アウディ、A1 e-tronがジルブレッタ電気自動車ラリーで総合優勝
アウディは、第2回ジルブレッタ電気自動車ラリー(Silvretta Electric Car Rally)がオーストリアのモンタフォーンで開催され、アウディが総合優勝を飾ったと発表した。
勝利を収めたのはゼッケン206を付けたA1 e-tronで、昨年のR8 e-tronに続き、2年連続の優勝となる。
同イベントは、7月7日~9日に行われた第14回ジルブレッタ(オーストリアの東アルプスに位置する山脈) クラシックラリーの一環として開催。最大傾斜15%の険しい山道で、3日間に渡って行われ、総走行距離は307km、合計の標高差は11,541mにも及ぶ。今年のラリーには合計で32台の電気自動車がエントリーしていた。
A1 e-tronの技術の基盤となるのは、リチウムイオンバッテリーで駆動される最高出力75kWの電気モーター。バッテリー容量は12kWhで、フル充電に必要な時間は30分(急速充電)または3時間未満(通常充電)。1回の充電で50kmの走行が可能だ。
充電切れによる立ち往生を回避するため、必要に応じてバッテリーを充電する内燃エンジンがトランクのフロア下に搭載されている。
A1 e-tronのハンドルを握った、アウディAGエレクトロモビリティ ストラテジー統括責任者のフランシスカス ファン ミールは、
「アルプスの山岳路で電気自動車を走らせることは、考えられるもっとも困難な状況のひとつです。私たちは、初日は注意深く運転しました。100kmを超える距離にもかかわらず、バッテリーに十分な充電量を残してゴールしました。2日目は、十分な準備が整っていたため1位でゴールすることができました。3日目の成績は2位でしたが、総合優勝を果たすにはこれで十分でした。A1 e-tronは、一切のトラブルなしに完走しました。私たちは、2012年のラリーも楽しみしています。もちろん、来年参加するためのコンセプトについて、既にいくつかのアイデアを持っています」
と述べている。
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