ホンダ ステップワゴン 試乗レポート/松下宏(3/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:原田淳
高い走行性能・安定性は新型でも健在
前述のように、今回のモデルから搭載エンジンが変更されている。従来のエンジンは内径×行程が同じ数値となるスクエア型だったが、今回のモデルではトルク特性に優れたロングストローク型となった。
スポーツタイプのクルマなら高回転型のエンジンであるほど良いが、ミニバンの特性を考えたらトルク重視のエンジンが好ましいのは当然だ。トランスミッションはFF車がCVTになり、4WD車が5速ATになった。従来のモデルでは全車とも4速ATであったことを考えると、これは大幅な進化である。
基本プラットフォームは従来のモデルからキャリーオーバーしているので、低床・低重心パッケージは変わらない。全高が高くなったことはやや不利な方向に働く要素だが、基本的に走りの安定性が高いのがステップワゴンの特徴である。
安全装備は、標準系とスパーダそれぞれの最上級グレードにサイド&カーテンエアバッグやVSA+ヒルスタートアシスト、アダプティブ・クルーズコントロール、追突軽減ブレーキなどが標準で装備される。
でも、他のグレードでは追突軽減ブレーキなどは選べず、VSAもグレードによってはオプション設定されたり設定自体が無くなってしまう。このあたりの設定も微妙なものだ。
この記事にコメントする