トヨタ プリウス 試乗レポート/岡本幸一郎 編(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:原田 淳
3代目プリウスは「走りがイイ」ことを全面的にアピール
まさに正常進化。後席の居住性など2代目のネガつぶしをしっかりやり、その上で「走りがイイ」ことを全面的にアピールしてきたのが3代目プリウスだ。
2代目に比べて誰でも直感できるほど、加速性能はわかりやすく向上している。よくある意図的に加速感の演出を図ったCVTのような過剰な印象もなく、ジェントルに、かつ力強く加速して、それが持続していく。もちろんパワーモードにするとさらに応答性が高まるし、逆にエコモードにしても、それほど不満を感じない設定であるところもいい。 また、アイドリングストップからエンジンが始動するときも、注意深くしていないと気づかないほど、音も振動も小さく抑えられているところにも大いに感心した。
航続距離が最大約2kmに伸びたEVモードを試すと、「まだ走れるの?」と驚かされるほど。充電状況によるので、まるまる2km走れるとは限らないが、かなりの距離を電気自動車気分で走れることには違いない。
ブレーキフィールは、もちろん回生がからむため、比較的低い車速での薄い踏力のブレーキ操作や完全停止後に踏力を緩めた瞬間など、どうしても少し貼りつき気味となる印象もなくはない。しかし、高めの速度域からのブレーキングでは、ほとんどノンハイブリッド車と同等の自然なフィーリングに仕上がっている。
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