ほんま、贅沢やなぁ・・・メルセデス・ベンツ 新型 Gクラス「G550」(AMG V8 4.0ツインターボ) ショートインプレッション(2/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志・茂呂幸正
基本骨格は37年前から変わりません
Gクラスのプロフィールなんて今更語るまでもないけど、やっぱり何度聞いても凄いなと思うのは、1979年に誕生して実に37年、そのあいだほとんど外観を変えてこなかったという点に尽きる。そしてその骨格として、1979年から同じラダーフレームを使い続けてきているという点にも改めて感激する。
ご存知の通り、メルセデス・ベンツの安全に関する執念はハンパじゃない。衝突に関する技術力においては、世界をリードするメーカーのうちのひとつでもある。だから、「単に外観を変えたくないから」という理由で旧いラダーフレームを使い続けているわけでは決してない。
「37年前から現在の乗員保護基準をクリアする骨格を持っていた」
のだ。
正確に言えば、歩行者安全保護のためにバンパーを少し前に出してさらなる衝突基準の向上を図っているのだが、基本設計は元のまま。変わらないことがイイっていうんじゃない、変えなくていいことがスゴイのである。なんと減価償却率のいい骨格だろうか!(違)
オリジナルデザインの完成度の高さに改めて驚かされる
そしてなにより、これをベースに作り上げられた大元のデザインが、非常に完成度の高いものであったこと。
単にクラシカルというだけでなく、いつの時代にあっても古臭さを感じさせないというのは、もちろん近代風にLEDライトを備えたりメタル装飾を増やしたり、また念願だったキノコミラー(補助確認装置として着けられていたサイドアンダーミラーのこと)の廃止などでリファインさせてはいるものの、そうたやすいことではない。
長く愛されるデザインなんてなかなか生み出せるものじゃないなと、生まれては泡のように消えて行ったアレコレをつい思い出してしまう。
[Gクラスの本質について改めて考察・・・次ページへ続く]
この記事にコメントする