マツダ 新型BセグメントSUV『CX-3』をLAオートショー2014でワールドプレミア ~直線的な魂動デザインに国内ではSKYACTIV-D 1.5を搭載~(1/3)

  • 筆者: 川端 由美
  • カメラマン:川端由美/マツダ株式会社/Mazda USA

「いい意味」で期待は裏切られた

新型「Mazda CX-3」
新型「Mazda CX-3」

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世界に数ある、いや、アメリカにも数あるモーターショーのなかでも、ロサンゼルスオートショーの特徴は、デザインと環境の最先端が見られることだ。決して、「感謝祭の翌日から始まるクリスマスセールが目当てなの」というわけではない。断じて。その前夜、マツダが新型「CX-3」を限られたジャーナリストに見せるというのだから、当然、デザインに注目が集まった。

場所は、ロサンゼルス郊外のハリウッド。この辺りには、大小様々なスタジオがあり、発表の会場もそうした場所のひとつ。門番のスタッフに「Mazda?」と聞かれて、Yesと答えると、奥を指さしながら「Red carpet」と言われた。マツダのロゴを背景にレッドカーペットを歩きながら写真を撮る、そんなシーンを想定したエントランスだ。

中に入ると、真っ黒な背景に鮮やかな赤を基調としたライティングがほどこされており、最近のマツダのコミュニケーションカラーであるソウルレッドプレミアムメタリックを思い起こさせる。そんな前置きから、「いかにも、ハリウッド」といった演出を予想していたのだが、いい意味で期待は裏切られた。

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過度な演出なしに、クルマの魅力で勝負した清々しいプレゼンテーション

ロサンゼルスモーターショー2014の様子
ロサンゼルスモーターショー2014の様子

はじめにマツダ株式会社 小飼雅道社長が登壇し、日本語で短めなスピーチを行ったあと、北米マツダの社長兼CEOであるジェームズ・オサリバン氏が母国語で語る。会社の顔が簡潔な挨拶をして、地元の代表にハンドオーバーする作戦だ。

それに続く、デザイン部門のプレゼンテーションも好印象だった。チーフ・デザイナーの前田育男氏が自分らしい言葉を選んだ英語で素直に語ったあと、北米、欧州のデザイン部門を統括する人物が登壇して、各地のチームがフィロソフィーを共有しながら、このクルマをデザインしたことを伝えた。前田氏の言葉に偽りがないことを裏付けるかのように、だ。ダンスもなければ、花火をあげるわけでもない。過度な演出なしに、クルマの魅力で勝負した清々しいプレゼンテーションである。

裏を返せば、よほどクルマに自信がなければ、これほど削ぎ落とした発表はできない。

が、実際に「CX-3」を目のあたりにすると、彼らがそう決心した理由がわかる。全長4275☓全幅1765☓全高1550mmのスリーサイズに2570mmのホイールベースを持つことから「デミオ」をベースにしていることは察しがつくが、215/50R18の大径タイヤを履いて、ホイールアーチが強調されたSUVルックを纏うゆえに小さなクルマという印象はない。ただし、最近流行りのBセグメントのSUV、日産「ジューク」、ホンダ「ヴェゼル」、フォード「エコスポーツ」といったライバルと比べると、凝縮感のあるスタイリングをまとっている。

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川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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