日産 スカイラインクーペ プロトタイプ 試乗レポート(1/2)

日産 スカイラインクーペ プロトタイプ 試乗レポート
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スカイラインというブランドがクーペを必要としている

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日本市場から2ドアのクーペはほぼ全滅してしまった。世の中ミニバンとクロスオーバーばかりが目立つが、エレガントにクルマを楽しむクーペを渇望する声は決してなくなったわけではない。それは輸入プレミアムモデルではクーペ需要が根強くあることでも分かる。冒頭にも記したように国産メーカーでは採算ベースに合わないクーペを日本国内で販売することはほんどなくなってしまったが、そんな中、日産はスカイラインにクーペをラインして、クルマファンの期待に応え続けている。スカイラインというブランドがクーペを必要としているといっても良いかもしれない。

スカイラインは当初国内専用モデルだったが、V35スカイラインからインフィニティブランドとして、北米にも販売され人気モデルとなっている。実際アメリカ西海岸の乾いた空気の中で見るインフィニティG35は日本で見るのとは違ったかっこよさがある。さらにクーペはプレミアムモデルの中でも装備の充実とパフォーマンスの高さで、ヨーロッパのクーペと対等以上の評価を受けている。 そのスカイラインクーペがフルモデルチェンジされて、V36ベースのクーペに生まれ変わった。スカイラインクーペは2シーターのフェアレディZに対して2+2の実用性の持ったスポーツモデルとして位置づけられているが、その佇まいは独特の雰囲気があり、クルマ好きでなくとも振り返るプラスαの魅力を持っている。

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その佇まいにはセダンにはない艶っぽさがある

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新しいクーペはその魅力にさらに磨きをかけてきた。まずデザインの基本はロングホイールベース/ショートオーバーハング、大径タイヤをベースとして、セダンにはない艶っぽさを作り上げている。フロントからリアフェンダーにかけて滑らかでメリハリのあるボリューム感はいかにもミディアムのクーペらしさがある。特にリアのルーフからトランクリッドにかけての曲面は極めて凝っているのが伺える。ちなみにセダンとは共通したアウターパネルは一点もない。

ホイールベースは2,850mmとセダンと共通だが(ちなみに旧型も共通)、ショートオーバーハングのためにキリリとしまったデザインに仕上がっている。一見、旧型クーペと似ているがボリューム感やキレのよさは2ランク以上も上だ。

インパネ
フロントシートエンジン

インテリアは基本的にはセダンと共通したデザインだが、ドアの造詣がクーペ専用となるので横に広がるフィニッシャーはさらにキャビンを華麗に見せている。先行登場したセダンもスポーティな特徴を濃く出していたので、クーペと共通したデザインでも、ごく自然にエクステリアと溶け込んでいる。またセダンで採用された本アルミの加工フィニッシャーもスカイラインだけのもので、クーペの雰囲気と良くあっている。さらに華やかな木目のインテリアはアルミフィニッシャーとは別の質感を与えており、スカイラインクーペにいくつもの顔を与えている。

フロントシートは適度にタイトだがエレガントなクーペらしく拘束感は皆無でゆっくり座れる。またシートのヒップポイントも下げられたので、クーペらしい落ち着いた安定感が出た。個人的にはもう少し下げたいが、現状でも不自然な感じはしない。リアシートは+2的な扱いだが、大人が二人乗れるスペースは確保している。もともと人が常時乗ることを想定していないのでアクセスもそれほど良くないが、実用性は十分にある。2人+2人の空間を贅沢に作りこんだのがスカイラインクーペで、日本車には稀有な存在だ。

そのスカイラインクーペに使われている技術のもっと大きなものがV-VEL(ヴイヴェル)で、エンジンの可変バルブリフトを実現して燃費とパワー、そして高レスポンスを実現した。ではその実際をレポートしよう。

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日下部 保雄
筆者日下部 保雄

大学卒業後、モータージャーナリズムの世界へ入り、自動車専門誌をはじめ各媒体に新車の試乗レポートやコラムを寄稿。最近では、雑誌媒体のほかにFMラジオやインターネット自動車情報サイトでも活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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