BMW i8 試乗レポート/五味康隆(3/3)

  • 筆者:
  • カメラマン:阿部昌也
BMW i8 試乗レポート/五味康隆
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i8の本当の魅力は、カタログ上の数値からは読み取ることが出来ない

BMW i8

前頁で述べた様な特性を含め、i8に試乗して感じたのは「カタログ数値からは読み取ることができない性能の凄さ」だ。

まず、述べた“音”がその典型的な例だ。今は多くのスポーツモデルで、吸気音や排気音チューニングをして乗員を心地良くさせている。

モデルによっては、スピーカーから音を発生したり、ノイズキャンセラー的に不要な音を反音により排除しているが、それを積極的に行っているのがi8の特徴。ちなみに、今はどの音も様々な手法で心地良く感じるように調整されるのに、スピーカーを使った音調整には人工的という理由で抵抗感を示す方が多い。

BMW i8

しかし、i8に乗ったらそんな思いは吹っ飛ぶはず。現に造り出された音と知らずに試乗して、その音に魅了されている業界関係者も多い。

こう考えた方が、個人的には幸せだと感じた。意図的に作りだされるということは、i8で言えばBMWが考える走りの気持ち良さを得る為の理想的な耳への情報提供がなされている状態。しかも、その音が外界と遮断された優れた遮音空間の中で提供される。それを気持ちよいとか、愉しいと感じない訳が無い。

独創的なエクステリアを持つi8だが、その要素は中身にこそ備わっている

BMW i8 走行イメージ6

長々と述べたが、i8に長期間乗っていて最も深く感じている魅力だからに他ならない。

もちろん超軽量なカーボン製キャビンによる低重心設計や、モーター+エンジン+軽量ボディにより、加速に鋭さがあり狙った速度に瞬時に調整できることなど、魅力は多数ある。

特に低重心は完全に感覚を超えている。と言うのも、サーキットに持ち込んで試した際に、今までの経験値から速度調整をしてコーナーに入るのだが、タイヤからはスキール音すらしない。次の周、速度をさらに上げるも、まだしない。感覚的には、久々にレーシングカーに乗った際に、限界までクルマを“追い込めない”感覚に似ている。

そのようなカタログには表現できない性能を備えているので、一般道で何も意識せず乗り出すと、性能が高いからこそ思った以上に加速したり、曲がり込んでしまう特性への感覚のアジャストが必要なはず。今までとは大きく異なる造りにより生まれたモデルなので、様々な要素が今までの常識や感覚では計れないのも事実。

i8を見て、多くの方がその独創的な見た目から『未来的なクルマ』とか『こんなクルマ見たこと無い』と言う。長期間触れて感じたが、そのような要素は中身にこそ備わっており、だからこそウィングドアや乗り降りのし辛さ、荷室が極端に狭い実用性の低さなどにも納得ができるというものだ。

BMW i8の主な仕様・スペック

全長×全幅×全高:4,690×1940×1,300mm/ホイールベース:2,800mm/最低地上高:120mm/車両重量:1,500kg/最小回転半径:5.8m/ハイブリッド燃料消費率 JC08モード:19.4km/L/充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ、国土交通省審査値)40.7km/L/EV走行換算距離(等価EVレンジ、国土交通省審査値):40.7km/L/エンジン:直列3気筒DOHC4バルブ/総排気量:1,498cc/最高出力:170kW(231PS)/5,800rpm/最大トルク:320N・m(32.6kg・m)/3,700rpm/駆動方式:4輪駆動/トランスミッション:電子油圧制御式6速AT/価格:19,170,000円

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