【DESIGNER’S ROOM】ダイハツ 新型「コペン」デザイナーインタビュー/ダイハツ工業株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 和田 広文(4/5)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部・ダイハツ工業
2014年秋デビュー予定「コペン Xモデル(仮称)」はドアまで違う!
AO:今日乗ったのはコペン・ローブだけなんですが、このあと登場予定のXモデルについても話を聞かせてください。
W:発表前は、人気が出るだろうかと思っていたので、けっこう反響があって驚いています。 クロスオーバー風で面白いという声が多かったですね。樹脂部分は、発表したクルマは黒塗装になっていますが、将来的には違う色にすることも可能です。Xモデルの中でドレスフォーメーションができるような状況と言えるでしょう。カラーコーディネイトの楽しさが味わえるはずです。
AO:ローブとXモデルとでは、ドアのデザインも別物になっています。この点もこだわっていますね。
W:プロトタイプの段階から、ドアは別物でした。この部分をスティールとすることが決まり、パネルの交換ができなくなったことから、ドアをいっしょにできないかと、上層部からも聞かれるようになりました。でも私たちは別々にしたかったので、モックアップを使って、違う造形にしたほうが良いことを説得しました。それ以外ではホイールも違えています。サスペンションは共通ですが、車高を上げるのも似合うかもしれません。
細部の質感にまで気を配ったインテリア
AO:インテリアについてはどうでしょうか。かなりクオリティの高い空間に仕上がっていましたが。
W:こちらもボディ同様、2種類作ろうかどうか悩んだのですが、色と部品で差別化しました。
苦労した部分としては、センターコンソールがあります。スリムに見せたかったので、エアコンのルーバーをひとつにしましたが、ひとつでは能力的に不足じゃないのかという異論が出たりして、ここでも説得に苦労しました。でもおかげで性能を確保しつつ足元が広くなるという副産物も生まれました。オプションで装備される2DINサイズのナビは、バランスの面から諦めてもらおうとしたのですが、そちらは実現しませんでした。
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