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エスクテリア
新型ストリームのエクステリアは、高性能なスポーツクーペを思わせる躍動的なデザインを目指し、都会を低い姿勢で疾走するアグレッシブな狼をイメージした「シルバーウルフ」をキーワードにデザインされている。低全高化を達成したうえで、流れるようなサイドウインドウとルーライン、大きく傾斜させたリアガラスによって、低くスピード感のあるシルエットを実現。そのうえで、前後フェンダーを張り出させながらフロント、リアともに絞り込み、さらに大径タイヤを採用することでワイドスタンスを強調し、フロントマスクに狼をイメージした精悍な表情を与えるなど、走りの力強さ、俊敏さを感じさせる躍動的なスタイリングを完成している。
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リアビュー
上下、左右方向ともに絞り込んだ造形とし、軽快な走りのよさを表現。リアコンビネーションランプも、リアガラスに合わせて傾斜させるとともにサイドにも大きく回りこませる三次元形状としたほか、リアフェンダーのフレア形状をテールゲートに回り込ませることで、ワイド感と躍動感を生み出している。
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フロントビュー
ヘッドライトを切れ長な形状とし、立体的で緻密な造形のサブリフレクターにより、獲物を狙う狼の鋭い目つきを表現。さらに存在感のあるフロントグリルと一体感を持たせながら、サイドへ大きく回りこませることでワイド感を強調している。加えて、スポーティなエアロ形状のフロントバンパーや張り出したフロントフェンダー、狼の眉間をイメージしたボンネットの立体造形と合わせ、アグレッシブで精悍な表情をつくり出している。
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リアスタイリング
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サイドビュー
スポーツクーペのようにリアガラスを傾斜させ、縦基調のリアコンビネーションランプとサイドウィンドウの造形によって、さらに傾斜したイメージを強調し、3列目を感じさせないスポーティな印象を与える新型ストリームのサイドビュー。さらに大径タイヤに加え、前後ともにスポーティなエアロフォルムバンパーを採用し、サイドシルはガーニッシュを用いないすっきりとしたエアロ表現を実現。ダイナミックな立体感、スピード感を全身で表現している。
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インテリア
新型ストリームのインテリアは、機能的でスポーティなコックピットまわりと、仕立てのよいハイセンスな空間との融合を目指してデザインされた。コックピットまわりは、表示系を見やすく配置するとともにセンターパネルをドライバー側に向けるなど、使いやすさを追求。インストルメントパネルは内部構造をコンパクト化し、足元スペースにゆとりを持たせたうえで、助手席に面した部分にソフトな素材を採用することで、助手席乗員にやわらかな安心感をもたらす。また、全列にわたり、隅々までフラットなフロアや収蔵装備の使いやすさを追求し、くつろぎ感や使い勝手を向上。落ち着いた配色や上質な素材がモダンな質感を生み出している。
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1列目シート
すっきりとしたデザインとしながらシートクッション、シートバックともにサイズを拡大し、サイドサポート部の張り出しを大きくするなど、座り心地とホールド性が高められた新型ストリームのフロントシート。シートクッションは従来モデルに比べ、長さを10mm拡大したうえで、低反発ウレタンクッションの採用や、前後方向のスプリングピッチの幅広化によって衝動吸収性を大きく向上。しかもスプリングを後ろ下がりに設定するなどシート奥に自然に引き込まれる形状となった。シートバックは、25mm高く、20mm幅広くしたうえで、柔軟性のある樹脂プレートによるスプリングで支持。体格の違いや姿勢の変化に追従し、常に安定したフィット感が得られる。
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2列目シート
2列目には6:4分割式スライドシートを採用。シートバックを先代モデルに比べ25mm高くしたほか、シートクッションのフレームまわりのレイアウトを工夫するなど細かな配慮を積み重ね、座り心地を向上させた。
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3列目シート
3列目にはリクライニング機構付の5:5分割可倒式シートを採用。シートバックは先代モデルより85mm高くなり、シートクッションにS字型スプリングを採用し、ストローク量を増加。座り心地を増加させている。
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ラゲッジ
荷室には、左右2分割式のリッド付収納を装備。リッド表面のカーペット張り、裏側は汚れたものでも気兼ねなく置ける樹脂仕上げになっている。また、リッドは左右それぞれを収納スペース底面に納めることもできる。これらにより、左右分割でリバーシブルに使えるうえ、リッド付の床下収納にも、深さのあるラゲッジスペースにもアレンジができ、用途に応じてマルチに活用できる。
