トヨタ ウィッシュ 新型車解説(4/4)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:村西一海
大幅に向上した燃費に注目
最後に肝心な動力面について。新型ウィッシュに搭載されるエンジンは、従来の1.8Lエンジンにバルブマチック機能を搭載したエンジンと、新たにノア/ヴォクシーに使用されている2.0Lバルブマチックエンジンを採用した。この“バルブマッチク”と呼ばれる機能は、エンジン内部の吸気バルブに流入する空気の量を適切にコントロールしてくれることで、ガソリンの燃焼効率を高め、結果、低燃費を生み出してくれるというものだ。
これに、全車搭載の7速スポーツシーケンシャルシフトマチックCVT【“スポーツモード”(1.8L)、トラクションコントロール及び、電動パワーステアリング制御も行う“ダイナミックスポーツモード”(2.0L)】と相まって、新型ウィッシュの燃費は10・15モードで2.0Lが15.2㎞/L、1.8Lが16.0㎞/Lを達成。これは同セグメントではダントツの低燃費をマークしている。
ウィッシュの購入層は幅広い。その内訳はズバリ、ファミリー層が3割、ヤング層が3割、シニア層が4割という内容だ。意外にも子育てを終えた団塊世代にかなりの需要があることに驚かされた。またクルマに走りを求めないユーザーは、“価格、内外装備、燃費”の三要素に大半が注視していることもわかった。つまりウィッシュはそんな幅広いユーザーにとって、“扱いやすい”という点で愛されているクルマなのだ。
新型ウィッシュ。初代ウィッシュの販売記録を塗り替えることはできるのだろうか。超人気車種だけに今後の売れ行きが楽しみだ。
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