アウディ S6アバント 試乗レポート(2/3)

アウディ S6アバント 試乗レポート
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旧型のネガは解消されたか?

V型10気筒 DOHCエンジン

2年前に乗ったことがあるその旧型は、「ロロロ……」と独特の音色を奏でつつ強烈な加速をもたらすV10エンジンや、悪条件でもその力を確実に路面に伝えるクワトロシステムに感動した覚えがある。でも乗り心地は高速になっても細かい上下の揺れが収まらず、ステアリングの鋭さとはうらはらにノーズの重さが気になるハンドリングは統一感がないという印象を受けた。

重いV10エンジンをフロントにオーバーハングし、足回りはA6では選べるエアサスではなくコイルにこだわったために、バネをストレートに固めなければならず、乗り心地やハンドリングに不満を残すことになってしまった。当時の僕はそんな結論を出していた。

ところが新型は同じメカニズムを使いながら、乗り心地が別物のように快適になった。足回りをしなやか方向にセッティングしなおしたようだ。しっとりした座り心地のスポーツシートのおかげもあって、50~60km/hも出せば硬さを感じない。なによりも高速道路での細かい揺れが収まり、フラットになったのがいい。

そのぶんステアリングの切れ味は少しマイルドになったけれど、その後の挙動とのつながりはむしろ自然になった。おとなに成長したという表現が使えるかもしれない。

5.2L V10エンジンがもたらす加速感は旧型と同じ印象だったが、ときおり小雪が舞う今回の取材では、クワトロシステムの存在が心強かった。悪条件でもハイパワー、ビッグトルクを確実に前進力に変換し、高性能車ならではの快感を味わわせてくれたからだ。FRのライバルではここまで安心して踏めなかっただろう。

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森口 将之
筆者森口 将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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