マツダ アクセラ SKYACTIV 試乗レポート/森口将之(3/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
それ以上に好感を持ったのがATだ。発進や変速はなめらかにやってのけるのに、それ以外ではロックアップが効いて、DCTを思わせるほどダイレクトな加速が得られる。しかもクルージングでは回転を低く保ってくれるので静か。たぶん燃費もいいはずだ。
ひと足先に登場したデミオ13スカイアクティブのCVTも、ロックアップ領域を広くしていたが、絶対的なパワーやトルクが限られていたためか、ロックが外れた途端に回転がブーンと跳ね上がりがちで、唐突な感じがしたものだ。でもアクセラにはそういう違和感はない。トルコンATの良さを再認識させてくれる力作である。
さらにデミオでは、トレッド面の固い低燃費タイヤがもたらすゴツゴツ感が気になったが、アクセラは17インチはともかく、15インチを選べばそういうことはない。サスペンションのストロークが豊富というわけではないので、荒れた路面では接地が失われがちになるものの、「統一感」の言葉どおり、とにかく自然に、素直に曲がる。グリップ力は15インチでも不満がなかったから、僕ならこっちをチョイスするだろう。
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