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試乗レポート 2006/8/25 14:16

レクサス LS 海外試乗レポート(松下宏編)

関連: レクサス LS Text: 松下 宏 Photo: トヨタ自動車株式会社
レクサス LS 海外試乗レポート(松下宏編)

圧倒的な静かさと走りの滑らかさ

走り出してすぐに感じるのは圧倒的な静かさと走りの滑らかさだ。

セルシオ/LSの初代モデル以来、静かさや滑らかさは大きな特徴とされてきた。最近では世界の高級車がこぞってセルシオ/LSの静粛性をベンチマークするほどになっていた。その静粛性や滑らかさを一段と高いレベルにまで高めたのが今回のLS460で、もはやこれはレクサスブランドに固有の価値になったといえると思う。

静粛性というか、音に対する感覚に関しては日本人と欧米人の間に大きな違いがあるようにも思うが、それを超えてLS460は高い価値を提示していると思う。この静粛性や滑らかな走りという価値がLS460の最大の注目点である。

実際、静かな走りは走り出してすぐの段階から高速クルージングに至るまでずっと維持される。アウトバーンのドイツ側では時速200km前後での走りも試すことができたが、そんな状況でも室内はとても静かなのだ。LS460で走る時速180kmの社内は、並みのクルマの時速120km程度にも匹敵するくらいの印象である。強いていえば、全体に静かなクルマなので加速時のエンジン音だけがやや感じられたが、せいぜいその程度である。

世界初の8速ATを採用

走りの滑らかさも凄い。新たに世界初の8速ATを採用したことで、走りの滑らかさは格段に優れたものになった。ワイドなギア比の間隔をクロスさせることで、変速時にほとんどショックを感じることのないスムーズな加速を実現する。相当に意識していないと今どのギアを使って走っているのか分からなくなるほどだ。

8速ギアのギア比がハイギアードになったことは、高速クルージング時の静粛性の高さや燃費の良さにも貢献しているはずだ。ただ、高速走行時には間違いなく8速ギアまで使えるが、市街地などでは使い切れないことも多いと思われる。そのあたりのメリット/デメリットも見極める必要がある。

新しく開発されたV型8気筒4.6Lエンジンは、先にGSなどに搭載されているV型6気筒の3.5Lエンジンを8気筒化したもの。直噴とポート噴射を併せ持つ燃料噴射システムを採用することで、280kW(380ps)と493N・mという高い動力性能を発揮する。車両重量は2t級のものとなるが、それを全く感じさせない加速フィールが味わえる。

レクサスLSであることの強い主張が欲しい

足回りは電子制御エアサスペンションならではの柔らかな乗り心地ながら、ワインディングなどを走らせてもしっかり安定感のある走りを見せる。欲を言えば高速時やワインディングなどでの操舵フィールがさらに確かなものであって欲しいと思うが、全体的には不満のない走りだ。試乗車には18インチタイヤ仕様と19インチタイヤ仕様とがあったが、どちらも優れた乗り心地を実現していた。

最後に、LS460はトヨタの最新技術を盛り込んで現在の時点での最高のクルマに仕上げられたと思うが、まだ何か足りないものがあるようにも思う。LS460ならではのアクの強さのようなものが欲しい。静粛性や滑らかさはレクサスのブランド価値に昇華したが、それ以外にレクサスLSであることの主張が足りないように思うのだ。強い主張を持ったクルマになることで、レクサスのブランド価値はさらに高まると思う。

筆者: 松下 宏

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