宮城光さん/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏/オートックワン編集部
宮城光さんの愛車は硬派仕様の「ロータス エキシージ」!
今回のゲストは宮城光さん!
1982年に2輪界に彗星のごとく現れ、天才ライダーと謳われた宮城さん。超一流2輪ライダーでありながら、4輪レースでも1999年にスーパー耐久でクラスチャンピオンを獲得されるなど、カテゴリーを越えた素晴らしい経歴をお持ちでいらっしゃいます。
現在は、その軽妙な語り口からMotoGPの解説としても活動されていらっしゃる他、ドライビングインストラクターとして、ジャーナリストとしても活躍されておられます。
そんな宮城さん、かなりハードコアなクルマ好き!
愛車はご本人曰くの『変態ロータス』(爆笑!)こと『ロータス エキシージホンダ』でした。
―どうしてこのクルマを選んだんでしょうか?
パワステの付いてないスポーツカーに乗りたかったんです。
―…またどうして?
操作感がダイレクトやんか。パワーステアリングがなければ、舵の入れ方も重たければ重いし、転がってくれば軽くなるでしょう。そういうものを体感していたかったんです。
―乗り心地・使い勝手は二の次でよかった、ということですか?
僕はね、『運転すること』しか考えてないからね、いつも。
だからあのクルマはパワステもないし、ブレーキのマスターバックも外してるんです。マスターバックっていうのは、軽く踏んでもブレーキがかかるという装置(注・エンジンの吸気負荷を利用してブレーキペダルの踏力を倍増する)なんですけどね。
現代の普通乗用車で言えばエンジンを切ってブレーキを踏んでも、クルマは止まらないよね。僕のはそれを外したんです。
―きっちりとブレーキをかけるためには、メッチャ踏まないと掛からないですよね。雨の日なんか、怖くないですか?
怖いよ(笑)。でもABSは残してるんです。これは安全装置だから。
だから、自分がラクをするモノは外してるんです。でもパワーウインドウは付けてるし、エアコンもステレオもあった方がいい。これらは残してるんですよ、デート出来へんようになるから(笑)。でもブレーキは硬い方がいいから。
―う~ん、居住性は高く、運転は原始的に、という感じですね?非常にストイックに感じられるんですが・・・なんで?(笑)かなりドMっぽいんですけど。
変態的やんね(笑)。でもちゃんと理由があって、僕、ツインリンクもてぎ(栃木県にあるサーキット)の、『ホンダコレクションホール』(ホンダの往年のレーシングマシンや市販車が展示される3階建の博物館)のテストドライバーをやってるんですよ。
この間もYahooニュースのトップにも出たんだけどね、昔のF1を走らせたりしてるねん。
―すごい!
2輪も4輪も僕がテストをしてるんだけど、セナとかベルガーが乗っていたF1マシンも、定期的に走らせているんだけど、それをテストするのに、自分のドライビングをベストな状態にキープしておきたいと思っているんですよ。
―日常もトレーニングなんですね!
うん、だって鈴鹿のコースレコードを持ってるマシンだったりするんやで!
これを1年に1度くらい走らせるんだけど、壊すわけにはいかないから。日本のモータースポーツファンの宝だからね。だからこそ普段からきちんと乗れる自分でいたい。
それで選んだのがロータスかい!って感じなんやけど(笑)
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