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フォールダウン機構
2列目/3列目ともに、ヘッドレストをはずす必要がないワンアクションの簡単操作。2列目シートはシートクッション横のリクライニングレバーを、3列目シートはテールゲート側からの操作にも配慮したショルダー部のリング付ストラップを引き上げることで作動する。左右分割でフォールディングするため、乗車人数や荷物量に応じてフレキシブルに対応できる。
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シートアレンジ
2列目シートは6:4分割で、3列目シートは5:5分割。シンプルな操作で多彩なシートアレンジが可能となっている。
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タイヤ&ホイール
X、Gには15インチのスチールホイール+フルホイールキャップに205/65R15のタイヤが装備される。
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1.8リッター「可変吸気制御」i-VTECエンジン
新型ストリームのエンジンは、新開発の2リッターエンジンと、シビックでも採用される1.8リッターの2タイプをラインナップ。1.8リッターエンジンは、「可変吸気制御」i-VTECシステムに加え、最適な吸気慣性効果が得られる可変管長インテークマニホールドを採用。103kW(140ps)、174N・M(17.7kg-m)を発揮する。さらに10・15モード燃費14.8km/Lを達成し、「平成22年度燃費基準+10%レベル」をクリア。国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得するなど、高水準の環境性能を実現している。
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エンブレム
新型ストリームでは、モデルロゴ・エンブレムも変更。先代モデルの筆記体調から大文字のブロック体調のものにリファイルされた。
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RSZ
新型ストリームでは、アブレートは設定されず、スポーティグレードとして「RSZ」が設定される。 RSZ専用エステリアとして、フォグライト、スポーティフロントグリル(ダーククロームメッキ/メッキタイプ)、カラードサイドシルガーニッシュ、フロントスポイラー&ストレーキ、ダーククロームメッキ・アウタードアハンドル、ダーククロームメッキ・ヘドライトサイドリフレクター、RSZエンブレム(フロントグリル/テールゲート)、ディスチャージヘッドライト、17インチアルミホイール+205/55R17タイヤが装備される。
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リアビュー
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フロントビュー
メッシュタイプのグリルにRSZエンブレムが採用されるRSZのフロントビュー。ディスチャージヘッドライト、フロントスポイラー、フォグランプが採用され、新型ストリームのもつスポティなイメージをより一層際立たせる。
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リアスタイリング
標準グレードとデザイン上の違いはないものの、テールゲートに装着される「RSZ」の赤いエンブレムがスポーティグレードを認識させるRSZのリアスタイリング。
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サイドビュー
17インチアルミホイール+205/55R17タイヤを装着し、引き締まった印象を与えるRSZのサイドビュー。
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インパネ
ステアリングホイールからスムーズに持ちかえられるインパネシフトを採用。セレクトノブをコンパクト化し、女性でも操作しやすいサイズとなった。ステアリングホイールは、操作性や握りやすさが追及され、各部の断面形状をそれぞれ適切に設計。特に左右スポーク付近では、親指に当たる部分をくぼませることで握りやすくなっている。また、適切なドライビングポジションに調整できるステアリングのチルト&テレスコピック機構やシートハイトアジャスターが採用される。
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メーター
新型ストリームでは、大径の2眼メーターを採用。文字サイズを大きくするとともに文字色をパールホワイトとし、さらに常時点灯式とすることで視認性を高めている。メタリック色の文字盤は、金属感のあるヘアライン調デザインを施し、その周囲に金属調のリングを配置。スモールランプ点灯時には、リング内側にブルーの間接照明が灯り、昼間と夜間で異なった上質感を演出する。また、メーター中央上部には、オド/トリップメーターや外気温、平均燃費を表示する液晶ツイントリップメーターを設置。IHCC装着車にはマルチインフォメーション・ディスプレイが備わる。
