トヨタ プリウスPHV 発表会速報
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
最近、街中でよく見かけるトヨタ プリウス。1ヶ月の登録台数が約3万台を誇るのだから、当たり前なのかもしれないが、これだけ爆発的にプリウスが売れるとは、1年前までは考えられなかったことだ。
その現行プリウスSグレードをベースに開発されたプリウス PHV(プラグインハイブリッド)がついに12月14日発表された。
とはいっても、官公庁や、企業向けのリース販売を2010年前半からスタートするということなので、一般ユーザーへの市販化はまだ先の話だ。今回のトヨタの発表では2年後の市販化を目指し、数万台規模での販売、さらには一般ユーザーの手に届く価格で販売したいとのこと。
まずは日本国内に230台、米国に150台、欧州に200台、その他の国や地域に20台と約600台を市場導入する。トヨタは、2015~2020年くらいの将来モビリティの棲み分けで近距離用に電気自動車(EV)を、長距離などの移動に適した乗用車にハイブリッド(HV)やプラグインハイブリッド(PHV)を、そして大型トラックやバスなどには燃料電池ハイブリッド車(FCHV)で対応するという構想を掲げている。
今回のPHV導入をスタートに2012年にはコンパクトEVを、2015年にはFCHVの導入が予定されている。その中でもインフラさえ整えば、急速な普及が見込まれるEVとPHVで、電気利用の普及を目指す考えだ。
さて、話をプリウスPHVに戻すと、注目される燃費は充電エネルギーを利用することによる“プラグインハイブリッド燃費”で、驚きの57.0km/Lを実現。
この走行モードは新燃費基準であるJC08モードによるもので、限りなく実燃費に近い数字という。さらに最近騒がれているCO2排出量も同クラスガソリン車から比べると、約6割も減少するというから、これからの環境対応車としては文句ない実力だ。
また、深夜電力を利用した場合のランニングコストを計算すると、約8割近いコスト削減になる。これだけの数字を見ただけでもいち早い市場導入を期待したいが、現時点での2次電池コストなどを考えると、まだ難しいようだ。
ただ最近の自動車市場の開発スピードは年々増している。各社挙って開発に凌ぎを削ることで、より良いクルマが誕生してくれるのを待つばかりだ。
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