豊富な機能に割安な価格・・今度の新型フリードは“買い”だ!【徹底解説】(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
ミニバンの魅力を凝縮した「ホンダ フリード」がフルモデルチェンジ!
「ホンダ フリード」は、1.5リッターエンジンを搭載したコンパクトミニバンの主力車種。
全長が4300mmを下まわるボディながらも全高は1700mmを超えていて、スライドドアも装着する。運転のしやすいサイズのボディにミニバンの魅力を凝縮した。
このフリードが2016年9月16日にフルモデルチェンジを実施して、機能を大幅に向上させた。
フリードスパイクは「フリードプラス」名前を変えて継続
まずは新型のバリエーション構成だが、3列シートの「フリード」と2列シートで荷室の機能を高めた「フリードプラス」を用意する。
フリードプラスは先代フリードスパイクの後継で、新型はフロントマスクなど外観デザインを共通化した。ただし車内後部の造りは異なり、積載性に優れている。
全長はフリードが4265mm、フリードプラスは4295mm(4WDは4265mm)。全幅は全車が1695mmだから、ミニバンの中ではコンパクトだ。最小回転半径も5.2mに収まり、狭い裏道などでも運転がしやすい。
プラットフォームは先代型と共通で、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値も2740mmだから変更はない。床面地上高はスライドドア部分で390mmだから先代型と同じだ。
だが、床はステップワゴンと同等に低めに設定されており、子供や高齢者も乗り降りしやすい。
主にボディの上側が変更を受けたが、ハイブリッドの駆動用リチウムイオン電池と制御機能は搭載位置を変更した。従来型は車内の後部に搭載したが、新型では4WDを設定することもあって前席の下に移している。
フリードプラスの荷室にはボードが備わり、後席をたためば車中泊も
一方、フリードプラスのラゲッジはユニークで、荷室後部の床がスロープ状に後方へ傾斜している。
車椅子に座った状態で乗車する福祉車両とボディを共通化したためだ。荷室後端の床面地上高は335mmと低く、3列シートのフリード以上に収納性が優れる。ユーティリティボードを使うとフラットな空間になって、後席を畳めば車中泊も可能。
この時にはボードの下側に位置するスロープ部分がアンダーボックスになって荷物を積みやすい。荷室を2階建てにして容量を拡大した。
フリード、同プラスともに先代型に比べると2列目シートのスライド量を拡大して、足をゆったりと伸ばして座れるようにしたことも注目される。
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