日産 GT-R 2011年モデル Black Edition 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ブラックエディション大幅値上げの理由は?
前ページで記載した通り、当初は標準モデルと大差ない価格だったブラックエディションが、前回のマイナーチェンジで、ピュアエディションとプレミアムエディションが小幅な値上げだったのに対して、50万円近くも値上がりし、プレミアムエディションに近い価格となったことに気づく。
その主たる理由はシートにある。 2011年モデルでは、ピュアエディションとプレミアムエディションのシートも、座面の形状変更、座面長の延長、クッションストロークなどを一新したことで、コーナリング時の腿や腰のホールド感の向上を図った。加えてシートバックにも新デザインを採用し、フィット感の向上を図っている。
ブラックエディションのシートも、それと同じ基本骨格を用いながら、これまでどおり黒と赤のコントラストのシートだが、新たにRECAROのデザインと本革を採用したバケットシートが設定されているのだ。
ちなみに、ブラックエディションがピュアエディションやプレミアムエディションに対してどう違うかをおさらいすると、ルーフトリムとサンバイザーの色がグレーではなくブラックになっている点、ドアアームレストグリップの色がブラックではなくレッドになっている点、シフトノブの色がブラックではなくブラック/レッドになっている点など。実車を見ると、やはり一目瞭然に異なっているのがわかる。
誤解なきように述べるが、ボディカラーはブラックだけでなく、他のグレードと同じように選ぶことができる。ご参考まで、その他グレード間の特徴的な装備差を述べると、ピュアエディションでは前席シートヒーターを選べないが、スペックV用のカーボンバケットシートを選べるというのが大きな違い。
また、他グレードではオプションとなるBOSEサウンドシステムが、プレミアムエディションには標準装備される。
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