ルノー ルーテシア GT 試乗レポート/森口将之(2/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:茂呂幸正
ワインディングロードでは「R.S.ドライブ」が効く!
ルーテシア GTの車両重量はルーテシア インテンスと同じ1210㎏なので、加速力はそれと変わらない。試乗の舞台だった箱根では、持てる力を使い切って走れる。だからこそ追加されたパドルシフトがありがたい。
音はR.S.ほどの迫力はないものの、あっけないほど静かだったインテンスと比べるとやや活気があるような気がした。
R.S.ドライブのスイッチを押すと、スロットルやトランスミッションのレスポンスがクイックになって、山道を走るならこっちだなと納得。R.S.がそうだったように、メーター内にルノースポールのロゴが出現し、回転を上げるにつれてその色がグリーンからイエロー、オレンジへと変わっていき、気分を盛り上げてくれる。
ルノースポールの真骨頂はやはりシャシー
それ以上に感動したのはシャシーだった。低速で段差を通過したときは固さを感じるけれど、速度を上げていくと路面からのショックを長い周期でしっとり吸収するようになり、むしろ上質。17インチのホイール/タイヤに最適なチューニングを与えたルーテシアという感じがした。明らかに固いと思えるR.S.のシャシーカップとは別世界だ。
ハンドリングもまたルーテシア R.S.とは違う方向性を目指している。
R.S.のステアリングレスポンスはかなり鋭く、コーナーに入るとアクセルやステアリング操作に応じてリアがスライドを始めようとする。対するルーテシア GTのステアリングは穏やか。コーナーではリアのグリップがとにかく安定しているので、安心してペースを上げていける。
ルノー ルーテシア GT[2WD] 主要諸元
全長x全幅x全高:4095x1750x1445mm/ホイールベース:2600mm/車両重量:1210kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/乗車定員:5名/エンジン種類:ターボチャージャー付 直4 DOHC 16V 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1197cc/最高出力:120ps(88kW)/4900rpm/最大トルク:19.4kg-m(190N・m)/2000rpm/トランスミッション:6速 エフィシエント デュアルクラッチ トランスミッション(パドルシフト付)/タイヤサイズ:205/45R17/メーカー希望小売価格:259.0万円[消費税込み]/ボディカラー:ブルー マルトM/ルージュ フラムM/ブラン グラシエ/ノワール エトワールM[全4色]
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