スズキ ワゴンRで車中泊!軽自動車でも車中泊を快適に過ごせるの!?【初心者向け解説】

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◆スズキ ワゴンRとは?

ワゴンRは1993年に登場したスズキを代表する軽自動車の1つです。

軽自動車といえば、“車体がコンパクト”や“かわいいデザイン”といったイメージが一般的ですが、ワゴンRは“広い室内空間”と“カッコいいデザイン”が特徴の軽トールワゴンです。

最近ではスズキ ハスラーやホンダ NーWGNなど、車内が広くてカッコいいデザインの軽自動車が数多くラインナップされています。

初代ワゴンRが登場した1993年発売の軽自動車といえば、7代目三菱 ミニカや2代目ホンダ トゥデイのように車高が低く、丸みを帯びたかわいいデザインが主流でした。

そんな中発売された初代ワゴンRは、直線的でカッコいいデザインであり、先の2車種に比べて車高が非常に高いことが分かります。まさに軽自動車に革命を起こしたデザインは、第3回RJCニューカー・オブ・ザ・イヤーを受賞するほど高い評価を得ました。

軽トールワゴンの走りともいえるワゴンRも、1993年以降4度のモデルチェンジを実施し、2012年にモデルチェンジした5代目ワゴンRが最新モデルとなっています。今回は、その5代目ワゴンRで車中泊ができるのか、徹底検証してみましょう!

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◆ワゴンRの車内空間は車中泊には十分...?

初めに車中泊とは、“車(クルマ)”の“中”で“泊まる(宿泊する)”ことです。当たり前ですが、多くの車は、一部のSUVなどを除いて、車内で宿泊することを想定して設計されている訳ではありません。

もちろんワゴンRだってそうです。だからこそ、車中泊をすることはその車にとって居住性を計る上で究極のテストだと言えます。

まず車中泊をする上で前提となるのは、「何人で車中泊をするか」です。いくらワゴンRが広いといえど、軽トールワゴンというジャンルである以上、絶対的な売りは“高さ”。

道路運送車両法よって軽自動車の限界規格が定められている以上、床面積という点では他の軽自動車と大差がありません。

ワゴンRの室内の広さは、室内幅1,295mm、室内長2,165mm。一般的なシングルサイズの布団で幅1,000mm×長さ2,100mmなので、後部座席を限界まで後ろに下げれば、足を伸ばして寝ることができるかもしれません。

しかし、前部座席のシート形状の都合上、大の字になって寝るのはあきらめたほうがよさそうです。フルフラットにした状態での快適性や、おすすめの寝姿勢などは次の章をご覧ください。

ここでの結論として、ワゴンRで車中泊する際には

■最大で2人

■長身の方は足を曲げてご就寝ください

とさせていただきます。駐車場での一時的な仮眠や、ドライブインシアター(一昔前のお話)のようなシチュエーションでの限定的な活用をお勧めします。天井が高いので長時間室内にいてもそこまで窮屈感は感じないと思います。

◆ワゴンRのシートアレンジはいかに?フルフラットにすれば何とかなるかも...

さて、ここからは「どうしてもワゴンRで寝たい...!」という方にお送りする、ほぼよもやま話です。

就寝の際に重要なのは天井の高さよりも、寝る部分の快適性。天井の高さは寝てしまえば関係ないので、残念ながらワゴンRの特性は生かすことはできません。。。まずはシートアレンジを確認しましょう。

ワゴンRのシートは、後部座席を倒して荷室を増やすことができます。多少心もとない荷室も、これであれば多くの荷物を積むことができ、さらに助手席側を倒せば、2m前後の長物も積むことが可能です。「2人+大き目のテント」という組み合わせでキャンプに出掛けることも不可能ではありません。

さらに、前部座席を倒して後部座席との隙間を埋めることで、フルフラットにすることが可能です。後部座席を完全に倒すことはできませんが、この状態であれば比較的快適に眠ることが可能でしょう。

気になるのは段差。写真からもお分かりの通り、前部座席の関節部分に大きな段差があります。これの使い方次第で大きく快適性が変わるので、注意したいところです。

個人的にお勧めなのはクルマの前方に頭を向けて寝る姿勢。こうすると気になる段差部分がちょうど腰が浮く部分にフィットして、安定した寝姿勢が実現します。

ただこれは助手席側限定の話。一番安いグレードであるFAには、ステアリングの高さを変えられるチルトステアリング機能が標準装備されていないので、運転席側で寝る場合には、頭が詰まって多少窮屈になることが想定されます。

FXやFZには装備されていますが、それでもあげられる角度には限界があるので、状況はほぼ変わらないと思われます。

2人仲良く並んで寝る場合は、クルマの後ろ側に頭を向けて横向きで寝ることをお勧めします。仰向きは段差があるのでお勧めしません。

どうしても!どうしても4人で寝る必要がある場合は、それぞれ着席したまま背もたれをギリギリまで倒した姿勢で寝るしか方法がありません。長時間座ったままだとエコノミー症候群になる可能性もありますので、様々な点に配慮しつつ決行してください。快適な編集部オフィスから幸運を祈っております。

◆ワゴンRで車中泊をするのに便利なグッズを紹介!

さて車中泊をするにはクルマがあればよいという話ではありません。ここからは車中泊を快適に過ごすうえで最低限、そろえておきたいグッズを筆者の独断と偏見でご紹介します。

やはり重要なのは寝具でしょう。これまでは、クルマの標準装備だけで快適に過ごす方法をお伝えしてきましたが、車中泊にそんなルールはないので、キャンプ用品の寝袋(シュラフ)や、なぜか車中泊界隈で名前が挙がることが多い某家具専門店のお値段以上なマットレスなどを事前に用意しておくのが良いと思います。

意外に見落としがちなのは水分。車中泊では密室の中で一晩過ごすことになるので、湿度が非常に高くなります。また、バッテリーがあがってしまうので、空調をずっとつけている訳にもいきません。

そんな中で一晩寝ていたら、たとえ冬であっても、起きた時に汗をびっしょりかいていることもよくあります。車中泊は家で寝る時と比べて汗をかきやすいので、喉がすぐに乾きます。

脱水症状を起こさないためにも、飲料水をあらかじめ用意しておくと良いでしょう。汗をかいたときのためにタオルやボディシートの類を持っておくと、起きたときに不快な要素を軽減することができるので、ちょっとした気配り要素としてお勧めです。

寝袋などの寝具、ボディシート、水、この3点があれば最低限一晩の車中泊は乗り切れるはずです。しかし、クルマで長時間寝るのはストレスが大きく、起きた時に疲労を感じやすいので、連泊は厳しいものであると覚悟しなければなりません。

とはいえ、車中泊にはここでは紹介しきれない様々な魅力があるので、ご自分のスタイルに合った快適グッズを集めて、楽しい車中泊ライフをお送りください!

[Text:カーソムリエ/Edit:オートックワン編集部]

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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