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ステアリングスイッチ
RSZはCVT/5速ATともに、ステアリングホイールから手を放さずにマニュアル感覚のシフト操作が行えるパドルシフトを備えた上で、制御を高知能化。Dポジションで走行中にパドル操作を行うと自動的にマニュアル変速モードとなり、その後走行状態やパドルシフトスイッチ操作、アクセルペダルの操作量を検地し、自動的に自動変速モードに復帰。変速モードの切り換え操作を必要とせずパドル操作が行える。なお、Sポジションでパドル操作をしたときには、自動変速モードに復帰しないマニュアル変速モードとなる。
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トルクコンバーター付CVT
G、2.0RSZのFF車には、トルクコンバーター付CVTを採用。ドライバーのアクセル操作や路面の勾配などから走行状況を判断し、スポーツ走行や低燃費走行、その時々に最適なエンジンブレーキの発生など、ドライバーの意志に、より忠実な変速制御を実現する。さらに、コーナリング時の横Gを算出し、スポーティな走行状況であることを判断するとアクセルオフ時のエンジン回転数を高めに保持し、効果的なエンジンブレーキと最加速時のハイレスポンスな駆動力が得られるコーナリングGシフト制御を採用したほか、VSAやDBW、IHCCなどとの協調により、いっそうスムーズな走行フィールを可能にする。
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ドアハンドル
RSZグレードには、ダーククロームメッキが施されたアウタードアハンドルが採用される。 また全グレードにメーカーオプションされるHondaスマートキーは、携帯することでドアやテールゲートの施錠/解錠とイグニッション操作が行える。
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RSZ専用インテリア
RSZグレードには、スポーティなブラック内装が採用される。シートとステアリングホイールにシルバー調のステッチを入れるとともに、金属調装飾を各所に配置。ブラックとシルバーのコントラストによる渋みのある引き締まったイメージとしている。
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17インチアルミホイール
RSZグレードには、17インチアルミホイール+205/55R17タイヤが奢られる。
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新開発2リッター「可変吸気量制御」i-VTECエンジン
新型ストリームに採用される新開発2リッターエンジンは、エネルギー効率を高める「可変吸気量制御」i-VTECシステムに加え、全域でトルクフルな特性が得られる3ステージ可変管長インテークマニホールドを採用。また、バランサーを採用し、ロアブロックに鉄を鋳込むなど、低速からスムーズな力強さと静粛性を両立している。それらにより110kW(150ps)、190N・m(19.4kg-m)を発揮するとともに、さらに10・15モード燃費14.8km/Lを達成し、「平成22年度燃費基準+10%レベル」をクリア。国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得するなど、高水準の環境性能を実現している。
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クリーン性能
リニアA/FセンサーやO2センサーに加えエアフローメーターとアップセンサーの採用により、空燃比制御をさらに高精度化。燃料ガスそのものをクリーン化している。そのうえで、シリンダーヘッド内の燃料ガスを集合させるエキゾーストマニホールド一体構造により、燃料ガスの熱損失を大幅に低減。さらに、シリンダーヘッド直下に2ベッドキャタライザーを設置し、キャタライザーの早期活性化を実現することでコールドスタート時の浄化性能を高めている。結果、優れたクリーン性能を実現し、全タイプで国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得している。
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ディスチャージヘッドライト
ディスチャージヘッドライト(ロービーム、オートレベリング/オートライトコントロール機構付)を設定。RSZに標準装備。X、Gにはメーカーオプションとして設定される。
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オデッセイ比較
兄貴分であるオデッセイと並べてみると、新型ストリームの立体感のあるデザインが際立つ。
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オデッセイ比較2
新型ストリームは全長4,570mm×全幅1,695mm×全高1,545mm。オデッセイと比較して、全高は同じ。全長で200mm、全幅で105mm小さい。ちなみに価格を比べると、オデッセイ アブソルート(2.4/FF)が278万円、ストリーム RSZ(2.0/FF)で228万円で、その差は50万。
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