フォルクスワーゲン ポロ 1.2TSI 試乗レポート/清水草一(1/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:佐藤康彦
国産エコカーにも真っ向から対抗できる
ドイツの決戦兵器!と言うと世界初のジェット戦闘機メッサーシュミットMe262が思い浮かぶ軍事オタクな不肖MJですが、このポロTSIは日本試乗におけるフォルクスワーゲンの決戦兵器である。
エコカー減税の波に乗って、ハイブリッドカー始めエコカー減税対象車を売りまくる国産各メーカー。それに対抗してエコカー減税対象車をリリースできているのは、大ドイツ帝国のみ。他の国の輸入車はすべて敗退している(エコカー補助金対象車はチラホラあるけどね)。
エコカー戦争は日独の独壇場なのである!中でもフォルクスワーゲンは、大ドイツ帝国最大のメーカーでもあり、トヨタへの対抗意識をメラメラ燃やしている。
その最終決戦兵器こそ、「ポロ TSI」なのだ。搭載されるエンジンは、1.2リッターSOHCの直噴シングルターボ。ミッションはもちろん7速DSG。車重は近年のドイツ車としては異例に軽い1,100kg、なかなかやるな。
このクルマ、フォルクスワーゲンの最新テクノロジーをこれでもかと投入した結果、10・15モード燃費20km/Lを達成している。
プリウスを見なれた本邦国民にとっては、20km/Lという数字は大したインパクトではないが、実燃費でもリッター17km/Lは出るというから、それが本当ならハイブリッドカーには及ばなくても、他の国産ガソリン車にはまず負けないことになる。
価格は213万円から。1.4リッターNAエンジン(85馬力)搭載のポロに対してプラス10万円だ。それでパワーは105馬力にアップ、燃費もアップ、エコカー減税もアリ。トータルではこっちの方が安くなる。お買い得だぜ!
グレードは2種類で、お安い方のコンフォートライン(213万円)と充実装備のハイライン(242万円)である。
コンフォートラインだとホイールが鉄ちん(+プラスチックのホイールカバー)になったり、フロントバンパーにフォグランプがつかず見た目がちょっとショボくなったりするが、節約志向ならば当然こっちだ。
一方ハイラインは「それなりのガイシャ生活」を志向する方向けでありましょう。
前口上はこれくらいにして、さっそく発進しようじゃないか。
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