日産リーフ 試乗レポート(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:ZIPNIX
EVのある生活は社会も変えてしまう
また、会場には60年以上前に製造され、このほど日産の有志により復活を遂げたことがニュースにもなった、クラシックEVの「たま」も並べられ、希望者は同乗することもできた。
グローバル本社の6階の社員食堂の会場では、「EVの普及を通じて、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す」を活動理念とするワークショップが行なわれた。2010年度の全体スローガンは、「EVを活用した未来の街づくりをみんなで考えよう、語ろう!」で、地域ワークショップテーマとしては「バッテリーを搭載し、電気で動くEVからはじまる、まち、暮らし、コミュニティの未来をみんなでデザインしよう!」とのこと。
このワークショップは「EVのある未来の横浜市」について議論し、イメージを広げるのが目的で行われた。
ワークショップは2部に分かれており、前半はいくつかの問いに関するグループ議論、後半は希望者が提案した議題に対し、関心のある参加者が自発的にグループをつくってアイデアを議論するというものだ。
前半では、参加者からは「100V充電のすすめ」「EVを使った高齢者の生活」「災害時の補助電力の可能性」「電気自動車のバッテリー交換」「スマートグリッドとEVがあるまちから何がはじまるか?「EVの楽しさを伝えるイベントorレースor競技」「(EVで)建築物の型がどう変っていくのか、アイデアを募る」「EVでつながるピースフルライフ」「EVの省エネ法エアコンなしで快適にするには?」「『もらい電』から生まれるコミュニケーション」「EVホテルの提案」などの議題が出された。
それをもとに後半は、それぞれの議題に希望者が集まってグループをつくって討論。
「主体的移動の法則――もし自分が場に貢献できないと感じたとき、自ら貢献できる場に移動しなければならない」という張り紙もされたほどで、場の空気はとても積極的。
また、途中で出た意見は、テーブルごとについたスタッフにより即座にツイッターに上げられた。そして、議論の結果を各グループの意見として発表。
「EVは福祉車両として優れている」「尾瀬のようにマイカー乗り入れ禁止の場所にも行ける可能性も」「災害時に有効ということは、イコールEVは一家に1台あるべきで、そのためのインフラづくりを」「排ガスがでないから、車道の上に建物を建てることができる」「バッテリー性能のさらなる向上を」「スピードは麻薬的で、カッコイイものを所有する喜びは変わらない」「人力で電気をつくってもいいのでは?」「EVはリビングにも置けるので、建物の景観が変わり、ひいては街並みの景色も変わる」「一人暮らしの老人の家に充電器を置けば、地域の人々との交流の場になる」「電力が通貨のようになる」などの意見が出された。
ときには突拍子もない意見も飛び出すなどし、大いに盛り上がったのち、最後に参加者全員が興味を持った意見にシールを貼って評価した。
このように、リーフの登場は、自動車というもののあり方にとどまらず、社会をも変えてしまうだけの影響力をヒシヒシと感じさせた1日であった。
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