アウディ S6アバント 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:島村 栄二
現行S6が持つひとつの可能性
もうひとつ印象的だったのは、アウディドライブアシストと呼ばれる新装備だ。
左右に他車が近づくとドアミラー内側のランプで伝え、高速道路で車線をはみ出しそうになると警告音で教えてくれる。S6のボディは4,940×1,855×1,455mmと日本の道にはやや大柄だけに、とりわけ両サイドのインジケーターはありがたかった。
とはいえ今回はマイナーチェンジ。気の早い人は次期型が気になるかもしれない。なにしろ今年のデトロイト・ショーではA6クラスのハッチバック「スポーツバック・コンセプト」が登場している。現状はコンセプトカーだが、将来A7として市販化されるという噂も。となると続いて同じプラットフォームを用いた次期A6・S6が出てくる可能性もある。A5とA4はそういう順序でデビューしたのだから。
それでも現行型を選ぶ理由はじゅうぶんある。熟成が進んだことも理由のひとつだが、それだけではない。次期S6がV10を積むとは限らないからだ。現に昨年のパリサロンでデビューし、まもなく日本に上陸する新型S4は、環境性能を重視してエンジンを4.2L V8自然吸気から3L V6スーパーチャージャーつきにダウンサイジングした。S6も同様の道をたどるような気がするのだ。
この時期にS6の新車をポンと買える人は少ないかもしれないけれど、もしあなたがそのひとりで、しかもV10のアウディにこだわりたいなら、いまこそ買い時という感じがする。次期型を想像しながらそんな読みができるのも、マイナーチェンジの特権なのである。
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