだ。
より正確に言うと、まず直列3気筒エンジンは、直列6気筒エンジンを想定した排気音を含めた稼動音に聞こえるように音調整される。特にアクセルを深く踏んだ時やスポーツモードでは、かなり刺激的な音が発生。その音は車外スピーカーから外に、そして同時に車内スピーカーから乗員に届けられる。
同様にEV走行の際には、インバーターやモーターが発生する音に加えて「ヒュイーン」という類いの稼動音を車内外のスピーカーより発生させて、心地良く感じさせている。
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