欧州プレミアムワゴン 徹底比較(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
際立つスポーティテイスト
多車種展開を図るBMWの実用車というと、近年ではSUV(BMWでは「SAV」という)のXシリーズのイメージが強くなっている中で、5シリーズツーリングは、少々難しい位置づけとなっている感もなくはない。
しかし、こうして触れると、X5ではなしえない身軽さを感じさせる。やはり5シリーズのワゴンである。燃費のよさも魅力となるに違いない。
今回のライバルに対しては、スポーティさの際立つクルマでもある。
上級モデルとして528iと535iがあり、2010年10月には、いずれもエコカー減税に適合したこともニュースである。
ただし、それら上級モデルを含めても、標準装備品や走りの満足度を総合的に考え合わせても、523iのコストパフォーマンスの高さは魅力的といえるだろう。
期待に応えるまさにオールマイティ
もっとも万能でかつ、あらゆる要素において良さを実感させるのがEクラスワゴン。
荷室容量というワゴンの基本的な部分においても、無理を感じさせることなく、さりげなく最大の数値を出している。ルックス面でも、これまで2世代の柔和なイメージから、押し出し感のあるマスクになったのもよかったと思う。
高価だが、このクルマを求めるユーザーの期待に応えていると思う。
走りについても、今回の中でもっともまとまりがよい。まさにオールマイティ(=すべてにおいて強い)といえる高級ワゴンである。
加えて、ディーゼルファン待望のブルーテックがすでに日本に導入されていることも強み。
さらに、ベース車両とクリーンディーゼル車との差額の1/2を補助するクリーンディーゼル自動車導入費補助制度の対象車に認定されたことで、このクルマの場合、最大40万円の補助金を受けられ、エコカー減税による取得税、重量税の免税と合わせると80万円以上の優遇を受けることが可能であることもポイントだ。
割安感とオリジナリティを感じさせる
XCの名前が与えられたこのクルマは、分類上はSUVに属するが、本質的にはステーションワゴンといえる。
そして、このXCのようなモデルが選べるのもボルボのオリジナリティに違いない。ただし、ベース車であるV70も含め、日本で使うには、とくに全幅が大きくなりすぎた感はあるのは否めない。
反面、「安全」神話への期待に応える数々の装備、ワゴンとしてのユーティリティ性能の高さも、満足感は大きいと思われ、内容を考えると、上記2モデルよりもはるかに割安感がある。
V70を含めると、ノルディックの449万円~を選ぶことができるし、3リッターターボエンジンを積み、先進のAWDシステムや充実した安全装備を持つ今回のXC70 TCSEAWDですら、BMW523iを下回る価格である。
また、2011年モデルより、輸入車初となる5年間無料のメンテナンスプログラム「ボルボ・サービス・パスポート」や、「ボルボ・ロードサイド・アシスタンス」などのサポートが全車に付帯されることになったことにもお伝えしておこう。
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