欧州プレミアムワゴン 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
今回はBMW5シリーズツーリング、メルセデス・ベンツEクラスワゴン、ボルボXC70という、欧州プレミアムワゴン3台。
6年ぶりのフルモデルチェンジとなる6代目BMW5シリーズは、2010年3月のセダンに続いて、9月にはツーリングが発売。エンジンは直6の2.5リッターと3リッターの自然吸気を搭載する「523i」(640万円)、「528i」(745万円)、3リッター直噴ツインスクロールターボを搭載した「535i」(865万円)の3タイプで、セダンにはある4.4リッターV8ツインターボの「550i」はない。
メルセデス・ベンツEクラスワゴンは、セダンの約1年後となる2010年2月に発売。「E250CGIブルーエフィシェンシー」、「E300」、「E350アバンギャルド」、「E3504MATICアバンギャルド」、「E550アバンギャルド」、「E63AMG」、「E350ブルーテックアバンギャルド」という7グレードがラインアップ。中でもクリーンディーゼルを搭載するE350ブルーテックアバンギャルドの注目度は高い。
2010年4月にはクリーンディーゼル補助の対象に認定され、同8月の一部改良では、装備品やオプション設定の拡充が図られた。価格帯は669万円(E250CGIブルーエフィシェンシー)~1530万円(E63AMG)で、E350ブルーテックアバンギャルドは833万円。
ボルボXC70は、2007年10月にV70とともに発売された。本来であればV70を取り上げるべきところだが、ステーションワゴンのV70をベースに SUVテイストを融合させたXC70は、ボルボの特色を色濃く感じさせ、実際に人気も高いことから、あえてXC70を持ち込んだ。
当初は3.2リッター直6の自然吸気エンジンが搭載されていたが、2009年7月より3リッター直列6気筒ターボに変更され、2010年7月には改良型の新エンジンに換装。「T6SEAWD」のみのモノグレード設定で、価格629万円。
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