ポルシェ ニュー911GT3カップ、フランクフルトモーターショーでワールドプレミア
ポルシェは、ニュー911 GT3カップのワールドプレミアを、9月15日より開催されるフランクフルトモーターショーのプレスデーにおいて行うと発表した。
ニュー911GT3カップは、911 GT3カップとしては初めてリアフェンダーが44mmワイドになっており、より大型のホイールを装着するためのスペースが確保されている。フロントフェンダーもワイド化されており、フロントホイールが新しくなったことをはっきりと見て取ることができる。
搭載される水平対向6気筒エンジンは、先代モデルよりも排気量が0.2リッター増えて3.8リッターとなり、最高出力も30PS大きい450PSを発生します。また、シーケンシャル6速トランスミッションが組み合わされ、車両重量は1,200kgに抑えられている。
ニュー911GT3カップは、ひと目見ただけでフロントエンドの独特な外観とデザインによって見分けることができる。印象的なデイタイムドライビングライトは、現行の911から流用されたもので、フロントのボディパネルは911 GT3 RSと同じものである。ただしフロントのリップスポイラーは15mm低くなっているため、フロントアクスルに作用するダウンフォースが大幅に高められている。同時に、リアアクスルへのダウンフォースを高めるため、リアスポイラーの幅が1.46mから1.70mに拡大されるとともに、より高い位置に取り付けられていますが、これは国際的なFIA GT3レースに参戦している911 GT3カップRSから受け継いだ特徴である。そのほか、迫力あるエアベント開口部を備えたリアエアダムや、LEDによるテールライトは、ロードモデルから直接採り入れられたものである。
ニュー911GT3カップに搭載されるパワーユニットは、911 GT3 RSのエンジンとほぼ同じで、最高出力(450PS)や最高エンジン回転数(8,500rpm)も同じ。先代のGT3カップのエンジンと比較すると、排気量が3.6リッターから3.8リッターに拡大され、最高出力も30PSアップ。レーシングエグゾーストシステムにはフルコントロール触媒コンバータが採用され、有害物質の排出を最小限に抑えている。
フロントのフェンダーがワイドになり、リアフェンダーも張り出したことで、よりワイドなホイールを収めるための十分なスペースができた。このため、フロントには9.5J×18(先代モデルは9J×18)の軽合金3ピースホイールと、ミシュラン製24/64-18レーシングタイヤ、リアには1インチワイドになった12J×18の軽合金3ピースホイールと27/68-18タイヤが装着されている。
トラックコントロールアームにはユニボールジョイントが追加され、またブレードタイプの前後のスタビライザーは左右とも7ポジションに調整できるようになったため、個々のサーキットの特性に合わせてより精密なセッティングが可能となっている。
ニュー911GT3カップのコックピットは、以前にも増してドライバーのニーズを踏まえたものとなっている。例えばフロントリッドの上部にベントを追加したことで、ドライバーにいっそう新鮮な空気を供給できるようになっている。インフォメーションディスプレイ用の合計6個のスイッチは、ステアリングホイールに直接設置。ステアリングホイールは前後位置の調節に加え、通常のプロダクションカーと同様に高さ調節も可能になっている。
ニューポルシェ911 GT3カップはキャララホワイトのみが用意され、10月末以降の納車となる予定である。来シーズン、このマシンはF1のサポートイベントとして行われるポルシェ・モービル1 スーパーカップをはじめ、ドイツ、アジア、日本、イタリアで開催されるポルシェ カレラカップや、北米と中東で行われるGT3カップチャレンジなど、7戦に投入される予定である。
■ポルシェ911 GT3 カップ 2010年モデル 車両本体価格
¥19,950,000
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