【WTCC第9戦】シトロエン、ロペスが今季7勝目を挙げチャンピオンに大きく前進
FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第9戦の日本ラウンドが開催され、シトロエンのホセ‐マリア・ロペス選手がレース1のスタートでトップを奪い独走。初開催となるツインリンクもてぎで、最初の勝者となった。
ロペス選手は今季7勝目を挙げ、チャンピオン獲得に大きく前進し、連覇は目前となった。
予選2番手のロペス選手は、スタートでトップに立ち、後続を引き離しながらレースを支配した。13周のレースを危なげなく独走してチェッカーフラッグを受け、シトロエンは開幕以来全大会での勝利を継続している。これでロペスは今季7勝目、シリーズポイントでも2番手以下を大きく引き離した。
予選3番手のセバスチャン・ローブ選手、5番手のマー・チンホワ選手、7番手のイヴァン・ミューラー選手は、シトロエン同士で激しい4番手争いを展開。白熱したバトルでファンを沸かせた。
リバースグリッドで行われるレース2では、ロペス選手にタイヤトラブル、ミューラー選手にボンネットが開くトラブルが発生し、両者ともに優勝争いから脱落。6番手スタートのチンホワ選手、8番手スタートのローブ選手が上位争いを展開した。
レース中盤、5番手に上がったローブ選手と6番手のチンホワ選手は、さらに上位を目指す。追い抜きの難しいコースで両車は超接近戦を演じ、ローブ選手は表彰台目前の4位、チンホワ選手は5位となった。
ホセ‐マリア・ロペス選手のコメント
「日本はなかなか相性のいい国です。レース1はいいスタートができ、1コーナー手前でトップに立ち、優勝することができました。このサーキットでは60kgのウェイトハンディは非常に不利なので、首位を守ることは大変だと思いましたが、後続を引き離して優勝することができました。」
セバスチャン・ローブ選手のコメント
「レース1のスタートではラインの選択を間違えました。そのため、本当はいい結果が出せたかもしれないのに、身動きが取れなくなっていくつか順位を落としました。レース2はスタートでほぼ結果が決まってしまいましたが、ライバルとのバトルは、とてもエキサイティングでした。」
マー・チンホワ選手のコメント
「マシンはフリープラクティスから感触が良く、レース1ではまずセブを、次にイヴァン(ミ ューラー)を破りました。レー ス2では、他車に押し出され、私のレースは台無しになりました。あれがなければ、表彰台を狙えたと思います。次戦は私の故郷の上海で開催されるので、本当に楽しみです。」
イヴァン・ミューラー選手のコメント
「最高の週末にはなりませんでした。マシンには100%満足できませんでしたが、ベストを尽くしました。スタートは両レースとも上々で、特にレース2はうまくいきました。アクシデントがなければ、表彰台にも立てたと思います。」
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