アウディ A4アバント 試乗レポート
- 筆者: 小川 フミオ
- カメラマン:村西一海
こんなにコーナリングの楽しいワゴンをアウディが作るなんて。
いや、驚きである。
アウディ、めっきりスポーティになっているではないか。
2月18日から日本市場に導入されたA4アバントに乗って、僕はアウディをいまいちど見直した。
なにがいいって、まずはスタイリングだ。
おおづかみの印象では、ことさらニューモデルであることを誇示するような、けれん味には欠けている。カメラマンに、「で、どこが新しいの?」と訊かれたが、もちろんオールニューなのである。シャシも新しければ、エンジンも新しいものを搭載している。それを質感の高いスキンでくるんでいる。
日本に導入されたA4アバントのラインアップは、大きくいって、前輪駆動とフルタイム4WDのクワトロに分けられる。
僕は今回、3.0クワトロスポーツに乗った。
この3LV6は、アウディ傘下にある英国のコスワーステクノロジーが開発したといわれるもので、その真骨頂は力強いトルクがごく低回転域から息つぎなしにわき出るところにある。アウディ車のつねで高音成分を多分に含んだ吸気音ともに、ドライバーは4つの車輪が力強く大地を蹴るフィールを味わえる。これが気持ちいい。
アウディは、この分野の草分け的存在で、1983年に100アバントを出したときから、早々とこのジャンルに注目していた。そしてここにきてついに、名実ともにスポーティなワゴンを送りだした、といっていいかもしれない。
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