日産リーフ 試乗レポート(1/2)

日産リーフ 試乗レポート
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EV専用車リーフがいよいよ動き出した!

2010年12月初旬、横浜市の日産グローバル本社にて、電気自動車(EV)の普及・啓発を目指した取り組み「thenewactionTOUR(ザ・ニュー・アクション・ツアー)」の第4弾イベントが開催された。

同ツアーは、より多くの人に「ゼロ・エミッション社会の実現」を実感してもらうことを狙いに、全国47都市での実施を目指し、リーフの体験試乗を中心に、これまで神奈川県、さいたま市、北九州市で開催。

今回はリーフの発売直後というタイミングで、横浜という日産と縁の深い地での開催であり、また初めて一般参加者が公道でリーフを運転する機会が設けられた場でもある。

開会を告げる壇上で、日産の川口均渉外担当常務執行役員は、「これまで自動車というものは化石燃料を燃やして走ってきたが、これからはゼロ・エミッションが当たり前になる。EVを単に生産販売するだけでなく、EVの良さをより多くの方々に知っていただけるよう、全国を縦断し、EVの普及に向けて、さまざまな取り組みを行なっていきたい」と語った。

続いて壇上に立った大場茂美横浜副市長は、「自動車はこれまで人々の夢をかなえ、暮らしを変えるなど、大きな原動力となってくれた。そして、いよいよEVが量産される時代に入った。都市社会の姿も大きく変わっていくものと考えている。EVから始まる、街、暮らし、コミュニティの未来を、みんなでデザインしていこうというのが今回のテーマ。海外からの文化の伝承地である横浜は、新しいものを受け入れる一番の窓口として、EVの活躍する新しい横浜の街づくりというもを内外に発信していきたい」と述べた。

そして、試乗用に用意された3台のリーフで、参加者はひとり15分ずつの枠で、スタッフの同乗のもと公道へと出て行った。筆者も、これまでクローズドコースではリーフを試乗したことはあるが、初めて現実世界でのリーフを体験することができた。通行人からの視線を痛いほど浴びながら、試乗して再認識したのは、あらゆる部分を既存の自動車に近づけようと努力したEVであるということだ。

加速感がスムーズというのは、モーターであれば当然だが、本当はもっとドンと急加速してもおかしくないところを、内燃機関のように徐々にトルクが盛り上がっていくように仕上げている。

ブレーキは、回生を行なわない油圧式と同等とはいわないが、違和感はだいぶ小さく抑えられている。また、見た目こそCセグメントのFF車のようだが、中身の構造が当然ながらまったく異なり、重量配分が前後均等に近づいているため、クルマの動き方がまったく違う。その感覚はミッドシップのスポーツカー的で、限界走行をしなくても、ちょっと市街地を走っただけでも、鼻先の軽い素直な操縦感覚が味わえる。

同乗したスタッフによると、一般参加者では、HVに乗ったことのない人も少なくなかったらしく、電気モーターで走ること自体に驚いた人も少なくなかったようだが、リーフについての印象では以下のような声が聞かれた。

「加速がスムーズ」「とても静か」「普通のクルマのように違和感なく運転できる」「航続距離がJC08モードで200kmというのが気になる」(かなり多数の声)

「航続距離の表示をどのくらい信用していいのか?」「ブレーキペダルが固い感じで、止まりにくい」(主婦など女性に多数)

「ブレーキフィールがショートストロークで、コントロールしやすくて好み」(S2000オーナー)

「最高速度がどのくらい出るのか?」(もっとも多かった質問※正解は140km/h)

「ハンドリングがよく、回頭性がいいのでスイスイ曲がれ、ロールが小さい」(レース経験者)

「ハンドルが軽くて、アタマがスーッと入っていく感じで、運転しやすい」

航続距離を気にする人がかなり多かったようだが、ドライバビリティ面での評価は上々。ただし、ブレーキについては上記のように運転者によって評価が大きく違う点は興味深かった。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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