ミニ デザインワークショップ「ミニデザイン@ホーム」イベントレポート/竹岡圭(2/2)
- 筆者: 竹岡 圭
製作過程にも遊び心
逆にミニらしいなぁと思ったのが、パーツデザイン用の専用アプリを作って、それをみんなで使っているということ。まずは楽しいアプリから作っちゃおうというところに、ミニの遊び心に通じるものがあるんですよね。
そんな環境で生まれる新しいミニは、「F56」という名前だそう。そうか、次ぎはRじゃなくてFなんだ…なんて思っていたら、なんと3代目につながるミニビジョンを、バーチャル3Dホログラムを通して見せてくれるというではありませんか。それでは、ここが皆さんいちばん気になっていらっしゃるところだと思いますので、ザッとご紹介しますと…。
エクステリアデザインは、ボンネットが長く、ルーフの後ろ下がりの傾斜もキツクなるなど、全体のシルエットはほんの少し未来的になる代わりに、フロントマスクのグリルを大きく取るなど、クラシックミニのモチーフがより濃く使われています。
大ヒットモデルを次々と生み出せるのははなぜ?
面白いのはインテリア。ドアポケット部はテンションベルトを使用。このカタチがユニオンジャックになっているんですよね。これまで無国籍を謳い、イギリス色を隠してきたミニが、ユニオンジャックをドーンと取り入れてきたのには少々ビックリ。そしてもっと驚いたのが、このテンションベルトがステアリングスポークの一部としても使われていたことです。「インテリアの素材は樹脂がほとんどだけれど、そればっかりじゃつまらないでしょ?」というのがその回答なんですが、この発想力はさすがミニですよね。
さらに、インターフェイスも大きく変わっていました。これまでのセンターメーターは、マルチインフォメーションディスプレイとなり、メーター類はステアリングの前に移動。スイッチ類もこれまでのようにセンターコンソール集約型ではなく、ステアリング周りとセンターコンソールに使いやすく分類されるとのこと。
またイルミネーションを多用し、ノーマルは青、スポーツモードは赤と、メーター周りとセンターコンソール共に色が変わるなど、わかりやすい変化を視覚から見せてくれるようです。インパネ全体にウインカーもイルミネーションで表示されてましたが、さすがにここまではやるのかどうか…。いずれにせよ、開発コード「F56」という名の3代目のミニは、かなり期待が持てるということは納得できました!
この記事にコメントする