トヨタ マークX 500km実燃費レビュー【vol.3 200-300km】(1/2)
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- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
優れた乗用車のシートは、ホールド性と実用性を高い次元でバランスさせて設計されるものだが、マークXのシートにはホールド性が足りない。山道のように、クルマが右に左に、上に下にと動きながら走るところでは明らかに役不足なのだ。
クルマがどう動いても、身体はシートの中に収まって動かないように固定されていなければならない。しかし、マークXではそれがなされていないから、身体が振り回されてしまう。
振り回されないようにと、ドライバーは自分で自分の身体を支えなければならず、できることといったら肩と腕を緊張させてハンドルにしがみつくしか方法がない。これは、運転しにくい上に、とても疲れる。
シートの形状が平板な上に、中に詰め込まれているクッション材が貧弱だから、腰掛けて体重が掛かった分だけ沈み込んでしまう。
反発する力が弱いから、太腿と尻が運転を続けていくうちにシートフレームの間に落ち込んでいってしまうのだ。
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