マツダは本当に赤字覚悟で新型ロータリーエンジン搭載「RX-9」を開発するのか!?(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
RE復活を熱望するファンも800万円超えでは…
結果、800万円の頒価予定が、1000万円を大きく超えることだって大いにありうる。投資した分の見返りがあるかとなれば「売れなければ意味なし!」。
御存知の通り高額車は「最初から成功する」という甘いジャンルじゃない。何世代かにわたり、少しずつ名声を高めていかなければならない。
10年間休まず改良を加えてきた日産GT-Rですら、開発したコストを回収出来ていないと言われているほど。「ロータリーエンジン復活を!」と訴える外野のファン達だって800万円超えのクルマなど買えまい。
ロータリーエンジンを残し、ムダにならない方法とは
さて。ロータリーエンジンを残しながらムダ使いにならない方法はあるか?
競技車両用として作れば良い。例えば日本で行われている『スーパーGT』なら、レギュレーションを若干変えることで参加出来る可能性大。
市販エンジンが前提となっているジャンルに出場するのなら、東京モーターショーに出展された超カッコ良い『RXヴィジョン』を燃費の良いパワーユニットとロータリーが両方載るクルマにしておき、魅力的な価格で売るという手もいい。
ロータリーエンジンはチューニングして競技に使えばいいだろう。いずれにしろ800万円超えの専用車は失敗必至の選択だと思う。
[Text:国沢光宏]
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